592 / 676
五つの裸体は箱の中で悶え苦しむ
しおりを挟む
物質を縮小させる光線兵器の威力は、恐ろしい程の物だった。街の平和を守っていた五人の少年ヒーロー達を乗り物ごと縮小し、下っ端の戦闘員でも容易に捕らえられる状態にしてしまったその光線兵器の威力は、街の人間達に恐怖を植え付けるには十分過ぎる物で。街の人々は下手に逆らえば自分も縮小されてしまうという恐れから悪の組織への反抗の意思を完全に失い、ただただ指示されるがままに悪の組織の手足として働かされていた。
そんな状態の彼らに、先に捕らわれてしまった少年ヒーロー達の心配をする余裕など、ある訳は無かった。
「あぁ……! あぁ、んひ、あぁぁぁ……っ!」
「ほ、おほぉっ……ん、あぁ、あはぁぁっ……!」
悪の組織の首領が使う部屋で、少年ヒーロー達はか細い声を上げて身悶えている。五人がか細い声なのは不思議な事でも何でもない。単純に疲弊し切っている上に、五人の身体は縮小されたまま戻して貰えておらず、加えて透明な強化ガラスで作られた小さな箱に五人揃ってぎゅうぎゅうに閉じ込められているのだからむしろ当然だ。
どうやっても立てず、ヒーロースーツを剥ぎ取られた裸体を伸ばす事すら許されない窮屈な箱は一人で入る事さえ苦しい。その箱に五人同時に詰め込まれ、脱出出来ないよう蓋に鍵を掛けられている。それはじっとしていてもお互いの身体が圧迫され、恥ずかしい恥部を他の誰かに押し付けてしまう恥辱の状況だ。
しかし、その恥辱を与えるだけで許す程、悪の首領は優しくない。首領は捕らえた五人の少年ヒーローを机に置いた箱に押し込めて鍵を掛けると、箱の側面や蓋にある空気穴のいくつかに細いチューブを差し込み、部屋を後にしたのだ。五人の少年をより苦しめ淫らに狂わせる為に熱した淫薬を流し込む細いチューブを箱に差し込み、五人から懇願という心の逃げ道を奪う為に部屋を後にしたのだ。
「は、ひっ……あぁ、あぅ、んはぁぁぁ……!」
「はぁ、はぁっ……はっ、はぅ、あうぅぅっ……」
悠然とした態度の首領に見られながら聞き入れられない事を承知で許しを請い、それを鼻で笑われる。そのやり取りがあれば、悔しさは味わえど淫らな感覚から意識を逸らす事が出来ただろう。けれど、今はそれが無い。同じ空間にあるのは、逃げ場の無い狭い箱の中で熱した淫薬を吸入させられて火照っていく自分の身体と、同じ場所に閉じ込められ同じように発情を促されている仲間の火照った身体だけ。淫らな欲から意識を逸らしたくても相乗効果で火照りを高め合う肉体はそれを許さず、見てはいけない、考えてはいけないと自らに言い聞かせても目は勝手に膨張した仲間の男根や発情に蕩けた顔をちらちらと見てしまい、思考はパンパンにふくれ上がって疼いている自身の男根の事を抑え切れずに考えてしまう。
自由に手が動かせる状態だったら、自由に裸体を擦り付け合える状況だったら、五人はヒーローの立場を捨てて欲望に屈し、高ぶった身体をお互いに刺激し合って快楽を貪っていただろう。
だが、狭い箱の中に押し込められた五人は自分の男根に触れる事すらままならず、仲間の身体を甘く刺激するのも不可能で。五人の少年ヒーローは気持ち良くなりたくても気持ち良くなれず、気持ち良くなりたいという欲求から目を背ける事も出来ず、それが悪の首領の思い通りの展開だと頭で理解しながらも、淫欲に理性を炙られてヒーローとして以前に人としての誇りをグズグズに溶かされていってしまう。
「た、しゅけ、へ……だれか、だりぇ、か……っ!」
「はぁ、ん、はぁ……も、やらぁ……あひゅい。くるひ、い……おかひくなりゅ、おかしく、なりゅぅぅぅ……っ!」
ヒーローである自分達がいなくなった後の街を気にかける発想を失い、湧き上がる発情に涙を流す哀れな少年達は今日も無意味に救いを求めながら、悪の首領の机の上に置かれた小さな箱の中で悶え苦しみ、五つの裸体を情けなくビクビクと震わせるのだった。
そんな状態の彼らに、先に捕らわれてしまった少年ヒーロー達の心配をする余裕など、ある訳は無かった。
「あぁ……! あぁ、んひ、あぁぁぁ……っ!」
「ほ、おほぉっ……ん、あぁ、あはぁぁっ……!」
悪の組織の首領が使う部屋で、少年ヒーロー達はか細い声を上げて身悶えている。五人がか細い声なのは不思議な事でも何でもない。単純に疲弊し切っている上に、五人の身体は縮小されたまま戻して貰えておらず、加えて透明な強化ガラスで作られた小さな箱に五人揃ってぎゅうぎゅうに閉じ込められているのだからむしろ当然だ。
どうやっても立てず、ヒーロースーツを剥ぎ取られた裸体を伸ばす事すら許されない窮屈な箱は一人で入る事さえ苦しい。その箱に五人同時に詰め込まれ、脱出出来ないよう蓋に鍵を掛けられている。それはじっとしていてもお互いの身体が圧迫され、恥ずかしい恥部を他の誰かに押し付けてしまう恥辱の状況だ。
しかし、その恥辱を与えるだけで許す程、悪の首領は優しくない。首領は捕らえた五人の少年ヒーローを机に置いた箱に押し込めて鍵を掛けると、箱の側面や蓋にある空気穴のいくつかに細いチューブを差し込み、部屋を後にしたのだ。五人の少年をより苦しめ淫らに狂わせる為に熱した淫薬を流し込む細いチューブを箱に差し込み、五人から懇願という心の逃げ道を奪う為に部屋を後にしたのだ。
「は、ひっ……あぁ、あぅ、んはぁぁぁ……!」
「はぁ、はぁっ……はっ、はぅ、あうぅぅっ……」
悠然とした態度の首領に見られながら聞き入れられない事を承知で許しを請い、それを鼻で笑われる。そのやり取りがあれば、悔しさは味わえど淫らな感覚から意識を逸らす事が出来ただろう。けれど、今はそれが無い。同じ空間にあるのは、逃げ場の無い狭い箱の中で熱した淫薬を吸入させられて火照っていく自分の身体と、同じ場所に閉じ込められ同じように発情を促されている仲間の火照った身体だけ。淫らな欲から意識を逸らしたくても相乗効果で火照りを高め合う肉体はそれを許さず、見てはいけない、考えてはいけないと自らに言い聞かせても目は勝手に膨張した仲間の男根や発情に蕩けた顔をちらちらと見てしまい、思考はパンパンにふくれ上がって疼いている自身の男根の事を抑え切れずに考えてしまう。
自由に手が動かせる状態だったら、自由に裸体を擦り付け合える状況だったら、五人はヒーローの立場を捨てて欲望に屈し、高ぶった身体をお互いに刺激し合って快楽を貪っていただろう。
だが、狭い箱の中に押し込められた五人は自分の男根に触れる事すらままならず、仲間の身体を甘く刺激するのも不可能で。五人の少年ヒーローは気持ち良くなりたくても気持ち良くなれず、気持ち良くなりたいという欲求から目を背ける事も出来ず、それが悪の首領の思い通りの展開だと頭で理解しながらも、淫欲に理性を炙られてヒーローとして以前に人としての誇りをグズグズに溶かされていってしまう。
「た、しゅけ、へ……だれか、だりぇ、か……っ!」
「はぁ、ん、はぁ……も、やらぁ……あひゅい。くるひ、い……おかひくなりゅ、おかしく、なりゅぅぅぅ……っ!」
ヒーローである自分達がいなくなった後の街を気にかける発想を失い、湧き上がる発情に涙を流す哀れな少年達は今日も無意味に救いを求めながら、悪の首領の机の上に置かれた小さな箱の中で悶え苦しみ、五つの裸体を情けなくビクビクと震わせるのだった。
0
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる