BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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新たな命令は男達を惨めな絶望へと突き落とす

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身体中へと浴びせられた精液が、不快な感触と雄の匂いを同時に味わわせ男達に屈辱を与えていく。
顔面へと放たれ、雄の物とは思えぬくらいに育てられた間抜けな乳首を染め上げ、閉じきることも叶わぬ程の凌辱を叩き込まれた尻穴からだらしなく溢れ出るくらいに注がれた精液が、二人の男に今の己の立場と惨めさを絶えず改めて思い知らせていく。
だが、今の男達はその情けなさに打ちひしがれる暇さえ認められない。左右の手首と二の腕を背中側で結合し肘の部分を腹部へと縫い付ける縄を裸体に着せられ、足首と太ももを短く括って左右の足を折り畳んだ状態に保たせる縄を駄目押しでもたらされた男達は、自身と仲間を雌として扱う淫らな仕打ちに対する怒りを抱く余裕すらも奪われている。
敵の手に堕ちてから毎日嬲られ、その地獄の中で教え込まれた主たる男達への礼儀を守ることに精一杯な二人は、少しでも怠ければ自分だけでなく仲間にも罰を言い渡されるという脅しに拒絶を禁じられているという事実を嫌でも再認識させられる奉仕を、憎き者達の男根に捧げさせられるしか無いのだ。

「んっ、んむっ、ふちゅっ」
「あぶっ、んまっ、むぐぅっ」

お前達の尻穴を掻き回した結果汚れたのだから、その責任はしっかり取るべきだ。一方的に告げられた論理に反論することも出来ない存在に貶められている男達は今日も、長い長い恥辱に疲弊しきった裸体を酷使させながら眼前に突き付けられた男根達を口で清める作業を行わされている。
自分と仲間の腸液に塗れ、敵自身が吐き出した精液がこびり付いている男根など、口に含みたくすらない。そんな本心を押し殺しながら、男達は根元まで飲み込んだ男根に舌を這わせ汚れである体液を自らの胃に運ぶ形で拭き取っていく。
その意に染まぬ奉仕の時間が何分に渡って続いた頃だろう。日課である敵達から加えられる蹂躙の後に待っている別の日課である仕上げの口奉仕の時間が、どれだけの時間繰り広げられた頃だろう。
口内に染み付いた雄の味に瞳を潤ませながらもようやく全ての敵の男根を清め終えた状況に安堵していた二人の男は、いつもと違う命令をさも当然のように下されこれで休息を得られるという一時的な希望から絶望へと突き落とされてしまった。

「おいおい、何休んでるんだ? まだ汚れてるチ〇コがあるだろ?」
「ほら、さっさと仲間同士でしゃぶり合えよ。ちょっとだけ手伝ってやるから」
「あぐ、うぅぅ……っ!」
「んぎ、あぁぁ……!!」

汗と精液に濡れた髪を鷲掴みにした敵の手が、二人の頭部をもう一人の股間へと無理矢理に近寄らせていく。
片方を床の上に仰向けで寝転がらせ、もう片方をその上に互い違いで覆い被さらせる敵達が、口を引き結んでの抵抗を取る行動すら恐怖に支配されとっさに選べずにいる二人に、仲間同士で男根を舐め回し合う痴態の披露を促していく。

「さぁ、仲間のチ〇コをじっくりと綺麗にしろよ。外側だけじゃなくて、中の方までな」
「んむ、はっ、ぶふぅっ」
「何も出なくなるまでしっかりと仲間のチ〇コに奉仕するんだぞ? もちろん、こっちも怠けてたら二人一緒にお仕置きだからな?」
「おっ、もごっ、うぶぅっ」

髪を掴んだ手で頭部を小さく上下に動かす敵達が生み出した頭皮への痛みと、仲間の男根に喉奥を征服される息苦しさに呻きながら、捕らわれ自由を没収された男達は手足を縛める縄との格闘を試みる思考も削ぎ落とされた心に怯えを湧き上がらせつつ、罰をもたらされたくない一心で先程と同じように仲間の男根へと舌を絡め、敵に求められた通りの間抜けな絶頂姿をお互いに強いていくのだった。
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