BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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理性を潰され男は準備の整った穴を欲望のままに掘削する

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剥き出しにさせられた男根へと塗り込まれた淫猥な薬品が、絶え間無い勃起を強いり快楽を欲する渇望を増幅させ続けている。二人の男を捕らえた敵達の手で雌の至福の覚え方を叩き込まれ男根を嬲っている物と同じ薬品を奥深くまで流し込まれた尻穴が、収縮を繰り返しつつ気が狂うような疼きを肥大化させ己の持ち主達に望まぬ生殺しの地獄を味わわせ続けている。
その無理矢理に掻き立てられた淫欲という名の苦悶から逃れたくても、男達は逃れられない。自らの身体を抱き締めているかのような状態の維持を腕に強要する白く頑丈な素材と黒革のベルトを組み合わせて作り上げられた拘束服に胴体を包み込まれた男達は、仲間同士で自由を取り戻そうと協力を試みたくても思い通りには行えず口にだらしなく開いた形を取らせる輪状の金具と黒革の本体を合わせた開口具を毟り取ることも叶わない状況へと追いやられてしまっている。
それでも、男達は自分と仲間に与えられた残酷で悪趣味な責め苦から何とかして抜け出そうと試行錯誤を重ねていた。一つしか無い扉を外部から施錠され窓の無い部屋へと無慈悲に注がれ始めた淫蕩な薬品混じりの空気という駄目押しによって呼吸すらも加虐の材料に仕立てられた男達は、一分一秒ごとに先程よりも重く積み上がっていく欲望と疼きに苛まれながら、指の使用を禁じる靴型をした拘束具のみを装着された足で狭い部屋の中をふらふらと歩き回りつつ脱出に繋がる糸口を探し続けていた。
だが、二人の努力も虚しく希望は何処にも見付からない。淫らな薬品が含まれた空気の中を右往左往し、その移動に合わせて男根と尻穴から先走りと腸液を滴らせながら頑張っても、二人は敵の手に堕ちた現実を一層濃く噛み締めさせられつつ絶望することしか出来ない。
そんな絶望がどれだけ繰り広げられた頃だろう。男達はとうとう、憎んでいたはずの敵に求められた滑稽極まりない破滅へと堕落し始めた。
あの穴に入れたら、間違い無く快感を得られる。男根の疼きを鎮められる。壁に目を近付け一縷の望みに賭けて継ぎ目を念入りに観察していた仲間が無自覚に突き出している蕩けきった尻穴にすでに壊れかけだった理性を押し潰された男は、罪悪感や自制を忘れ自分に背後から覆い被さられた仲間が放つ困惑と戦慄に染まった呼びかけを無視しながら、滾りに滾った自身の男根を敵の躾と淫薬の効果に屈して準備万端となっている穴に本能を剥き出しにした獣のような勢いで突き入れ、そのまま掘削を迷いも躊躇いも無くようやく手にした至福に溺れつつ開始してしまったのだ。

「おぉっ!? あぉぉっ! ほ、おぉ、ひゃぇ、ひゃおぉぉぉっ!!」
「あっ、あぇ、はへっ、はおぉぉんっ!」

仲間の男根が尻穴を満たし掻き毟る感覚に戦慄と確かな悦びを抱きながら、男が閉じられない口で諦め悪く制止を紡ごうと試みつつよがり狂い出す。
気持ち良くなってはならないと自らに言い聞かせる余裕も無くすくらいに大きな快楽を疼きに疼かされていた尻穴で感じさせられながら、男は背後から聞こえる理性を失った仲間の鳴き声に打ちひしがれつつ仲間の腰振りに合わせて壁へと押し付けられている自らの男根から精液を次々と迸らせていく。

「おっ、あ、あぉぉーっ! ひょあっへぇっ! ひぅ、ひっへう! まひゃイふうぅぅぅーっ!!」
「ひゃっ、ひぉっ、あお、まおぉぉ……!!」

仲間の男根で尻穴を蹂躙され、自前の男根を壁に捏ね回されながら絶頂に絶頂を重ねる男。
仲間の尻穴をほじくり回している男根を包む快感に酔いしれながらも、全く刺激を得られず男根に嫉妬を募らせるかのように疼きを更に加速させている尻穴の苦悶を誤魔化そうとより激しく気遣いの無い腰振りで男根に快感を上乗せさせていく男。
そんな淫猥な二匹が仲良くイきまくり目に見えて正気を捨て去っていく過程を監視と鑑賞を兼ねたカメラからの映像で堪能しながら、二人の男を手中に収めた敵達は淫薬混じりの空気と自分達の体液の香りがこれまで以上の速度で充満しつつある狭い部屋で交尾に勤しむ男達を、必死の忍耐も及ばず欲望に流され仲間同士雄同士での交尾に耽る二匹の淫乱を、笑みの黒さと残忍さを際限無く深めつつ満喫していくのだった。
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