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淫らな娯楽は狭き社の中で己を甘く責め立てる
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口に噛まされた木製の棒枷に歯を立て、視界を閉ざす白布の目隠しの上に被せられた白い狐の面の下で切なげに眉根を寄せ始めてから数時間、少年は祭りの賑わいがすっかり消え去った外の様子を聴覚で確認しつつ、小さな社に閉じ込められた裸体を火照りに火照らせていた。
足首と太ももを短く結合し左右の足に折り畳んだ状態を強いている縄の圧迫を感じ、左右の手首へと巻き付けられた縄とそれらを身体の前で自身の肩幅程の長さで繋いでいる縄をもどかしげに軋ませながら、少年は狭い空間に詰め込まれた幼い肉体を際限の無い発情へと上り詰めさせていた。
「んうぅ……むふうぅ」
手首を縛られてはいるが、指は問題無く使える。故にその気になれば今すぐにでも毟り取れるはずの枷の隙間から飲み込みきれない唾液を溢れさせつつ、少年が抑えきれない期待に昂ぶった裸体が放つ淫臭が充満した社の中でその時を待ち続ける。
仰向けに寝転がることも叶わない。立ち上がることも出来ない。そんな窮屈な社の中で、少年は指を使えば容易に外せる拘束達の感触を愉しみつつ、古びている為に体当たりを行えばかんぬきどころか扉ごと内側から壊せる形だけの監禁の状況を悦んで受け入れ続けている。
少年がその狂った愉悦を満喫する時間が、どれ程経過した頃だろう。疼きに疼いている裸体を弄り回したいと願う衝動を蕩けかけた理性で押し留めながら己に生殺しをもたらす少年という異常が外界から切り離された社の中で繰り広げられ出してから気の遠くなるような長い時が過ぎた頃、ようやく社の外側で準備を終えた白い装束を身に纏った男は、自身を中心に据えた円を形作っている儀式の為に集まった村の者達を一瞥し社の中で待ち侘びているであろう少年を気遣う父の顔を引っ込めると山奥の村に伝わる秘儀を取り仕切る若き村長の顔を少年や村人達が被っている物と同じ狐面の下で作り、手にした小太鼓を慣れ親しんだ間隔で打ち鳴らし始めた。
その太鼓の音に従って、村人達も自身に割り当てられた楽器を奏でていく。この地を守る土地神に敬意と親愛を示す音楽を、少年を中に入れた社の前で演奏し始める。
その演奏を耳にした少年は、待ちに待った展開の到来に安堵と幸福と使命感を募らせつつ、何時でも振り払える拘束に縛められた裸体をよじらせながら、左右の手の指を用いて自らに快楽を注ぎ始めた。
土地神を悦ばせる淫らな娯楽としての役目を、自分自身も望みながら果たす為にだ。
「んっ、んむっ、ふうぅ」
勝手に快感を得ないよう自制を重ねていた己の裸体に甘い至福を加えながら、少年がくぐもった声で喘ぎ鳴く。幼くも一生懸命に張り詰めた男根を右手で扱き、この日に向けて父の手で優しくじっくりと開発された尻穴を左の指でほじくり回しながら、少年が焦らし抜かれた裸体を早くも一回目の絶頂へと上り詰めさせていく。
「うっ、むぐ、うぅんっ」
淫蕩で、充足を露わにした幸せ色の悲鳴を上げながら絶頂に近付く。そんな少年の様子を社の扉越しに確認しながら、若き村長であり少年の父である男は他の村人には音楽と距離のせいで聞こえない可愛い声を味わいその成長に胸を熱く滾らせつつ、自身の村で催される爛れた儀式の成功に向けて小太鼓を、過去は自身の父が自分が快楽を追い求めている社の前で鳴らしていた小太鼓を、立派に育った息子に感極まって調子が乱れぬよう意識しながら叩いていくのだった。
足首と太ももを短く結合し左右の足に折り畳んだ状態を強いている縄の圧迫を感じ、左右の手首へと巻き付けられた縄とそれらを身体の前で自身の肩幅程の長さで繋いでいる縄をもどかしげに軋ませながら、少年は狭い空間に詰め込まれた幼い肉体を際限の無い発情へと上り詰めさせていた。
「んうぅ……むふうぅ」
手首を縛られてはいるが、指は問題無く使える。故にその気になれば今すぐにでも毟り取れるはずの枷の隙間から飲み込みきれない唾液を溢れさせつつ、少年が抑えきれない期待に昂ぶった裸体が放つ淫臭が充満した社の中でその時を待ち続ける。
仰向けに寝転がることも叶わない。立ち上がることも出来ない。そんな窮屈な社の中で、少年は指を使えば容易に外せる拘束達の感触を愉しみつつ、古びている為に体当たりを行えばかんぬきどころか扉ごと内側から壊せる形だけの監禁の状況を悦んで受け入れ続けている。
少年がその狂った愉悦を満喫する時間が、どれ程経過した頃だろう。疼きに疼いている裸体を弄り回したいと願う衝動を蕩けかけた理性で押し留めながら己に生殺しをもたらす少年という異常が外界から切り離された社の中で繰り広げられ出してから気の遠くなるような長い時が過ぎた頃、ようやく社の外側で準備を終えた白い装束を身に纏った男は、自身を中心に据えた円を形作っている儀式の為に集まった村の者達を一瞥し社の中で待ち侘びているであろう少年を気遣う父の顔を引っ込めると山奥の村に伝わる秘儀を取り仕切る若き村長の顔を少年や村人達が被っている物と同じ狐面の下で作り、手にした小太鼓を慣れ親しんだ間隔で打ち鳴らし始めた。
その太鼓の音に従って、村人達も自身に割り当てられた楽器を奏でていく。この地を守る土地神に敬意と親愛を示す音楽を、少年を中に入れた社の前で演奏し始める。
その演奏を耳にした少年は、待ちに待った展開の到来に安堵と幸福と使命感を募らせつつ、何時でも振り払える拘束に縛められた裸体をよじらせながら、左右の手の指を用いて自らに快楽を注ぎ始めた。
土地神を悦ばせる淫らな娯楽としての役目を、自分自身も望みながら果たす為にだ。
「んっ、んむっ、ふうぅ」
勝手に快感を得ないよう自制を重ねていた己の裸体に甘い至福を加えながら、少年がくぐもった声で喘ぎ鳴く。幼くも一生懸命に張り詰めた男根を右手で扱き、この日に向けて父の手で優しくじっくりと開発された尻穴を左の指でほじくり回しながら、少年が焦らし抜かれた裸体を早くも一回目の絶頂へと上り詰めさせていく。
「うっ、むぐ、うぅんっ」
淫蕩で、充足を露わにした幸せ色の悲鳴を上げながら絶頂に近付く。そんな少年の様子を社の扉越しに確認しながら、若き村長であり少年の父である男は他の村人には音楽と距離のせいで聞こえない可愛い声を味わいその成長に胸を熱く滾らせつつ、自身の村で催される爛れた儀式の成功に向けて小太鼓を、過去は自身の父が自分が快楽を追い求めている社の前で鳴らしていた小太鼓を、立派に育った息子に感極まって調子が乱れぬよう意識しながら叩いていくのだった。
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