BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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地下で苦しむ雄便器達

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陽の光が一切差し込まず、声も漏れ出ない地下室に男達がいる。黒いマットが敷かれた台の上に並んで仰向けに寝かされ、真上に向かって伸ばした手足を天井から鎖で吊るされた革の枷で遊び無く繋がれ、衣服を着る事も許されない裸体の自由を取り上げられてしまっている男達だ。
十数人の男達が拘束され、地下室に監禁されている状況は明らかに異常だ。行方不明者が多く出たと騒がれても不思議ではない。
だが、これだけ多くの男が監禁されているというのに街では行方不明者が出たという話をする者は一人もいない。当然だろう。何故なら、彼らが監禁されているのは軍の施設に作られた地下室で、この地下室は性処理要員に選ばれた兵士を常に準備しておく為の場所なのだから。
身寄りが無い、加えて容姿が良い。その理由だけで一方的に性処理道具に選ばれ地下に捕らえられている哀れな兵士達は、地下に繋がれたその日から肉体を淫らに育てられ続けている。他の兵士達が陽光の下で鍛錬に励んでいる間、地下で彼らは開口具に取り付けられた透明なチューブによって発情を促す薬品が混ぜられた栄養剤を無理矢理に摂取させられ、硬くふくらんだ男根の根元に射精を塞き止めるベルトをきつく巻き付けられ、イきたくてもイけないというのに乳首と尻穴と男根を無慈悲な淫具で休み無くいたぶられ、反抗心と快楽への耐性を削り落とされている。

「あ、おぉっ……ほ、おぉ、おほっ、んおぉぉ……っ」
「はぁ、はおぉっ……うぅ、おぅぅ……!」

真っ赤に充血して尖り切っている乳首を挟んで振動している器具と、尻穴の中を奥深くまで貫いて丹念に掻き回している張型、射精を禁じられている事などお構いなしに震えて過敏な亀頭を抉るように刺激する白布で固定された楕円形の淫具。淫薬で高められた状態で性の弱点を三か所同時に苛まれ、欲望の解放もさせてもらえぬまま快楽によがり狂わされる男達は全員が哀願の思いを抱いている。
自分達を性処理道具扱いしている軍への怒りももはや湧かない。どうにかして手足の枷を外そうとする無駄な足掻きを行う気力も無い。思考に浮かぶのは助けてと、射精の事だけだ。
しかし、男達がそこまで追い詰められていても求める慈悲は与えられない。むしろ、哀れな男達の甘い地獄はここからが本番だ。
性欲を滾らせ、発情し切った無抵抗の男達を思う存分弄ぶ悦びを愉しみに来た兵士達が地下室に訪れてからが真の淫獄の始まりなのだ。

「お待たせ。今日も良い具合に出来上がってんね」
「んっ、んぅぅぅっ!」
「射精したいって顔してるな。びゅーびゅー精液出したいんだろ?」
「うー! ふぅぅぅぅっ!!」

一番乗りで地下室にやって来た兵士達が、それぞれお気に入りの性処理道具に歩み寄って声を掛ける。声を掛けられた男達は懇願の意思を込め、射精をねだって一生懸命に腰を振った。
けれど、兵士達はその淫猥なおねだりに応えない。射精を封じているベルトを外さずに亀頭を嬲っている淫具を男根ごと握り、尻穴を掻き回している張型を掴んで動かし、射精を欲しがる男達に射精を伴わない快楽地獄を叩き込む。

「もっともっと良い具合になって、淫乱になっちまいな」
「んぎゅぅぅぅぅーっ!? うぶっ、おぉぉぉっ!!」
「まだ射精は駄目だぜ? まずは俺に、イけなくて苦しんでる姿を見せて愉しませてくれよ」
「んぉぉぉぉぉーっ!! ほぉっ、おごっ! あぉぉぉぉーっ!!」

甘く歪んだ絶叫と拘束具が鳴る音が地下室に響く。その音を聞きながらまだ直接嬲られてはいない男達は改めて絶望と恐怖を抱きつつも打つ手は無く、ただただ身を強張らせて鍛錬を終えた兵士達が続けてやって来るのを待つしか無い。
地下室に設置された十数個の雄の肉便器達は今日もまた都合良く使われ、懇願を無視されながら好き勝手に快楽でいたぶられ、気を失っても許されずに悶え狂わされ、何十人もの兵士の男根と精液を穴と裸体で受け止めさせられるのだった。
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