BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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愚かな男は快楽地獄で白状へと追いやられる

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「あぁぁぁぁーっ! う、ぐぅぅ……んもっ、うぎゅぅぅぅ……っ!!」

窓の無い地下室に、男のくぐもった絶叫が響く。その声は痛々しく、かつ甘く歪み、棒状の口枷を噛まされていても苦悶の意志が込められていると分かる程に切羽詰まっていた。
だが、男を苦しめ絶叫させている男達はそんな悲痛な声を無視して責めを加える。地下室に置いたベッドに仰向けに寝かせ、両手両足を大きく真横に開いたまま閉じられないよう革の枷と縄を使ってベッドの柵に固定した男の裸体を数人がかりで休み無くいたぶり、途切れない快楽の地獄で追い詰めている。
指で弄られ過ぎた左右の乳首はもう元には戻らないのではと思うくらい真っ赤に充血しじんじんと痺れる程尖り切っているというのに、無慈悲な男の指は尖った乳首を好き勝手に弾き摘まんで捏ね回し、望まぬ快感を与え続ける。長い時間指でほじくられた尻穴は緩み切り、はしたなく腸液を分泌しながら小刻みな収縮を繰り返して指を無意識に絞め付けてしまうという淫らな状態に陥っているというのに、尻穴に潜り込んだ指はすっかり柔らかくなった腸内を気ままに蹂躙し、奥深くや過敏な前立腺を強く擦り上げて思わず声が漏れるくらいに鮮烈な悦びを無理矢理に味わわせてくる。根元とカリ首の下を黒い革製のベルトできつく縛められた男根は射精を何十回も塞き止められたせいで壊れた蛇口のように透明な液体をとめど無く零しながらビクビクと震えているというのに、残酷な指は射精を求めている男根の亀頭や睾丸をベルトを解かないまま弄り、射精を伴わない絶頂を更に与えて無抵抗の男をよがり狂わせている。

「おごぉぉぉぉーっ! ふご、もぉぉぉぉっ!!」

ベッドに拘束された裸体を弓なりに仰け反らせながら、男は涙で潤んだ目を見開いてまた不完全な絶頂を迎えた。
指で引っ張られている右の乳首と、押し潰されている左の乳首が小さく跳ねる。指をくわえさせられている尻穴が、まるで悦んでいるかのように指にしゃぶりつく。汗に濡れた裸体が生き物とは思えない動きでガクガクと痙攣する。射精を禁じられた男根が哀しげにビクつき、透明な蜜を弱々しく噴き出させる。
それらの絶頂に伴う男の反応が静まり、仰け反っていた裸体が脱力してベッドに沈み込む頃、乳首を嬲っていた男の手が脱力している男の口に移動し、口枷を下にずらして尋ねた。

「そろそろ、アジトの場所を白状する気になったかい? レジスタンスさん」

今白状すれば楽になれる。その思いが頭に浮かぶが、男はそれを否定した。

「何も、いわら、い……おまえりゃに、アジトにょ、ばひょ、は……っ!」

舌足らずな口で男は白状を、仲間を売り暴虐の限りを尽くす帝国軍を打ち破る可能性を捨てる事を拒否した。
その拒否を耳にした途端、帝国の男達は口元を黒く歪め、尋ねた男は手早く口枷を噛ませ直す。

「そうか、それじゃあ尋問再開だ。しゃべりたくなるまで何度でもイき狂わせてやるよ」
「むぎゅぅぅぅ!! ふぐっ、うぎゅふぅぅ……!」

再度始められた地獄の快楽に捕らえられたレジスタンスの男は口枷を噛みながら悲鳴を上げ、容赦無い性の尋問を施す帝国の男達は強情な男を壊さないよう絶妙な加減を加えながら射精無しで宣言通りイき狂わせ無様に身悶える様子を目と耳で愉しみつつ、帝国に刃向かう愚かな男を屈服と白状の方へと追いやっていた。
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