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白衣の男は素敵なプレゼントを与える
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「うぅっ、うぅ! んぐっ、むっ、ふぐぅぅ!」
家具が一切置かれておらず、床一面に柔らかな薄いピンクのマットが敷かれた部屋の中で、男が必死になって暴れている。
衣服を剥ぎ取られた裸体をマットの上でのた打ち回らせ、言葉にならない唸りを発しながら手足に力を込めている。けれど、そんな男の動きは一向に望む結果を生まず、ただただ男を疲弊させ逃れられないという現実を改めて認識させるだけだ。
どんなに力を込めても、背中に回した手を重ねたままぐるぐる巻きに縛っている銀色の強力なテープはビクともせず、左右の足首と膝を括っているテープも緩まず、男の口に詰め込まれた布を吐き出せないように栓をしているテープもマットに顔を擦り付けたくらいじゃ剥がれず、男はいつまで経っても手足の自由と言葉を奪われた無様な状態から抜け出せない。
早く逃げ出さなければという思いは強くあるのにそれは形に出来ず、男は結局拘束を解く手ごたえすら感じられないまま拘束を与えた白衣の男が部屋に数時間ぶりに戻ってくる時まで、芋虫のような動きで無意味にもがき続けていた。
「戻りましたよ、刑事さん。どうです? 私が作った拘束用のテープの具合はいかがですか?」
「んんっ! うぐぅぅぅ!」
最悪だの思いを込め、刑事と呼ばれた男は怒り交じりに唸りながら自分を見下ろしている男のにやけ面に向かって鋭い視線を向ける。
しかし、刑事の視線を受けても男は動じない。それどころか男は言葉にならない唸りを上げつつマットの上から裸体を起こす事も叶わずに自分を睨み付けている刑事の様子でテープの拘束力の強さを確かに感じ、晒した裸体を隠せぬまま一生懸命に怒りを示している刑事の惨めな姿に自身の優位と興奮を感じ、満足そうな表情を浮かべながらしゃがんで刑事との距離を詰めた。
「ふふっ、その様子だと、テープは目的を果たせているみたいですね。実験に付き合ってくださってありがとうございます、刑事さん。お礼に、素晴らしい物をプレゼントして差し上げますよ」
「っ! うぐ! んむぐぅぅぅーっ!」
笑う男が白衣のポケットから取り出したのは、黒い首輪で。当然刑事は首輪の装着を拒み、無我夢中で抵抗する。
だが、手足が使えない状態での抵抗などたかが知れている。幾ら必死になって抵抗をしても男に軽く体重を掛けられただけで抵抗はあっさりと無効化され、刑事は最後の足掻きとばかりに顔を振るも男の手はとまらず、素晴らしいプレゼントと称された首輪は刑事の首に巻き付けられ、南京錠まで施されてしまった。
「あぁ、思った通りよく似合っていますよ」
「うぐぅっ……ふむぅぅ……っ!」
屈辱でしか無い首輪を似合っていると褒められ、刑事は一層鋭い目で男を睨んだ。もちろん、男は堪えない。男は刑事の精いっぱいの反抗を愉しみつつ立ち上がり、首輪を入れていたポケットに手を入れて言った。
「それじゃあ刑事さん、僕はもう行きますね。一人っきりで寂しいかも知れませんが、次に僕が戻ってくる時までそのプレゼントを愉しんでいてください」
意味深な言葉の意味を考える暇も与えられなかった。男は白衣のポケットに入れていたリモコンを操作し、先程刑事に与えた首輪の機構を何の躊躇いも無くいきなり最強の出力で動かした。
それは、首輪を装着された者に無理矢理快楽を味わわせ、絶え間無い連続絶頂を強いる無慈悲な機構だ。精神がどれ程強靭でも抗えず、望まぬ絶頂へと休む間も無く追い立てる機構は反抗していた刑事の視線をあっという間に甘く歪ませ、刑事はマットの上で裸体をビグビグと蠕動させながら淫らな悦びの滲んだ悲鳴を上げ始めた。
「むぎゅぅぅぅぅーっ!? んもっ、おぶっ、ふぶぅぅんっ!!」
「また後で会いましょうね」
右手を小さく振りながら、白衣の男は部屋の入口に向かう。出て行こうとするその背中に制止をぶつけたいが、容赦無く体内に流し込まれる暴力的な快楽の波にいたぶられている状況ではそれも出来ない。
「むごぉぉぉーっ! おふっ、むふっ……んぅ! むぐぅぅぅぅ……!!」
監禁され、拘束された刑事が残酷な首輪によって迎える最初の射精を、白衣の男は閉じる扉の隙間から見つめて、微笑んでいた。
家具が一切置かれておらず、床一面に柔らかな薄いピンクのマットが敷かれた部屋の中で、男が必死になって暴れている。
衣服を剥ぎ取られた裸体をマットの上でのた打ち回らせ、言葉にならない唸りを発しながら手足に力を込めている。けれど、そんな男の動きは一向に望む結果を生まず、ただただ男を疲弊させ逃れられないという現実を改めて認識させるだけだ。
どんなに力を込めても、背中に回した手を重ねたままぐるぐる巻きに縛っている銀色の強力なテープはビクともせず、左右の足首と膝を括っているテープも緩まず、男の口に詰め込まれた布を吐き出せないように栓をしているテープもマットに顔を擦り付けたくらいじゃ剥がれず、男はいつまで経っても手足の自由と言葉を奪われた無様な状態から抜け出せない。
早く逃げ出さなければという思いは強くあるのにそれは形に出来ず、男は結局拘束を解く手ごたえすら感じられないまま拘束を与えた白衣の男が部屋に数時間ぶりに戻ってくる時まで、芋虫のような動きで無意味にもがき続けていた。
「戻りましたよ、刑事さん。どうです? 私が作った拘束用のテープの具合はいかがですか?」
「んんっ! うぐぅぅぅ!」
最悪だの思いを込め、刑事と呼ばれた男は怒り交じりに唸りながら自分を見下ろしている男のにやけ面に向かって鋭い視線を向ける。
しかし、刑事の視線を受けても男は動じない。それどころか男は言葉にならない唸りを上げつつマットの上から裸体を起こす事も叶わずに自分を睨み付けている刑事の様子でテープの拘束力の強さを確かに感じ、晒した裸体を隠せぬまま一生懸命に怒りを示している刑事の惨めな姿に自身の優位と興奮を感じ、満足そうな表情を浮かべながらしゃがんで刑事との距離を詰めた。
「ふふっ、その様子だと、テープは目的を果たせているみたいですね。実験に付き合ってくださってありがとうございます、刑事さん。お礼に、素晴らしい物をプレゼントして差し上げますよ」
「っ! うぐ! んむぐぅぅぅーっ!」
笑う男が白衣のポケットから取り出したのは、黒い首輪で。当然刑事は首輪の装着を拒み、無我夢中で抵抗する。
だが、手足が使えない状態での抵抗などたかが知れている。幾ら必死になって抵抗をしても男に軽く体重を掛けられただけで抵抗はあっさりと無効化され、刑事は最後の足掻きとばかりに顔を振るも男の手はとまらず、素晴らしいプレゼントと称された首輪は刑事の首に巻き付けられ、南京錠まで施されてしまった。
「あぁ、思った通りよく似合っていますよ」
「うぐぅっ……ふむぅぅ……っ!」
屈辱でしか無い首輪を似合っていると褒められ、刑事は一層鋭い目で男を睨んだ。もちろん、男は堪えない。男は刑事の精いっぱいの反抗を愉しみつつ立ち上がり、首輪を入れていたポケットに手を入れて言った。
「それじゃあ刑事さん、僕はもう行きますね。一人っきりで寂しいかも知れませんが、次に僕が戻ってくる時までそのプレゼントを愉しんでいてください」
意味深な言葉の意味を考える暇も与えられなかった。男は白衣のポケットに入れていたリモコンを操作し、先程刑事に与えた首輪の機構を何の躊躇いも無くいきなり最強の出力で動かした。
それは、首輪を装着された者に無理矢理快楽を味わわせ、絶え間無い連続絶頂を強いる無慈悲な機構だ。精神がどれ程強靭でも抗えず、望まぬ絶頂へと休む間も無く追い立てる機構は反抗していた刑事の視線をあっという間に甘く歪ませ、刑事はマットの上で裸体をビグビグと蠕動させながら淫らな悦びの滲んだ悲鳴を上げ始めた。
「むぎゅぅぅぅぅーっ!? んもっ、おぶっ、ふぶぅぅんっ!!」
「また後で会いましょうね」
右手を小さく振りながら、白衣の男は部屋の入口に向かう。出て行こうとするその背中に制止をぶつけたいが、容赦無く体内に流し込まれる暴力的な快楽の波にいたぶられている状況ではそれも出来ない。
「むごぉぉぉーっ! おふっ、むふっ……んぅ! むぐぅぅぅぅ……!!」
監禁され、拘束された刑事が残酷な首輪によって迎える最初の射精を、白衣の男は閉じる扉の隙間から見つめて、微笑んでいた。
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