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お預けの確定も知らぬまま青年は主に愉しみ尽くされる
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視界を閉ざす黒革の目隠しのせいで、周囲の様子を伺うことは出来ない。左右の耳を心地良くも隙間無く覆っている自分の為に作られた器具の力で、青年は周りの音を何一つして聞き取れない状況へと追いやられてしまっている。
何も見えず、何も聞こえない。そんな制限をもたらされた姿では、何時来るか分からない次の責め苦にただただ怯え、歪んだ期待を募らせるしか無い。
見ることと聞くことを禁じられ裸体を縄で厳重に縛められた青年はもう、無様な身体を正面から観察しているであろう愛しき主に全てを観察されながら、気まぐれに操作される責めの開始を司るボタンに従って悶絶へと為す術無く導かれるだけの存在なのだ。
「あ、おぉ……ふ、んぶぅ……っ」
口を塞ぐ黒いギャグボールの穴から、興奮に染まった呻きを唾液と共に漏らしつつ青年が加虐を待ち望む。裸体に縄を着せられ、一人用のソファーの上から逃れられないようソファー全体に全身をまんべんなく縫い付けられた青年が、間抜けに腰を揺らめかせつつ無慈悲で甘い苦悶を希求する。
だが、主はそれにすぐには応えない。左右の二の腕を胸部に繋ぎ肘から手首までの部分をきつく一つに括る縄を与えられた後に上半身を背もたれへと遊び無く固定された青年がどんなに責めをねだろうとも、足首と太ももを結び膝の上下も同様に結合する縄の力で伸ばすことを不可能にされた左右の足を自らが乗せられている座面の下部と二つの肘置きを経由している縄によって結わえられた青年が閉じられない足を跳ねさせつつ苛めて欲しいと懇願しても、主はそれを全く聞き入れない。
「んぅ、あ、うぅぅ」
もしかして、置き去りにされてしまったんだろうか。すでに塞がれた視界の向こうに主がいない可能性に思い至り、青年が気落ちする。興奮が勢いを減らし、裸体の火照りが男根の硬度と共に失われていく。
その瞬間を狙って、主である男は青年の全てを堪能出来る真正面に置いたソファーに深く腰掛け直しつつ、左手に握っていた責めの機構を作動させるリモコンのボタンを残酷に口角を吊り上げながら右の人差し指で押し込んだ。
途端、青年が理性と本能の両方で欲していた責めが不意打ちで到来する。左右の乳首に食い付いているクリップ型のローターが振動を開始し、尻穴に奥深くまでねじ込まれた後腰回りに這わされた縄で抜け落ちないよう位置を保たれた極太のアナルバイブが醜悪のイボを無数に携えた己を青年の腸内で暴れさせ始め、青年の男根を睾丸と共にぴっちりと包み込んでいた黒い特注の淫具が内側に配置された薄い装置を小刻みに震わせ、青年に再度の勃起を強要していく。
「むぎゅぅぅーっ!? あぉ、んまおぉっ!」
意識が快楽の渇望から遠ざかり出した時を見定め的確に注がれ始めた甘い攻撃が、青年に驚愕の絶叫を上げさせる。思い通りに悶えることも許されない裸体をソファーの上でよじらせ縄を鳴らしつつ、青年が自分の手の届かない場所で容赦無く生成されている快感に喘ぎ、唾液をより激しく垂れ流しながら絶頂へと向かっていく。
「んおぉ、むぉぉ! あぉぉぉんっ!」
次はイかせて貰えるのだろうか。それともまた、お預けで苦しめて貰えるのだろうか。
どっちに転んでも至福となる展開を雌の愉悦に掻き乱されている脳で空想し幸せ色のくぐもった咆哮を放っている青年を独占しながら、主の男は新たに作らせた男根を包む淫具が再び正常に機能する未来に高揚を募らせつつ、射精寸前に至ったら自動で停止することになる淫具達によがり狂わされている愛しい青年を、絶頂目前に達し限界まで張り詰めた男根の圧迫を感知して自身を含めた全ての淫具に停止の指示を飛ばす機構を備えた淫具の存在を知る由も無いまま可愛く悶え苦しんでいる淫猥な青年を、次のお預けの際に紡がれる絶叫の色を推測しつつ悠然とした飼い主の態度で愉しみ尽くしていた。
何も見えず、何も聞こえない。そんな制限をもたらされた姿では、何時来るか分からない次の責め苦にただただ怯え、歪んだ期待を募らせるしか無い。
見ることと聞くことを禁じられ裸体を縄で厳重に縛められた青年はもう、無様な身体を正面から観察しているであろう愛しき主に全てを観察されながら、気まぐれに操作される責めの開始を司るボタンに従って悶絶へと為す術無く導かれるだけの存在なのだ。
「あ、おぉ……ふ、んぶぅ……っ」
口を塞ぐ黒いギャグボールの穴から、興奮に染まった呻きを唾液と共に漏らしつつ青年が加虐を待ち望む。裸体に縄を着せられ、一人用のソファーの上から逃れられないようソファー全体に全身をまんべんなく縫い付けられた青年が、間抜けに腰を揺らめかせつつ無慈悲で甘い苦悶を希求する。
だが、主はそれにすぐには応えない。左右の二の腕を胸部に繋ぎ肘から手首までの部分をきつく一つに括る縄を与えられた後に上半身を背もたれへと遊び無く固定された青年がどんなに責めをねだろうとも、足首と太ももを結び膝の上下も同様に結合する縄の力で伸ばすことを不可能にされた左右の足を自らが乗せられている座面の下部と二つの肘置きを経由している縄によって結わえられた青年が閉じられない足を跳ねさせつつ苛めて欲しいと懇願しても、主はそれを全く聞き入れない。
「んぅ、あ、うぅぅ」
もしかして、置き去りにされてしまったんだろうか。すでに塞がれた視界の向こうに主がいない可能性に思い至り、青年が気落ちする。興奮が勢いを減らし、裸体の火照りが男根の硬度と共に失われていく。
その瞬間を狙って、主である男は青年の全てを堪能出来る真正面に置いたソファーに深く腰掛け直しつつ、左手に握っていた責めの機構を作動させるリモコンのボタンを残酷に口角を吊り上げながら右の人差し指で押し込んだ。
途端、青年が理性と本能の両方で欲していた責めが不意打ちで到来する。左右の乳首に食い付いているクリップ型のローターが振動を開始し、尻穴に奥深くまでねじ込まれた後腰回りに這わされた縄で抜け落ちないよう位置を保たれた極太のアナルバイブが醜悪のイボを無数に携えた己を青年の腸内で暴れさせ始め、青年の男根を睾丸と共にぴっちりと包み込んでいた黒い特注の淫具が内側に配置された薄い装置を小刻みに震わせ、青年に再度の勃起を強要していく。
「むぎゅぅぅーっ!? あぉ、んまおぉっ!」
意識が快楽の渇望から遠ざかり出した時を見定め的確に注がれ始めた甘い攻撃が、青年に驚愕の絶叫を上げさせる。思い通りに悶えることも許されない裸体をソファーの上でよじらせ縄を鳴らしつつ、青年が自分の手の届かない場所で容赦無く生成されている快感に喘ぎ、唾液をより激しく垂れ流しながら絶頂へと向かっていく。
「んおぉ、むぉぉ! あぉぉぉんっ!」
次はイかせて貰えるのだろうか。それともまた、お預けで苦しめて貰えるのだろうか。
どっちに転んでも至福となる展開を雌の愉悦に掻き乱されている脳で空想し幸せ色のくぐもった咆哮を放っている青年を独占しながら、主の男は新たに作らせた男根を包む淫具が再び正常に機能する未来に高揚を募らせつつ、射精寸前に至ったら自動で停止することになる淫具達によがり狂わされている愛しい青年を、絶頂目前に達し限界まで張り詰めた男根の圧迫を感知して自身を含めた全ての淫具に停止の指示を飛ばす機構を備えた淫具の存在を知る由も無いまま可愛く悶え苦しんでいる淫猥な青年を、次のお預けの際に紡がれる絶叫の色を推測しつつ悠然とした飼い主の態度で愉しみ尽くしていた。
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