BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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小さな部屋で少年達は気体に支配される

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いつの間に作られたのか分からない仕掛け。同じマンションに住む三人の少年が、正体を隠して戦い街の平和を悪の手から守っている三人の少年ヒーローだけがマンションのエレベーター内に揃った時にのみ起動する限定的なその仕掛けは密閉された逃げ場の無い空間に強力な催眠効果を持つ気体を大量に送り込み、三人の少年を助けを呼ぶ暇さえ与えずあっという間に眠りに落としエレベーターの床に倒れ込ませた。
無理矢理に深い眠りへと誘われ、無抵抗の状態となった三人の少年ヒーローを乗せたエレベーターは普段は専用の鍵を持つ者以外移動が出来ないマンションの最上階へと自動で移動し、仕掛けが作動した事を感知してワープしてきた悪人達の前に無様に眠りこける三人を届け、悪人達はすやすやと眠る三人を担いで再びワープし姿を消した。それが、昨日の事だ。
三人の家族はもちろん、三人がヒーローとして活躍している事実を知っているヒーロー組織の人間と警察の人間も、攫われた三人を探している。
だが、エレベーターに仕掛けられた催眠装置と屋上に自動で移動する仕掛けに気付いてもそれだけじゃ三人の救出には繋がらない。エレベーターを管理する会社が悪の組織が作り出したこの仕掛けを設置する為に用意された物だと分かっても、三人がどこかへ連れ去られたと分かっても、肝心の管理会社がとっくにもぬけの殻では、肝心の連れ去られた先の情報が皆無では助け出そうにも助け出せない。

少年ヒーロー達の救出を心から望む者達はその思いの強さとは裏腹に何も進展させられず、助けを信じて責め苦を耐えている三人の期待に応える事は出来ない。
変身用の道具を衣類と共に剥ぎ取られ、口に言葉を封じる黒色をした強力な粘着テープを貼り付けられ、左右の手首同士と足首同士を短い鎖で繋ぐ黒革の枷を閉じ込められた狭い部屋の天井と床にある金具に鎖と南京錠を使って結合された少年ヒーロー達を拘束と苦悶から解放する事は不可能だ。

「んむっ……む、ぐぅ……ふぅ、んふぅぅ」
「ふもぉぉ、んっ……んごっ、むぐぉぉ……!」
「うー……うぅ、ふっ、ふっ、むふっ」

自分達が眠らされたエレベーターよりも少し広い部屋に入れられ、立ったまま思い通りの行動が取れないよう手足を天井と床に繋がれた少年ヒーロー達は、裸体で万歳をさせられた体勢の仲間達を力無く見ながらじっと立ち尽くし唸り声を上げるしかない。
暴れても手足の拘束はヒーローの能力を取り上げられている状態では壊せず、何より部屋に施された無慈悲な仕掛けが、三人を捕らえたエレベーターの物を流用した気体の仕掛けが、三人のもがきと足掻きを禁じてしまっているからだ。
捕らえた時は三人の存在を感知して催眠性のある気体を流し込んだ仕掛けは、今度は別の理由に反応して別の気体を流し込む設定にされている。その理由は、振動。そして流し込む気体は、催眠性を持つ物ではなく強制的に発情を促す催淫性を持つ物。つまり、三人が下手に動けば密閉された狭い部屋に淫らな感情と肉体の疼きを誘発する気体が勢い良く放出されてしまうのだ。

わずかな振動にすら、それこそほんの少し身をよじった程度の振動にすら反応して無情な気体を流す仕掛けは身体が動かないよう心掛ける三人の努力も虚しく何度か起動し、哀れな少年ヒーロー達の鼻腔を甘い香りを放つ気体で蹂躙した。
はしたない欲望を抱かせる気体を嗅ぎたくないのに嗅がされ、火照らされた幼い裸体は三つ共淫らに変化してしまっている。胸元で乳首は赤く充血してピンと尖り切り、可愛らしい男根は頭を持ち上げて皮の隙間から透明な淫蜜を床に滴らせている。

今すぐに乳首を抓って捏ね回したい。男根を握って無我夢中で擦りたい。という手の自由が奪われている為に実現出来ない欲望。
仲間と男根を擦り付け合い、お互いが気持ち良く表情を蕩けさせる様子を見ながら快楽に溺れたい。という気体の仕掛けを駆動させる事を前提とした淫獄を承知の欲望。
それらに心と身体を囚われ内側から思考回路を崩されながらも三人はヒーローの誇りを思い出して屈服を遠ざけ、救いが来るまで耐え切ろうと目で合図をして発情地獄を堪え続けている。

そんな三人を別室のモニターで眺めながら、悪の組織の者達は感嘆と嘲りに満ちた残酷な言葉を口にしていた。

「すげーな。これで丸一日堕ちずに耐えてんじゃん。記録更新だな」
「せっかくだから、ヒーロー君達にはこのまま記録更新に挑戦して、俺達を愉しませて欲しいね」
「まぁ、疲労で足が震えてきてるし、さすがに空腹と喉の渇きも限界だろうし、発情に負けるのも時間の問題だろうけどね」
「だな。ま、我慢し過ぎてぶっ壊れようがちゃんと理性が残ろうが、俺達の肉便器に成り下がるのは変わらねーからどっちでも良いけどよ」

人を人とも思わない非道な者達の発言など知らぬまま三人の少年ヒーロー達は諦めに支配される時まで希望を持ち続け、諦め切った後は三人仲良く男根をぶつけ合いながら淫らな気体が放出される中で幸せそうに絶頂を繰り返し、淫欲と悪に敗北して誇り高いヒーローから肉便器へと堕ちる道を自らの意志で進んでいくのだった。
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