BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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苛烈な凌辱は正義の拠点で行われる

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正義のヒーロー達は、拠点が存在する街だけでなく様々な街へと駆け付け、住人と街の施設を守ってきた。彼らに救われた者は、老若男女問わず多くいる。彼らに信頼を寄せる者も、当然多くいる。それ故に、正義のヒーロー達が拠点でどんな活動を行っているかや、ヒーロー達によって連れていかれた悪の組織の者が拠点でどうしているかを深く詮索する者はいなかった。拠点内では悪と戦う為の特訓をしているんだろう、悪の組織の者は改心させる目的で連れ去っているんだろう。ヒーローを信じる大半の者達はそう解釈していたからだ。
しかし、実際の拠点内の状況は、彼らが考える物とは遠くかけ離れていた。拠点に連れ去られた悪の男達は、改心を促す説得など一切行われる事無く身に着けていた衣類を剥かれ、下っ端も怪人も関係無く全裸にされ、ヒーローの拠点内にある施設で厳重な拘束と共に淫らな屈辱を与えられていた。
内部にクッションを取り付けた筒状の機械に手足を飲み込まれた男達は、両手両足をX字に引き延ばされ宙に浮いたまま磔のような状態で自由を奪われている。人間よりもはるかに強い力を得た存在である虎獣人の怪人や狼獣人の怪人ですらビクともしないその拘束具は、ヒーローに生きたまま捕らえられた者達に恥部を無防備にさらけ出させ、口に噛まされた棒状の枷や、尻尾の動きを封じているアームを振り切る事を禁じている。手足の自由を奪われ、言葉の自由を取り上げられ、怪人達は更に尻尾の動きさえも封じられている八方塞がりの状態。何一つ抵抗の出来ない無様な姿にされた悪の者達を作り出したヒーロー側の者達は、逃れられない悪達に無慈悲な責めを加えた。
その責めは、感情を持たぬ機械を使った快楽の責め。それも、定期的に発情薬と栄養剤を混ぜた薬品を投与しながら無理矢理に興奮状態にさせた乳首や男根や恥ずかしい尻穴を緩く弄り、絶頂する事を決して許さないもどかしい快楽のみを朝も夜も無く睡眠もさせずに流し込み続けるという生殺しの、拷問と呼んでも良い責め。
残酷極まりない甘い地獄に追いやられた悪の者達は、全員が苦しげな唸りを上げ、溜まる一方で全く解放されない熱に苛まれている汗まみれの裸体を拘束されている手足を支点にしてくねくねと悶えさせている。
気が狂いそうな発情ともどかしさ。逃れられない屈辱。機械に良い様に弄ばれている悔しさ。ありとあらゆる要素に嬲られ、苦しめられている悪の者達。そんな状況を作り出しているヒーロー達の目的はただ一つ。見て、触って、嘲笑って愉しむ娯楽の為だ。

「どうした? 腰が揺れてるぞ? 敵の俺達の前で一生懸命に腰振って恥ずかしくないのか?」
「っ、ふうぅ……っ!」
「どうだ、苦しいかい? 全身を何人もの手でくすぐられて、快楽を感じながら笑わされるのは苦しくて仕方ないだろ? 犬怪人」
「あぶっ、ふぶぶぶぅぅぅ! ほぼっ、うぅ、うひゅぅぅっ!!」
「乳首と股間を機械に押し付けて、尻穴を撫でる機械に夢中で尻穴を擦り付けさせて、淫乱にも程があるだろ。淫乱虎さんよ」
「っ、ふうぅ! んふ、んふぅぅ……」

好き勝手に無抵抗の男達を嬲るヒーローと、容赦無く嬲られてくぐもった悲鳴をとめど無く発する男達。
どちらが悪か分からない光景が繰り広げられるヒーローの拠点の一室では、今日もイく事を禁じられたまま一日中弄ばれる悪人達が救いを望めない絶望に打ちひしがれながら快楽に屈していき、別室に移動させられた者達と同じ立場へと、憎い敵であるヒーローから与えられる快楽と男根を悦ぶ肉奴隷へと、心と身体を作り変えられていく。
中で悪に対する苛烈な凌辱が行われているとも知らず、街の者達はヒーローの拠点を見つめながら尊敬と感謝の念を胸に抱いていた。
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