BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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新たな収容者は堕ちた淫乱達の姿に反抗を砕かれる

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国に異を唱えた者だけを収容し、元の人格を跡形も無く削ぎ落とす程の調教を加え淫蕩な奴隷に貶めた上で国に協力を行う好事家の富豪に売り飛ばす。
話だけは耳にしていた刑務所とは名ばかりの悪趣味極まりない施設へと移送されたレジスタンスの青年は、新たな協力者を迂闊に信用し捕らわれた己の不甲斐無さを悔やみつつ、陥落を拒む意思を強く滾らせていた。
左右の腕に自らを抱き締めているかのような形を強いる白色をした拘束服に胴体を包まれても騒がず、下半身の衣服を一枚残らず剥ぎ取られ丸出しとなった恥部を隠そうとする試みすらも禁じる間に一本の金属棒が配置された黒革の枷を左右の足首に装着されても恥じらいの素振りすら見せず、青年は口を喉近くまで貫く男根を模した醜悪な枷と一体化した黒革の板で下半分を覆われた顔を歪めることもせぬまま平静な態度の内側に反抗の決意を鋭く湧き上がらせていた。
しかし、そんな青年の気丈な振る舞いはすぐに恐怖と絶望に上書きされることとなった。その理由は、自身にあてがわれた独房への連行中に見聞きさせられた他の収容者の姿だ。

「あっ、あぉぉんっ! んもぉぉんっ!!」

自分と同じように腕を拘束服に縛められた男達が、鉄格子の間から突き出した男根を情けなく脈動させつつ口枷に塞がれていてもはっきりと分かるおねだりの絶叫を発している。絶対に救い出すと心に決めていた仲間が、はっきりと見えているはずの自分に反応すらも示すこと無く男根を振り乱し快楽を懇願している。
それだけでも、青年の心にヒビが入るには十分すぎる戦慄の情報だ。だが、青年にとっての絶望はまだまだ終わらない。わざと遠回りしつつ強制される収容所中の歩行の最中に見せられ聞かされた光景は、抗いの思いを気高く掲げていた青年の正気を誇りと共に打ちのめしていく。

「うっ、おぉっ、もぉぉっ!」
「んまっ、むぁっ、おむぅぅ……!」

看守へのおねだりを行わず、自らの動きで欲望を満たす行動を独房内で貪っている者達の痴態は、とても人間のそれとは思えない。自分達に見られていることも構わず、呆れを露わにした看守が自分を鼻で笑いながら許可無き自慰に対する処罰の決定を知らせる札を鉄格子に取り付ける様を目にしても一切の反応すら見せぬまま腕を縛められた肉体を動かし床に設置された太く長い紛い物の男根やベッドの柵の上部に固定されたオナホールを使った快楽の追求を繰り返している者達は、国に逆らった存在としての面影など欠片も感じられない。
必死に快楽を請い、欲望に溺れ罰を承知で己の男根や尻穴を甘く苛みながら快楽に酔いしれる。そんな淫獣達を閉じ込めた独房の前を長い長い時間を掛けて体力と気力が尽きるまで練り歩かされた青年は、最後のとどめとなる言葉を交えながら自身に地獄を味わわせる空間となる独房へと案内された。

「さぁ、さっさと入れ。ここが今日からお前を飼う場所なんだからな」
「これから毎日たっぷりといたぶって、さっき見てきた奴らみたいな淫乱に堕としてやるよ。一生懸命に自分のチ○コを俺達に突き出してた仲間や、お前のことも分からなくなるくらい自分のケツ穴をほじくり回すことに夢中になってた仲間に負けないくらい、気持ち良いことしか考えられない馬鹿に躾けてやるよ」
「も、ご、ほぉぉ……っ!!」

嫌だと伝える弱々しい哀願の呻きを無視されながら、理不尽な国に立ち向かった時の凜々しさやこの収容所に移送された際に抱いていた決意を全く伺わせない敗北の態度を披露しながら、抗えぬ青年は歩行由来の汗に湿った無防備な男根や尻穴を看守達の指先に弄ばれつつ、支配下に置かれた肉体を独房の中に自らの足で進まされていくのだった。
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