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蝕まれた男達は爛れた欲望に仲良く溺れる
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むせ返る程に凝縮された濃厚な香りが、薄暗い小屋の中に充満している。
入浴に使えるような水場を見付けられなかったが故に蓄積した数日分の雄の体臭と、それを滾らせている張本人にすら制御が不可能となった淫らな火照り由来の体臭が混ざり合った三人分の香りが、遠い昔に元の持ち主に放棄され隙間風がそこかしこから吹き込んでいるはずの古びた小屋の内部を埋め尽くしている。
その脳を直接蝕むような淫臭を独占しながら、男は生唾を飲み込みつつ覚悟を決めた。男同士などと言ってはいられない。あの迷宮に仕掛けられていた罠の影響を受けなかったのが人間族である自分だけな以上、自分がこの事態を収める他無い。
獣人達から理性を淫蕩に奪い、肉欲に対する衝動を異常なまでに肥大化させる。そんな悪趣味な罠によって精神と肉体に限界を超えた発情をもたらされた仲間達を救えるのは、自分しかいない。
そんな判断の下に三人の前で装備と衣服を脱ぎ捨てた人間族の男は、欲望に耐えきれず小屋に入るとほぼ同時に裸体を迷い無く晒していた仲間達の視線を浴びつつ、小屋内を照らす明かりの魔術の出力を強めながら問いかけた。
「三人共……これが欲しいかい?」
それは、もしかしたら最後の一線を超えずに済むかも知れないという淡い希望を交えて紡がれた問いだった。三人の自制心がまだ機能しているかも知れないからという、最終確認を意味する質問だった。
しかし、男の言葉に対して身体中を駆け巡る渇望を満たす快楽を欲するだけの獣に堕ちた三人は迷い無く肯定を返した。それも、普段の凜々しさや頼もしさは欠片も感じさせない無様な態度をなりふり構わずに示しながらだ。
「欲しいっ! チ○ポ欲しいぃっ!」
「舐めたい……自分の扱きながら、お前の舐めたいぃ……っ!」
「これが、○○さんの……! おっきい、ひゅごいぃ……あぁ、欲しすぎて、もっともっと疼いちゃうぅ……っ!!」
何時も気高く沈着冷静な虎獣人の戦士が、男根を請う叫びを情けなく放つ。口が悪く斜に構えた発言が目立つ狼獣人の盗賊が、だらしなく垂らした舌を揺らめかせつつ腰を振る。礼儀正しくどんな命に対しても敬意を払う猫獣人の神官が、その敬意を込めた視線を眼前の男根に注ぎつつ他の二人よりも小ぶりな男根の硬度を一生懸命に引き上げていく。
汚れた床に手足を付けた四つん這いの体勢を三人仲良く並んで取りながら、仲間であるはずの男に全身で媚びる。求められればすぐに舌を用いた奉仕を男根に加えられるよう準備を整えながら、許可をねだる視線を潤んだ瞳で寄せている。
意に染まぬ形で掻き立てられた己の本能に囚われている三人の獣人を見下ろしながら、さっきまで狼狽の感情を大きく抱いていた男はそれを上回る興奮を加虐心と合わせて滾らせつつ、かつて仲間だった三匹の肉奴隷に嬉々として命令を下した。
「じゃあ、三人で仲良くご奉仕しなさい。一番上手にご奉仕出来た良い子に、最初のおチ○チンを入れてあげる。その入れてる間、他の二人は気持ち良くなりたいのを我慢しながらお手伝いをしてもらうからね? 欲しいなら、他の二人に負けないよう頑張るんだよ?」
言い終わると同時に、獣人達が男根に唇を寄せ舌を熱烈に這わせ始める。共に旅をした仲間に見せる物とは到底思えない不細工な表情を披露しながら、虎と狼と猫は自身の顔面が唾液と淫蜜で汚れることも構わずに己の男根の脈動を加速させつつ褒美欲しさに奉仕を捧げていく。
その何もかもをさらけ出した惨めな奉仕が男根に生み出す甘い愉悦を満喫しながら、三匹の飼い主に君臨した男は自らも罠の影響に蝕まれているという事実に全く気付けぬまま、人間族である自分に引き起こされた攻撃性の増幅という変化を肉奴隷達を愉快に追い詰め弄ぶ淫猥で意地悪な責めとして表わしていくのだった。
入浴に使えるような水場を見付けられなかったが故に蓄積した数日分の雄の体臭と、それを滾らせている張本人にすら制御が不可能となった淫らな火照り由来の体臭が混ざり合った三人分の香りが、遠い昔に元の持ち主に放棄され隙間風がそこかしこから吹き込んでいるはずの古びた小屋の内部を埋め尽くしている。
その脳を直接蝕むような淫臭を独占しながら、男は生唾を飲み込みつつ覚悟を決めた。男同士などと言ってはいられない。あの迷宮に仕掛けられていた罠の影響を受けなかったのが人間族である自分だけな以上、自分がこの事態を収める他無い。
獣人達から理性を淫蕩に奪い、肉欲に対する衝動を異常なまでに肥大化させる。そんな悪趣味な罠によって精神と肉体に限界を超えた発情をもたらされた仲間達を救えるのは、自分しかいない。
そんな判断の下に三人の前で装備と衣服を脱ぎ捨てた人間族の男は、欲望に耐えきれず小屋に入るとほぼ同時に裸体を迷い無く晒していた仲間達の視線を浴びつつ、小屋内を照らす明かりの魔術の出力を強めながら問いかけた。
「三人共……これが欲しいかい?」
それは、もしかしたら最後の一線を超えずに済むかも知れないという淡い希望を交えて紡がれた問いだった。三人の自制心がまだ機能しているかも知れないからという、最終確認を意味する質問だった。
しかし、男の言葉に対して身体中を駆け巡る渇望を満たす快楽を欲するだけの獣に堕ちた三人は迷い無く肯定を返した。それも、普段の凜々しさや頼もしさは欠片も感じさせない無様な態度をなりふり構わずに示しながらだ。
「欲しいっ! チ○ポ欲しいぃっ!」
「舐めたい……自分の扱きながら、お前の舐めたいぃ……っ!」
「これが、○○さんの……! おっきい、ひゅごいぃ……あぁ、欲しすぎて、もっともっと疼いちゃうぅ……っ!!」
何時も気高く沈着冷静な虎獣人の戦士が、男根を請う叫びを情けなく放つ。口が悪く斜に構えた発言が目立つ狼獣人の盗賊が、だらしなく垂らした舌を揺らめかせつつ腰を振る。礼儀正しくどんな命に対しても敬意を払う猫獣人の神官が、その敬意を込めた視線を眼前の男根に注ぎつつ他の二人よりも小ぶりな男根の硬度を一生懸命に引き上げていく。
汚れた床に手足を付けた四つん這いの体勢を三人仲良く並んで取りながら、仲間であるはずの男に全身で媚びる。求められればすぐに舌を用いた奉仕を男根に加えられるよう準備を整えながら、許可をねだる視線を潤んだ瞳で寄せている。
意に染まぬ形で掻き立てられた己の本能に囚われている三人の獣人を見下ろしながら、さっきまで狼狽の感情を大きく抱いていた男はそれを上回る興奮を加虐心と合わせて滾らせつつ、かつて仲間だった三匹の肉奴隷に嬉々として命令を下した。
「じゃあ、三人で仲良くご奉仕しなさい。一番上手にご奉仕出来た良い子に、最初のおチ○チンを入れてあげる。その入れてる間、他の二人は気持ち良くなりたいのを我慢しながらお手伝いをしてもらうからね? 欲しいなら、他の二人に負けないよう頑張るんだよ?」
言い終わると同時に、獣人達が男根に唇を寄せ舌を熱烈に這わせ始める。共に旅をした仲間に見せる物とは到底思えない不細工な表情を披露しながら、虎と狼と猫は自身の顔面が唾液と淫蜜で汚れることも構わずに己の男根の脈動を加速させつつ褒美欲しさに奉仕を捧げていく。
その何もかもをさらけ出した惨めな奉仕が男根に生み出す甘い愉悦を満喫しながら、三匹の飼い主に君臨した男は自らも罠の影響に蝕まれているという事実に全く気付けぬまま、人間族である自分に引き起こされた攻撃性の増幅という変化を肉奴隷達を愉快に追い詰め弄ぶ淫猥で意地悪な責めとして表わしていくのだった。
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