BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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可愛く眠った弟には気持ち良いお仕置きを

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「これで、よし」

作業を終えた青年が、自分の部屋で小さくつぶやいた。その目の先には自らが置かれた状況をまだ何も知らず、ぐっすりと眠り込んでいる青年の弟がいた。

「じゃ、食べるか」

兄はそう口にして、弟の身体に手を這わす。触れられた弟の身体には今、扇情的な衣服が身に付けられていた。柔らかなグレーの毛が付いたビキニのような形の服に、頭部には犬の耳の飾り。手足には犬の足をイメージした手袋とブーツが嵌められており、身体の下からは尻尾が垂れてベッドの上に伸びていた。
そんな可愛らしい恰好をした、眠っている弟に兄は左手を伸ばし。服の上からペニスを優しく揉む。

「ん……」

少し身じろぎをして声を出す弟。しかしまだ起きないので、兄は右手で弟の乳首も弄り始めた。こちらは服の下に手を滑り込ませ、直接胸の尖りを指で摘まんだ。

「んふ、んぅ……?」

敏感な場所を責められ、意識が眠りから戻ってくる。しばらくは呆けていたが、弟はある事に気付き飛び起きようとした、だが出来なかった。
飛び起きようとした身体は、手は首輪に繋がれていて。足は棒の付いた足枷で拘束されていたから。

「んぐっ!?」

その上、口にはハンカチを詰め込まれた上に布を噛まされ後頭部で結ばれて、弟は手足も声も封じられていた。
説明を求めて兄を見つめる弟、その視線に兄はため息混じりで言った。

「帰ってきてこんな手紙あったら期待すんじゃん。なのに爆睡してたから、お仕置きしたくなってな」
「う……」

見せられたのは、弟自身が書き、リビングに置いておいた手紙。
『バイトお疲れ様、誕生日プレゼント用意して兄貴の部屋で待ってるね』

すっかり忘れて寝ていた事に気付き、弟はうろたえる。今の服装、犬のコスプレに着替え終わって兄の部屋のベッドで待ってたら、大好きな兄の匂いに安心しきってしまって。
ついうっかり、眠っていた。

「ふふ……それじゃお前も納得したところで、お仕置きだ」
「うぅっ!」

うつ伏せにされ、兄が犬の尻尾が付いたパンツを脱がせる。
すると、弟のアナル、すでにじんわりと濡れてヒクついている場所が兄の目に晒された。そのアナルは、兄の視線を感じた途端一気にヒクつきを加速させる。

「なんだ、お仕置きが嬉しいのか? 淫乱な犬だな」
「あふ、んふぅぅんっ!」

アナルにローションがまぶされ、兄の指が簡単に入ってくる。何度も兄に可愛がられた穴は中を擦られると悦んで収縮を繰り返し、兄の指を絞め付けた。

「こんな様子じゃ、もしかしたらお仕置きになんねーかも知れないな。お前、これも大好きだしな」
「あ、うむぅぅっ!」

指を抜かれ、代わりに入ってきたのは大人の玩具、バイブ。
イボの生えた棒は弟のアナルを押し開いて奥までを貫き、再び履かされたパンツによって抜けないよう固定された。

「ほうぅぅっ、んふぅ……っ」
「ほら、床に降りるんだ」

挿入の衝撃に打ち震えている弟に、兄は犬にするように指示を出した。
自分が悪いから、ともっともな理由を付けて弟は拘束された身体を駆使してベッドから床に降りた。本当は、兄に嬲られる為に降りたのだが。

「よし、良い子だ」
「くふ、むぅっ」

頭を優しく撫でられて、弟は塞がれた口で嬉しそうに鳴いた。その様子は、飼い主に褒められて喜ぶ犬その物で。
従順な可愛い弟、そして恋人の姿に兄は愛しさを込めて笑い、意地悪く手元のリモコンに手をかける。

「でも、お仕置きはするからな。しっかり、反省しな」
「あおぉぉぉんっ!」

体内のバイブが暴れ始め、弟は床の上で吠えた。手足の枷をガチャガチャと鳴らし、塞がれた口からは甘く荒い呼吸を繰り返す。
拘束され、嬲られているというのに、弟に恐怖や拒否の感情は無い。だって、誕生日プレゼントは元々自分で、兄に自分の恥ずかしいところを全部弄ばせてあげるつもりだったから。

「犬みたいに部屋を散歩してみな? 俺がもっと苛めたくなるように、いやらしく尻尾を振ってな」
「んっ、んうっ」

躊躇いもせず、弟は不自由な身体を動かして部屋中を四つん這いで歩き回る。バイブをくわえ込んでいるアナルに付いた犬の尻尾を、ぶんぶんと振り回して。

「すげーエロい。この後誕生日プレゼントもあるなんて、愉しみだな」

兄の声に、弟は散歩している身体を熱くした。大好きな兄にされる事なら、どんな些細な事でも快感に変わってしまう。

「んふっ、あぉんっ」

全身を発情させ、床に汗を撒きながら。
淫乱な弟犬は、兄への服従でどうしようもない恍惚を心から味わっていた。
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