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少年主人のペットにされる男
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「んー……!」
広い和室の中央で、男の呻き声が小さくした。
開かれた障子から日本庭園の見える和室で、男は拘束されていた。
目には黒の目隠し、口には棒状の口枷、首には銀色の鎖が巻かれ、手は枷によって天井から吊るされている。更に畳に突かされている膝には、開いたまま閉じる事を封じる棒の足枷が嵌められており、男はほぼ何もかもを制限されている。
何も施されてはいない耳も、たまに聞こえるししおどしの音と、自身のアナルから響くバイブの駆動音にだけ集中させられ、男はただ誰かに見られない事を祈るしか無い。
ギシッ。
「んんっ!?」
畳が踏み付けられ、床が小さく軋んだ。普段の状態であれば気付かないような些細な音だが、聴覚が敏感になっている今の男には聞き取れた。聞き取れてしまった。
もしも、主人でなければ。恐怖に男は身体を震わせ、衣服を着る事も許されない肌を玉の汗が伝った。
そうして怯える男を目で愉しみ、部屋に入った人物。男の主人である少年は言った。
「お待たせ。随分と、一人で愉しんだみたいですね」
「ふ、うぅ」
耳元で囁かれながら乳首を摘ままれ、男は堪らなさそうに腰をくねらせた。
「そんなにいやらしく腰を振ると……ほら、貴方のいやらしい汁で畳が汚れちゃってますよ」
少年の指摘通り、男のペニスと、バイブに嬲られているアナルからは透明な体液が滴り落ち、畳にしみを作っている。しかし、もはや長時間の責めで水溜まりになる程に体液は溢れているので、今更なのだが。
だが、男は目隠しでその様子は見えてなどいない。それを良い事に、少年はより男を辱めた。
「このまま残しておいたら、エッチなしみが取れなくなっちゃいますね。貴方がここで僕に征服されたって事、屋敷の皆に知られちゃいますね。それとも……ここは貴方を飼う部屋にしましょうか、僕の、可愛いペットを飼う部屋に」
「ふぅぅぅっ!」
想像して、男は背筋を震わせる。はるか年下の主人に飼い慣らされ、ペットとして生きる自分の姿。情けなくて、惨めで、でも支配されている充足感で満たされていて、男は心の底から飼われる事を望んでいた。
「ねえ、どうしてほしいですか? その涎を垂れ流している口で、言ってください」
「あ、ふ……」
口枷が外され、男は呼吸を整える。唾液を飲み込み、発せられた言葉は拘束からの解放でも、恥辱の終了の懇願でもなく。
「ご主人様ぁ……私を、ペットにしてくださぁい……」
ペットを志願する、蕩け切ったおねだりだった。
少年は男が目隠しで見えない事を知っていて、嬉しそうに笑った。
ずっと昔から、それこそ幼かった自分の教育係として男が訪れた時から、自分の物にしたいと思っていた。
歪んではいるが、真っ直ぐな愛情。少年は嬉しさの笑みを覆って鬼畜に言った。
「よく言えましたね。ご褒美ですよ」
「んむ、ちゅ……」
口に押し込まれた少年のペニスを、男は一生懸命にしゃぶる。
上の口と下の口を塞がれ、男はペットとして初めてのご奉仕に夢中になっていた。
倒錯的な行為で生まれる淫音は、障子の外、広い庭園の中へと静かに吸い込まれていった。
広い和室の中央で、男の呻き声が小さくした。
開かれた障子から日本庭園の見える和室で、男は拘束されていた。
目には黒の目隠し、口には棒状の口枷、首には銀色の鎖が巻かれ、手は枷によって天井から吊るされている。更に畳に突かされている膝には、開いたまま閉じる事を封じる棒の足枷が嵌められており、男はほぼ何もかもを制限されている。
何も施されてはいない耳も、たまに聞こえるししおどしの音と、自身のアナルから響くバイブの駆動音にだけ集中させられ、男はただ誰かに見られない事を祈るしか無い。
ギシッ。
「んんっ!?」
畳が踏み付けられ、床が小さく軋んだ。普段の状態であれば気付かないような些細な音だが、聴覚が敏感になっている今の男には聞き取れた。聞き取れてしまった。
もしも、主人でなければ。恐怖に男は身体を震わせ、衣服を着る事も許されない肌を玉の汗が伝った。
そうして怯える男を目で愉しみ、部屋に入った人物。男の主人である少年は言った。
「お待たせ。随分と、一人で愉しんだみたいですね」
「ふ、うぅ」
耳元で囁かれながら乳首を摘ままれ、男は堪らなさそうに腰をくねらせた。
「そんなにいやらしく腰を振ると……ほら、貴方のいやらしい汁で畳が汚れちゃってますよ」
少年の指摘通り、男のペニスと、バイブに嬲られているアナルからは透明な体液が滴り落ち、畳にしみを作っている。しかし、もはや長時間の責めで水溜まりになる程に体液は溢れているので、今更なのだが。
だが、男は目隠しでその様子は見えてなどいない。それを良い事に、少年はより男を辱めた。
「このまま残しておいたら、エッチなしみが取れなくなっちゃいますね。貴方がここで僕に征服されたって事、屋敷の皆に知られちゃいますね。それとも……ここは貴方を飼う部屋にしましょうか、僕の、可愛いペットを飼う部屋に」
「ふぅぅぅっ!」
想像して、男は背筋を震わせる。はるか年下の主人に飼い慣らされ、ペットとして生きる自分の姿。情けなくて、惨めで、でも支配されている充足感で満たされていて、男は心の底から飼われる事を望んでいた。
「ねえ、どうしてほしいですか? その涎を垂れ流している口で、言ってください」
「あ、ふ……」
口枷が外され、男は呼吸を整える。唾液を飲み込み、発せられた言葉は拘束からの解放でも、恥辱の終了の懇願でもなく。
「ご主人様ぁ……私を、ペットにしてくださぁい……」
ペットを志願する、蕩け切ったおねだりだった。
少年は男が目隠しで見えない事を知っていて、嬉しそうに笑った。
ずっと昔から、それこそ幼かった自分の教育係として男が訪れた時から、自分の物にしたいと思っていた。
歪んではいるが、真っ直ぐな愛情。少年は嬉しさの笑みを覆って鬼畜に言った。
「よく言えましたね。ご褒美ですよ」
「んむ、ちゅ……」
口に押し込まれた少年のペニスを、男は一生懸命にしゃぶる。
上の口と下の口を塞がれ、男はペットとして初めてのご奉仕に夢中になっていた。
倒錯的な行為で生まれる淫音は、障子の外、広い庭園の中へと静かに吸い込まれていった。
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