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蝋燭は憐れな男の身を焦がす
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マンションの一室で、蝋燭の炎が揺らめく。その炎の下で、一人の男が身悶えていた。
ベッドに寝かされている男の手足は、鎖付きの枷で上下の柵に繋がれている。口には猿轡を噛まされ、手足を限界まで伸ばした状態を維持させられ、しゃべる事も身体を折り曲げる事も出来ない男は、何をされても受け入れるしかなかった。
例え、熱で溶けた蝋を肌に落とされ、焼け付く感覚を与えられたとしても。
「うぐぅん! ふぅ……」
服も身に着けていない白い裸体に、赤い蝋燭が痛みと共に華を散らす。男は拘束された身体をよじって拒否を示すが、そんな抵抗など男を嬲る人物の目を愉しませ、加虐心を煽るしか効果は無い。
事実、蝋燭を持つ男はその拒否を見て、愉しそうにほくそ笑んでいた。
「良い悲鳴ですね。美しい貴方の身体が悩ましげに悶える様子は、とても扇情的ですよ」
「うぅぅ……っ!」
悔しそうに男の目が歪む。涙で潤んだ瞳が揺れる様は、また責める男の目を悦ばせる。
そして、更なる責め苦を引き寄せてしまった。
「痛みだけでは何ですから。快感も与えてあげましょうか」
言って、男は蝋燭を持っていない左手をベッドの上に伸ばした。拘束された男はその手が向かおうとしている場所を目で追い、戦慄した。
それは、男のアナルに入れられた、ローターのリモコン。中で弱い振動をして、男のペニスを強制的にふくらませている淫具だ。
「うぅ! んぐぅ!」
やめてくれ、ろくにしゃべれない口で男は懇願したが、届きはしない。
「そんなに嬉しいですか。なら、一番強い振動にしてあげますよ」
勝手に解釈して、男は無慈悲にリモコンのスイッチを操作する。
カチカチと音がして、すぐに。
「んぐぅぅぅっ!!」
体内でしていたわずかな駆動音が、一気に跳ね上がった。同時に、男の身体の震えも激しくなる。
一本の棒の如く引き延ばされて繋がれた身体がガクガクとのたうち、ひっきりなしに腰が宙に浮く。そんなに身悶えても、手足の縄は少しも緩まない。ただ虚しく、ベッドのスプリングが軋むのみだった。
「おやおや……ここをこんなに大きくして、涙まで零して悦んで」
「ふぅっ!」
完全に勃起し、先走りを垂らしているペニスを握られ、男は背を反らした。
「いやらしいここも、キレイに飾ってあげますよ」
「うぅっ!?」
笑いながら、男は蝋燭を憐れに勃ち上がったペニスに寄せていく。
その距離が狭まる度に、拘束された男は半狂乱になり、必死に首を振って嫌がった。
「うぅ、んぅ、うぅーっ!」
そんな嫌がる様子に手をとめるどころか、恐怖を高めるように男は手の動きを遅くする。
より、男の表情を愉しむ為に。
長く長く時間をかけ、蝋燭がペニスの先端の真上に運ばれ。男がゆっくりと、蝋を垂らした。
「ぐぅぅぅーんっ!!」
くぐもった声で、喉が裂けそうな程に絶叫する男。先走りを流していた先端に熱い蝋をかけられ、気が狂うような痛みと、快感を覚えていた。
長く嬲られ続けたせいで男はもう快感と痛みの区別がつかなくなっている。それこそが、嬲る男の目的でもあった。
「さぁ、もっともっと美しい姿を見せて下さい。私が協力しますから」
「うぁっ、ぐっ、ふぅぅっ!」
与えられる全てを拒めず、受け入れるしかない男。
彼が思い通りに作り変えられ、嬲る男に服従する時も、そう遠い未来ではなかった。
ベッドに寝かされている男の手足は、鎖付きの枷で上下の柵に繋がれている。口には猿轡を噛まされ、手足を限界まで伸ばした状態を維持させられ、しゃべる事も身体を折り曲げる事も出来ない男は、何をされても受け入れるしかなかった。
例え、熱で溶けた蝋を肌に落とされ、焼け付く感覚を与えられたとしても。
「うぐぅん! ふぅ……」
服も身に着けていない白い裸体に、赤い蝋燭が痛みと共に華を散らす。男は拘束された身体をよじって拒否を示すが、そんな抵抗など男を嬲る人物の目を愉しませ、加虐心を煽るしか効果は無い。
事実、蝋燭を持つ男はその拒否を見て、愉しそうにほくそ笑んでいた。
「良い悲鳴ですね。美しい貴方の身体が悩ましげに悶える様子は、とても扇情的ですよ」
「うぅぅ……っ!」
悔しそうに男の目が歪む。涙で潤んだ瞳が揺れる様は、また責める男の目を悦ばせる。
そして、更なる責め苦を引き寄せてしまった。
「痛みだけでは何ですから。快感も与えてあげましょうか」
言って、男は蝋燭を持っていない左手をベッドの上に伸ばした。拘束された男はその手が向かおうとしている場所を目で追い、戦慄した。
それは、男のアナルに入れられた、ローターのリモコン。中で弱い振動をして、男のペニスを強制的にふくらませている淫具だ。
「うぅ! んぐぅ!」
やめてくれ、ろくにしゃべれない口で男は懇願したが、届きはしない。
「そんなに嬉しいですか。なら、一番強い振動にしてあげますよ」
勝手に解釈して、男は無慈悲にリモコンのスイッチを操作する。
カチカチと音がして、すぐに。
「んぐぅぅぅっ!!」
体内でしていたわずかな駆動音が、一気に跳ね上がった。同時に、男の身体の震えも激しくなる。
一本の棒の如く引き延ばされて繋がれた身体がガクガクとのたうち、ひっきりなしに腰が宙に浮く。そんなに身悶えても、手足の縄は少しも緩まない。ただ虚しく、ベッドのスプリングが軋むのみだった。
「おやおや……ここをこんなに大きくして、涙まで零して悦んで」
「ふぅっ!」
完全に勃起し、先走りを垂らしているペニスを握られ、男は背を反らした。
「いやらしいここも、キレイに飾ってあげますよ」
「うぅっ!?」
笑いながら、男は蝋燭を憐れに勃ち上がったペニスに寄せていく。
その距離が狭まる度に、拘束された男は半狂乱になり、必死に首を振って嫌がった。
「うぅ、んぅ、うぅーっ!」
そんな嫌がる様子に手をとめるどころか、恐怖を高めるように男は手の動きを遅くする。
より、男の表情を愉しむ為に。
長く長く時間をかけ、蝋燭がペニスの先端の真上に運ばれ。男がゆっくりと、蝋を垂らした。
「ぐぅぅぅーんっ!!」
くぐもった声で、喉が裂けそうな程に絶叫する男。先走りを流していた先端に熱い蝋をかけられ、気が狂うような痛みと、快感を覚えていた。
長く嬲られ続けたせいで男はもう快感と痛みの区別がつかなくなっている。それこそが、嬲る男の目的でもあった。
「さぁ、もっともっと美しい姿を見せて下さい。私が協力しますから」
「うぁっ、ぐっ、ふぅぅっ!」
与えられる全てを拒めず、受け入れるしかない男。
彼が思い通りに作り変えられ、嬲る男に服従する時も、そう遠い未来ではなかった。
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