BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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性少年はトラックで運ばれる

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山道を奥深くに向かって走る、一台のトラック。その荷台の中は、外からは想像の出来ない空間が広がっていた。

「んぁっ、あぁぁっ!」

荷台の中で、少年の高い喘ぎが響いた。それが消えて無くなる間にも、別の場所から少年の声がする。それらの声は全て甘く濡れ、身体に流れる快感の強さを表していた。
トラックの床に転がる少年達は、全員服を脱がされている。代わりに着せられているのは、床と少年を鎖で繋ぐ首輪と、背中に回した腕を拘束する手枷。この拘束で抵抗を奪われた少年達は逃げる事も出来ず、鍵をかけられた荷台に閉じ込められている。
それもただ閉じ込めるのではなく、様々な仕掛けを施された上で閉じ込められていた。

少年達を閉じ込めた男達は、少年一人一人の身体にたっぷりと薬を塗っていた。それは、塗られた場所を疼かせ刺激が欲しくて堪らなくさせる、媚薬。乳首にも、ペニスにも、淡い桃色のアナルにも塗り込まれたその媚薬は、少年達を苦しめている。

火照った体を慰める単純な方法は、誰かに触れてもらう事。それがあらかじめ用意された罠だと分かっていても少年達はそれに従い、お互いに身体を擦り付け合ってしまう。

「んむ、ふぅ……」
「あぁんっ、気持ち、いぃ……っ!」

床に仰向けで寝転がった一人の少年のペニスを、別の少年が一生懸命に舌で舐める。手を拘束された二人の少年がまぐわう様子は、淫猥と言う他は無い。
だが、幾ら刺激し合おうとも、快感を得たとしても、少年達の火照りは満たされる事は無い。

「あ、んぁぁっ! イき、たいよぉ……っ!」

何故なら、少年達のペニスには一本一本全てに射精封じのベルトが巻かれていて、根元を強く絞め付けてしまっているからだ。その状態ではどんなに頑張っても放出は出来ず、絶頂の瞬間にはペニスは哀れにビクつく事しか叶わなかった。

これじゃ、気持ち良くなると苦しくなる。そう理解はしていても、強烈な媚薬は気が狂いそうな疼きを断続的に発生させて、抗えない少年達は快楽を極める事を強要され続けた。

「ねぇ、おねがぁい。おえのも、しゃぶっへぇ……」
「いいよぉ……んぐ、んっ……」

無理やり発情させられて、自ら拘束された身体を重ね合う少年達。残酷な淫獄に堕とされ、少年達はだんだんと、理性を壊されていく。

「だれかぁ、おれのうじゅいてるケツ穴にぃ、ひんこ、いれへぇ……っ!」

うつ伏せになり、手枷の付いた手を必死に動かして尻を拡げる少年。すぐさま、別の少年が覆い被さり、そして。

「んぁぁぁっ! 入ってりゅぅぅっ!」
「あぁんっ、チ○コ、絞め付けられてるぅ……っ!」

一線を越えた者が現れた事で、全員の理性が吹き飛んだ。荷台のそこかしこで、射精を封じられたペニスを突き込み合う乱交が始まる。

「んはっ、はぅぅっ」
「イく、ケツの中でイくっ! せーえきでにゃいのにイぐぅぅっ!!」

汗と涙とアナルから溢れた分泌液で身体中を淫靡に光らせる少年達は、もう快感を否定する心など残っていない。
だらしなく開いたままの口からは舌を垂らし、ひっきりなしに喘ぎを出している。その喘ぎが収まるのは、ペニスをくわえている時のみ。

淫乱に変わり果てた少年達。その少年達を閉じ込めていたトラックの荷台が開かれる。

「ほら、着いたぞ」
「あ、あぁ……」

男が床に繋がっていた鎖を外して持ち、首輪を引いて少年達を立ち上がらせる。
足をガクガクと震えさせながら、男の誘導に従って歩く少年。一歩足を踏みしめる度に、その身体から体液が垂れ落ちた。
落ちた体液は、少年達が連れ出された草の上に落下する。山に吹く風が、少年の濡れた身体を撫でていく。

「今日からここが、お前達が飼われる牧場だよ」

優しく言われるが、少年達の耳には聞こえていない。草原に建てられた柵の中にいる存在、前から飼われている少年達の痴態に、連れて来られた少年達は目を奪われていた。

「あはぁんっ、もっとしへぇ」
「ちんぽみりゅくっ、いっぱい、どぷどぷってだひてぇ!」

それは、少年同士で感じ合い、性に溺れる牧場の動物。容易に想像出来る、未来の姿。
しかし、今の少年達には恐怖を感じられず、逆に羨ましいとさえ思えた。

「お前達も、早くあんな風になれるといいな」

男の言葉に、全身をきゅんと疼かせる少年。その表情は、発情に囚われた獣そのもの。
山奥の、隠された少年牧場。今日もここに、新しい少年が運び込まれたのだった。
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