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少年は偽りの支配の中嘘偽りの無い愛情に翻弄させられる
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怯えに染まった表情で自身を詰めたビンの外にいる人間の青年を見上げながら、背に羽根を生やし小さな裸体を晒した妖精の少年が全身を震わせている。このままビンの中にいたら、今日もまた辱められてしまう。それを理解しつつも己の立場も同時に理解しビンを内側から叩く行動には至っていない人ならざる少年が、恐怖を剥き出しにした反応を示し続けている。
しかし、荒い行動を取らない理性を残してはいても湧き上がる戦慄は抑えられない。ゆえに少年は一縷の望みに賭けて口を開き、ビンの中にいる自分を愉しみながら準備を進めている人間の青年に向けた許しを請う言葉を紡ぎ始めた。
「お、お願い、します……許して、下さい。気持ち良いの、もうやだ……怖いよぉ……っ!」
余計な内容を一切挟まない哀願。堪えきれずに涙を零した顔を青年に見せながら伝える怖いの感情。
だが、それを受けた青年は呆れたように大きな息を吐くと、少年から拒絶を奪う脅しの言葉を淡々と、冷たく浴びせてしまった。
「なら、妹さんに薬は作ってあげられないね。僕に薬を作って貰う代わりに実験体として飼われるって約束を破るんだから当然だよね? それじゃ、さよなら」
ビンを閉じていた魔力製の黒い蓋が、青年の意向を受けて消滅する。妖精の少年の逃亡を禁じていた状況も、合わせて消滅する。
もちろん、少年は何処にも逃げられない。病に冒された妹の命を人質に取られている以上、妹を救う為には青年に縋る道を避けられない以上、妖精の少年は背の羽根でビンから飛び立つことは許されない。
いつまで経ってもビンから出ない。そんな少年の表情に打ちひしがれた観念の色を確認した人間の青年は、先程消した黒い蓋の代わりに薄桃色をした魔力の蓋を出現させ、思わず表情を一層濃い絶望に歪めた妖精に非道な笑みを零しながら今日の実験の開始を宣言した。
「そう、それで良いんだよ。妹さんの為に必要なことなんだから、今日も僕の為にたくさん乱れなさい。我が儘を言ったお仕置きとして、何時もよりも出力を強めてあげるからね」
残酷で、淫猥な実験が始まったのは青年の言葉が終わるのとほぼ同時だった。
「ふぎぃっ!? は、はひ、んふぅぅっ!!」
頭上に位置する薄桃色の魔力が、肉体と精神の逃げ場を失った哀れな妖精の少年に自身と同じ色をした落雷を浴びせ出す。
痛みを一切与えず、代わりに強烈な悦楽を味わわせる悪趣味な落雷が続けざまに裸体全体へと降り注ぎ、少年を身構えることも認めない快楽の拷問へと叩き落としていく。
「あぁ、やっ、んやぁぁ! イぐ! イぐ! ひぎゅぅぅぅっ!!」
これは妹の為。そう自らに言い聞かせて理不尽を耐える余裕すらも無くした小さな少年がビンの底へとへたり込んだ裸体を痙攣させながら射精を繰り返す光景を独占しながら、自身に妹などいないことはおろか自身が人間の青年に対して募らせていた憧れの感情すらも思い出せなくなった少年が体躯とは裏腹な音量の嬌声を上げてイき狂う様をビンの前に置いた椅子に腰掛けて満喫しながら、魔術師である自分に弟子入りを志願した妖精の少年に記憶に干渉する魔術を施した青年はこんな悪い魔術師に憧れた愚かで矮小な存在を歪みに歪んだ巨大かつ嘘偽りの無い愛情で翻弄しつつ、次はどんな記憶を与えて可愛く追い詰めてやろうかと異常な思案を早くも巡らせていた。
しかし、荒い行動を取らない理性を残してはいても湧き上がる戦慄は抑えられない。ゆえに少年は一縷の望みに賭けて口を開き、ビンの中にいる自分を愉しみながら準備を進めている人間の青年に向けた許しを請う言葉を紡ぎ始めた。
「お、お願い、します……許して、下さい。気持ち良いの、もうやだ……怖いよぉ……っ!」
余計な内容を一切挟まない哀願。堪えきれずに涙を零した顔を青年に見せながら伝える怖いの感情。
だが、それを受けた青年は呆れたように大きな息を吐くと、少年から拒絶を奪う脅しの言葉を淡々と、冷たく浴びせてしまった。
「なら、妹さんに薬は作ってあげられないね。僕に薬を作って貰う代わりに実験体として飼われるって約束を破るんだから当然だよね? それじゃ、さよなら」
ビンを閉じていた魔力製の黒い蓋が、青年の意向を受けて消滅する。妖精の少年の逃亡を禁じていた状況も、合わせて消滅する。
もちろん、少年は何処にも逃げられない。病に冒された妹の命を人質に取られている以上、妹を救う為には青年に縋る道を避けられない以上、妖精の少年は背の羽根でビンから飛び立つことは許されない。
いつまで経ってもビンから出ない。そんな少年の表情に打ちひしがれた観念の色を確認した人間の青年は、先程消した黒い蓋の代わりに薄桃色をした魔力の蓋を出現させ、思わず表情を一層濃い絶望に歪めた妖精に非道な笑みを零しながら今日の実験の開始を宣言した。
「そう、それで良いんだよ。妹さんの為に必要なことなんだから、今日も僕の為にたくさん乱れなさい。我が儘を言ったお仕置きとして、何時もよりも出力を強めてあげるからね」
残酷で、淫猥な実験が始まったのは青年の言葉が終わるのとほぼ同時だった。
「ふぎぃっ!? は、はひ、んふぅぅっ!!」
頭上に位置する薄桃色の魔力が、肉体と精神の逃げ場を失った哀れな妖精の少年に自身と同じ色をした落雷を浴びせ出す。
痛みを一切与えず、代わりに強烈な悦楽を味わわせる悪趣味な落雷が続けざまに裸体全体へと降り注ぎ、少年を身構えることも認めない快楽の拷問へと叩き落としていく。
「あぁ、やっ、んやぁぁ! イぐ! イぐ! ひぎゅぅぅぅっ!!」
これは妹の為。そう自らに言い聞かせて理不尽を耐える余裕すらも無くした小さな少年がビンの底へとへたり込んだ裸体を痙攣させながら射精を繰り返す光景を独占しながら、自身に妹などいないことはおろか自身が人間の青年に対して募らせていた憧れの感情すらも思い出せなくなった少年が体躯とは裏腹な音量の嬌声を上げてイき狂う様をビンの前に置いた椅子に腰掛けて満喫しながら、魔術師である自分に弟子入りを志願した妖精の少年に記憶に干渉する魔術を施した青年はこんな悪い魔術師に憧れた愚かで矮小な存在を歪みに歪んだ巨大かつ嘘偽りの無い愛情で翻弄しつつ、次はどんな記憶を与えて可愛く追い詰めてやろうかと異常な思案を早くも巡らせていた。
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