BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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悪辣な少年達は地獄の到来を嬉々として早めさせる

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意識を取り戻した少年を待っていたのは身に着けていた衣服や道具を奪われ、代わりに幾つもの頑丈な拘束具を裸体に加えられた屈辱の状況だった。
視界を閉ざす黒革の目隠しのせいで、ここが何処かも分からない。口に噛まされた金属製の棒による枷のせいで、言葉を発することも叶わない。背中で重ねさせられた左右の手首から肘までの部分をきつく括る黒革製の器具は仮に指と爪の使用を禁じる黒革製の手袋が無かったとしても外せず、左右の足首から膝までの部分を一まとめにする器具も足の指と爪を封じる靴型の拘束具も同様に自力では振り払えない。

「うっ……んぐぅっ」

気を失っている間にありとあらゆる自由を取り上げられていた事実に怒りと悔しさを募らせつつ、少年はどうにかして事態を打破しようとコンクリートとおぼしき床に転がされた裸体をもがかせ始める。
どんなに牙を立ててもビクともしない口の枷越しに呻きと唾液を零し、腕の拘束の表面を縞柄の尾で撫で回して突破口を探りながら、虎獣人の少年は雄々しく鍛えられた裸体を床の上で必死にのたうち回らせる。
だがやはり、状況は変えられない。自分に一対一の喧嘩を申し込み罠に嵌めた存在達への怒りを湧き上がらせながら暴れに暴れても、縛めは何一つとして離れない。
丸出しにさせられた男根をぷるぷると震わせながら格闘を重ねても全ては無駄で、虎の少年は光明を一切見出せぬまま卑怯な者達が帰還する時を、自分を騙して生け捕りにした少年達が監禁場所へと戻ってくる時を迎えさせられてしまった。

「あ? 起きてんじゃんこいつ」
「うーわ、起きる瞬間見逃したな」
「ま、腹減ってたししゃーねーだろ。さっさと起きなかったこいつが悪いってことにしようぜ」

自分勝手な言葉を口々に放ちながら、悪辣な犬獣人の少年が、狐の少年が、馬の少年が、猫が、熊が、狼が、逃れられぬ虎の少年を取り囲んでいく。
怯えは微塵も無い。恐怖も全く伺えない。それ故に、見た目の無様さが一層濃く強調されている。そんな床の上の虎を鑑賞しながら、様々な種族で構成された残忍な少年の集団は無様な格好で強気な態度を保っている虎に、非道な加虐を嬉々としてもたらしていく。

「さてと、それじゃ早速うつ伏せになろうな。その方が用意した薬を入れやすいからな」
「うぐっぅっ!? ふっ、ぶぅぅっ!」
「あー暴れんな暴れんな。どうせもう俺達にゃ敵わないんだから大人しくしとけ」
「むぐぅぅっ!」

右側を下にしていた裸体を無理矢理に転がされた虎が、さも当然のように口にされた薬の単語に戦慄しつつ暴れ出す。
無論、手足を封じられ数でも負けている虎に勝ち目など無い。全身を床に押し付けられても、尻尾を持ち上げさせられても、露出させられた尻穴に異物が潜り込んできても虎の少年は反抗を維持出来なくなった心から発する焦燥に歪んだやめろを聞き流されながら、冷酷な地獄を生み出す薬品を腸壁へと注ぎ込まれるしか無い。
液体の注入がもたらす不快感をあっという間に上書きした発情に狂わされ始めた少年はもう、内部に携えていた薬品を腸内にまき散らし終えた注射器型の器具が引き抜かれる刺激すらも強烈な悦楽に変換する非道な薬品に嬲られ出した哀れな虎の少年はもう、自分を策に誘い込んで捕獲した少年達の手によって再び右側を下にさせられた裸体を床の上で悶えさせることしか出来はしないのだ。

「お前をみっともなく苦しめる為に用意した薬の味はどうだ? って、聞くまでもねーよなぁ?」
「もごぉぉっ! ぶっ、ふぶぉぉっ!!」
「おーおー、チ○コビンビンになっちゃって大変そうだなぇ。フル勃起したチ○コが気持ち良くならないよう頑張ってるけど、薬を入れられたケツがじっとしてても気持ち良くて意味が無いなぁ、え?」
「でもしょーがないよな、何せさっき入れた薬は虎獣人特攻の媚薬だもんな。本当ならもっと薄めて使うモンらしいし、俺達の前で何もされてないチ○コからみっともなく精液垂れ流しまくっても不思議じゃないもんな」
「っぶ、おもおぉ……っ!」

すでに数回達していてもおかしくない。そんな時間を強靱な精神で自らに射精を堪えさせながら過ごした虎の少年の悶絶を満喫しながら、残酷な少年達は早くこの虎が間抜けに射精を行う瞬間を見たい一心で誰からともなく足を動かし、靴のつま先でぷっくりと尖った乳首を、淫薬の影響を受けて絶え間無い快楽を抱かされ続けている尻穴の周辺を、透明な蜜を垂らしながら欲望を制している男根をつつき、虎の忍耐を崩した先にあるイき地獄の到来を早めさせていくのだった。
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