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淫乱青年は自らの責務に向けて準備を整える
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決して広いとは言えない。けれど清潔に保たれ一通りの家具が揃った何不自由の無い空間に、一人の青年がいた。
自身に割り当てられた部屋に、その部屋の主がいる。そんな何の変哲も無い状況で裸体となった青年は、ベッドへと仰向けに転がった体勢で己の胸元に左右の手を伸ばし、雄の物とは思えないくらいにぷっくりと肥大化した乳首を一生懸命に捏ね回し続けていた。
「んっ、はぁ……んぁ、あぅんっ」
自分でも淫らだと思うくらいに充血しはしたなく尖りきった乳首を親指と人差し指で弄りながら、青年が一人きりの自室で甘い鳴き声を放つ。二本の指で挟んだ乳首を引っ張り、くにくにと揉み込みながら、青年は自らが引き寄せた快楽に張り詰めた男根を涙に潤んだ目で見つめつつ硬く膨らんだ乳首を刺激し続けている。
「はっ、ふぁっ……気持ちぃ……気持ち良ぃ……っ!」
だらしなく顔を蕩けさせ、夢中で己の乳首を弄びながら愉悦に溺れる。その淫乱という表現がとてもよく似合う青年の痴態が繰り広げられ始めてから数十分。乳首だけでも絶頂に至れる変態となった自身の欲望を制御し、射精欲を滾らせ甘い頂点への到達をねだるように脈動している男根から精液を噴き出してしまわないよう乳首を苛む指を律する生殺しの苦しみで己を追い詰める時間が始まってから数十分。
青年は自室へと続く扉を叩く音を耳にし、ようやく次の展開が訪れた事実に安堵しながら荒く乱れた呼吸混じりに言葉を放った。
「はい……こっちの準備出来てます。すぐに取り掛かって大丈夫ですよ……」
青年の返事を受けて、部屋の扉が開く。甘く痺れた身体をベッドから下ろした青年を取り囲むように黒い衣服を纏った数人の男が歩み寄り、率先して手首を背中側に回した青年の汗に濡れ火照りきった裸体に縄の縛めを慣れた手付きで施していく。
手首が、あっという間に背面で重ねた状態から離れられないようにされていく。それと同時に腕を胴体へと括り付ける縄を着せられ、青年は手の使用を禁じられていく。
その拘束を無抵抗に受け入れむしろ協力を行いながら、青年は期待に染まった眼差しで縄を着せる部下達を眺めている一番偉い黒服の男を見つめ、少し間を空けて自分の視線に気付いた男に対し言葉を紡いだ。
「今日は、発情インテリアコース二時間。お客様がいるお部屋に着いたらギャグボールを装着されて足も縛られて、逃げることも自分を慰めることも出来ない僕の姿を愉しみながらのお食事を満喫してもらう……で良いですよね?」
「あぁ、もちろんコース中はしゃべらないようにな?」
「はい……っ」
狂ったサービスを提供する店に所属する自分に対し分かり切っているであろう念押しを戯れに返す男に蕩けた笑みを返しながら、たっぷりと焦らし抜き欲望を溜めに溜め込んだ自分の身体をこれから縄で完全に縛められ店を訪れた客達に食事中の娯楽として提供する惨めさに背筋を震わせながら、淫猥な青年は腕への拘束を終えた男達に導かれての移動を今日のサービス提供後に貰えるであろうご褒美の淫獄に期待を寄せつつ一歩また一歩と行っていくのだった。
自身に割り当てられた部屋に、その部屋の主がいる。そんな何の変哲も無い状況で裸体となった青年は、ベッドへと仰向けに転がった体勢で己の胸元に左右の手を伸ばし、雄の物とは思えないくらいにぷっくりと肥大化した乳首を一生懸命に捏ね回し続けていた。
「んっ、はぁ……んぁ、あぅんっ」
自分でも淫らだと思うくらいに充血しはしたなく尖りきった乳首を親指と人差し指で弄りながら、青年が一人きりの自室で甘い鳴き声を放つ。二本の指で挟んだ乳首を引っ張り、くにくにと揉み込みながら、青年は自らが引き寄せた快楽に張り詰めた男根を涙に潤んだ目で見つめつつ硬く膨らんだ乳首を刺激し続けている。
「はっ、ふぁっ……気持ちぃ……気持ち良ぃ……っ!」
だらしなく顔を蕩けさせ、夢中で己の乳首を弄びながら愉悦に溺れる。その淫乱という表現がとてもよく似合う青年の痴態が繰り広げられ始めてから数十分。乳首だけでも絶頂に至れる変態となった自身の欲望を制御し、射精欲を滾らせ甘い頂点への到達をねだるように脈動している男根から精液を噴き出してしまわないよう乳首を苛む指を律する生殺しの苦しみで己を追い詰める時間が始まってから数十分。
青年は自室へと続く扉を叩く音を耳にし、ようやく次の展開が訪れた事実に安堵しながら荒く乱れた呼吸混じりに言葉を放った。
「はい……こっちの準備出来てます。すぐに取り掛かって大丈夫ですよ……」
青年の返事を受けて、部屋の扉が開く。甘く痺れた身体をベッドから下ろした青年を取り囲むように黒い衣服を纏った数人の男が歩み寄り、率先して手首を背中側に回した青年の汗に濡れ火照りきった裸体に縄の縛めを慣れた手付きで施していく。
手首が、あっという間に背面で重ねた状態から離れられないようにされていく。それと同時に腕を胴体へと括り付ける縄を着せられ、青年は手の使用を禁じられていく。
その拘束を無抵抗に受け入れむしろ協力を行いながら、青年は期待に染まった眼差しで縄を着せる部下達を眺めている一番偉い黒服の男を見つめ、少し間を空けて自分の視線に気付いた男に対し言葉を紡いだ。
「今日は、発情インテリアコース二時間。お客様がいるお部屋に着いたらギャグボールを装着されて足も縛られて、逃げることも自分を慰めることも出来ない僕の姿を愉しみながらのお食事を満喫してもらう……で良いですよね?」
「あぁ、もちろんコース中はしゃべらないようにな?」
「はい……っ」
狂ったサービスを提供する店に所属する自分に対し分かり切っているであろう念押しを戯れに返す男に蕩けた笑みを返しながら、たっぷりと焦らし抜き欲望を溜めに溜め込んだ自分の身体をこれから縄で完全に縛められ店を訪れた客達に食事中の娯楽として提供する惨めさに背筋を震わせながら、淫猥な青年は腕への拘束を終えた男達に導かれての移動を今日のサービス提供後に貰えるであろうご褒美の淫獄に期待を寄せつつ一歩また一歩と行っていくのだった。
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