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醜悪な施術は男を淫猥な商品へと仕立て上げる
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家族はいない。親類もいない。もしもの時に連絡して意味があるのは、会社の同僚くらいだ。
緊急時の連絡先を知っておきたいという名目を掲げ、巧みな話術を用いてそれとなく男の孤独な身の上を暴いた白衣の男は、指示に従ってボクサーパンツ一枚のみの格好となりリラックスを促すという理由を疑いも無く信じてアイマスクを自ら装着した施術台の上の肉体に醜悪な笑みを浴びせながら、同じ笑みを浮かべた助手兼仲間の男達と視線で合図を交わしつつ、本心を隠したマッサージの開始を宣言した。
「それでは○○様、これよりマッサージの方を始めさせて頂きますね。まず身体にアロマオイルを塗っていきますので、冷たいなどの違和感があったらお知らせ下さい」
「あ、はい、分かりました」
おそらく、こういったマッサージを受けるのは初体験なのだろう。分かりやすく身を強ばらせ緊張している男に目を細めつつ、開始を告げた男と助手の男達は淡い緑色をした薄手のゴム手袋を嵌めた手を用いて特製のアロマオイルを、実態は媚薬以外の何物でもない液体を、何も知らず無防備に肌を晒した男に塗り込み始めた。
「っ、ふぅ……」
液体のぬめりを借りてスムーズに動く複数の手が、男の肉体を這い回っていく。
まだ悟られてはならない。はやる気持ちを抑えながら、悪意を内に秘めた男達が仰向けの裸体を撫で回し、感度をじわじわと高めさせていく。
「はぁ……ふぁ……」
「効いてきましたね、○○様。血行が改善されてきて、身体がどんどん火照っていきますからね」
「は、はい……」
この暑さは、正常な反応なんだ。そう誤認させる言葉を優しい声音で吐きながら、白衣の男はじょじょにその手の動きを大胆な物へと変化させていく。
無自覚に硬度を増した乳首を、指先がからかうように掠める。灰色をしたボクサーパンツの下で膨らみ出した男根を意識させるかのように、意地悪な指が太ももへと触れていく。
それらの緩い攻撃を数人がかりで仕掛けられながら、男は淫薬の効果に屈して肉体を完全な発情へと導かれていく。唯一の衣服をはしたなく押し上げる男根に対して羞恥を募らせる程の淫らな火照りを、男は掻き立てられていく。
「ちょ、ちょっと待って、下さい……あの、その……タオルか何かを……」
恥じらいながら、顔を起こした男が自らの股間に両手を迫らせつつ要求を口にする。情けない変化を示した箇所を覆い隠して欲しいと、男が遠慮がちに頼み込む。
その様子を愉しみ、股間に近付けられる手の動きの緩慢さを認識した男達は白衣の男が頷くと同時にその本性を表わし、左右の手首と足首を掴んで動かし恥ずかしい箇所を守りたくても守れない姿へと追いやってしまった。
「っあぁ!? な、何を……!?」
「しっかり硬くなりましたね。それでは、本格的な施術を始めていきましょうね、○○様?」
問いに対して発された噛み合っていない返答に、次の言葉を紡ぐ余裕すらも無かった。
「んひっ!? ひゃ、ふぁぁぁぁっ!?」
「気持ち良いですか、○○様? 気持ち良いのでしたら、我慢せずに射精しても大丈夫ですからね?」
「ひゃ、ひゃめっ! んひぃぃぃーっ!?」
ボクサーパンツの上から、男根が好き勝手に弄ばれる。オイルと称した淫薬を纏った手が、布地の色を濃くさせつつ形をくっきりと浮き上がらせた勃起済みの男根に射精を前提とした快楽を流し込んでいく。
異常な展開に狼狽しながら暴れても、男は逃れられない。施術台に被せられていた薄桃色のカバーによって隠されていた床と鎖で繋がっている黒革製の枷を左右の足首へと嵌められた足は、施術台の外へと投げ出す形で大きく開かされた状態から抜け出せない。同様の方法で隠されていた枷を装着され、両手首と床を長い鎖で結合された男は万歳をしているかのように腕を真上へと運ばされた姿から離れられない。
拘束を与え終えた助手達による乳首を始めとした全身への追撃に翻弄させられている男はもう、抵抗を禁じられた肉体を絶頂へと至らされることしか出来はしない。表向きにはマッサージ店を装った非道な空間の餌食となった哀れな男はもはや、都合の良い身の上をした自分を淫猥に作り変え高値で売り捌くという目的を持って悦楽をもたらす残忍な男達の思惑に沿って、無慈悲な調教の開始を告げる一回目の射精へと上り詰めさせられるしか無いのだ。
「んっ、あぁ! ふぁっ、くぁぁぁぁんっ!?」
「ふふっ、派手にイきましたね。○○様」
「まっひぇ! やめでぇっ! イっだ、イぎまじだぁぁぁっ!!」
淫薬に塗れ肌に吸い付いたボクサーパンツの内側に精液を迸らせても終わらない至福に怯え、手足の縛めをめちゃくちゃに鳴らしながら男が終了を懇願する。
しかし当然、店と客の関係を理不尽に破壊した男達はその願いを聞き入れない。それどころか、男達は絶望の事実を嬉々として伝えながら、責めの苛烈さを更に加速させてしまった。
「はい、イきましたね。それじゃ、もっともっとイきましょうね」
「この部屋は防音がしっかり施されていますから、思う存分鳴き叫んで良いですからね、○○様?」
「この立派な身体を今からたくさん苛めて、頭がおかしくなるくらいにイきまくらせてあげます。気持ち良いことが大好きな淫乱になれるよう、私共のマッサージでしっかりと調教して差し上げますからね?」
「やっ、やら、だじゅげっ! ひあぁぁぁぁぁぁーっ!!」
誰にも届かない助けてを半狂乱になって部屋に響かせつつまた射精に達した男を味わいながら、男達は新たな商品を手に入れた悦びに浸りつつ抗えぬ肉体の上で手指を巧みに駆使し、男に男根だけでなく乳首を捏ねられての絶頂を、脇をくすぐられての絶頂を、衣服越しに尻穴を緩くほじられての絶頂を、次々と教え込んでいくのだった。
緊急時の連絡先を知っておきたいという名目を掲げ、巧みな話術を用いてそれとなく男の孤独な身の上を暴いた白衣の男は、指示に従ってボクサーパンツ一枚のみの格好となりリラックスを促すという理由を疑いも無く信じてアイマスクを自ら装着した施術台の上の肉体に醜悪な笑みを浴びせながら、同じ笑みを浮かべた助手兼仲間の男達と視線で合図を交わしつつ、本心を隠したマッサージの開始を宣言した。
「それでは○○様、これよりマッサージの方を始めさせて頂きますね。まず身体にアロマオイルを塗っていきますので、冷たいなどの違和感があったらお知らせ下さい」
「あ、はい、分かりました」
おそらく、こういったマッサージを受けるのは初体験なのだろう。分かりやすく身を強ばらせ緊張している男に目を細めつつ、開始を告げた男と助手の男達は淡い緑色をした薄手のゴム手袋を嵌めた手を用いて特製のアロマオイルを、実態は媚薬以外の何物でもない液体を、何も知らず無防備に肌を晒した男に塗り込み始めた。
「っ、ふぅ……」
液体のぬめりを借りてスムーズに動く複数の手が、男の肉体を這い回っていく。
まだ悟られてはならない。はやる気持ちを抑えながら、悪意を内に秘めた男達が仰向けの裸体を撫で回し、感度をじわじわと高めさせていく。
「はぁ……ふぁ……」
「効いてきましたね、○○様。血行が改善されてきて、身体がどんどん火照っていきますからね」
「は、はい……」
この暑さは、正常な反応なんだ。そう誤認させる言葉を優しい声音で吐きながら、白衣の男はじょじょにその手の動きを大胆な物へと変化させていく。
無自覚に硬度を増した乳首を、指先がからかうように掠める。灰色をしたボクサーパンツの下で膨らみ出した男根を意識させるかのように、意地悪な指が太ももへと触れていく。
それらの緩い攻撃を数人がかりで仕掛けられながら、男は淫薬の効果に屈して肉体を完全な発情へと導かれていく。唯一の衣服をはしたなく押し上げる男根に対して羞恥を募らせる程の淫らな火照りを、男は掻き立てられていく。
「ちょ、ちょっと待って、下さい……あの、その……タオルか何かを……」
恥じらいながら、顔を起こした男が自らの股間に両手を迫らせつつ要求を口にする。情けない変化を示した箇所を覆い隠して欲しいと、男が遠慮がちに頼み込む。
その様子を愉しみ、股間に近付けられる手の動きの緩慢さを認識した男達は白衣の男が頷くと同時にその本性を表わし、左右の手首と足首を掴んで動かし恥ずかしい箇所を守りたくても守れない姿へと追いやってしまった。
「っあぁ!? な、何を……!?」
「しっかり硬くなりましたね。それでは、本格的な施術を始めていきましょうね、○○様?」
問いに対して発された噛み合っていない返答に、次の言葉を紡ぐ余裕すらも無かった。
「んひっ!? ひゃ、ふぁぁぁぁっ!?」
「気持ち良いですか、○○様? 気持ち良いのでしたら、我慢せずに射精しても大丈夫ですからね?」
「ひゃ、ひゃめっ! んひぃぃぃーっ!?」
ボクサーパンツの上から、男根が好き勝手に弄ばれる。オイルと称した淫薬を纏った手が、布地の色を濃くさせつつ形をくっきりと浮き上がらせた勃起済みの男根に射精を前提とした快楽を流し込んでいく。
異常な展開に狼狽しながら暴れても、男は逃れられない。施術台に被せられていた薄桃色のカバーによって隠されていた床と鎖で繋がっている黒革製の枷を左右の足首へと嵌められた足は、施術台の外へと投げ出す形で大きく開かされた状態から抜け出せない。同様の方法で隠されていた枷を装着され、両手首と床を長い鎖で結合された男は万歳をしているかのように腕を真上へと運ばされた姿から離れられない。
拘束を与え終えた助手達による乳首を始めとした全身への追撃に翻弄させられている男はもう、抵抗を禁じられた肉体を絶頂へと至らされることしか出来はしない。表向きにはマッサージ店を装った非道な空間の餌食となった哀れな男はもはや、都合の良い身の上をした自分を淫猥に作り変え高値で売り捌くという目的を持って悦楽をもたらす残忍な男達の思惑に沿って、無慈悲な調教の開始を告げる一回目の射精へと上り詰めさせられるしか無いのだ。
「んっ、あぁ! ふぁっ、くぁぁぁぁんっ!?」
「ふふっ、派手にイきましたね。○○様」
「まっひぇ! やめでぇっ! イっだ、イぎまじだぁぁぁっ!!」
淫薬に塗れ肌に吸い付いたボクサーパンツの内側に精液を迸らせても終わらない至福に怯え、手足の縛めをめちゃくちゃに鳴らしながら男が終了を懇願する。
しかし当然、店と客の関係を理不尽に破壊した男達はその願いを聞き入れない。それどころか、男達は絶望の事実を嬉々として伝えながら、責めの苛烈さを更に加速させてしまった。
「はい、イきましたね。それじゃ、もっともっとイきましょうね」
「この部屋は防音がしっかり施されていますから、思う存分鳴き叫んで良いですからね、○○様?」
「この立派な身体を今からたくさん苛めて、頭がおかしくなるくらいにイきまくらせてあげます。気持ち良いことが大好きな淫乱になれるよう、私共のマッサージでしっかりと調教して差し上げますからね?」
「やっ、やら、だじゅげっ! ひあぁぁぁぁぁぁーっ!!」
誰にも届かない助けてを半狂乱になって部屋に響かせつつまた射精に達した男を味わいながら、男達は新たな商品を手に入れた悦びに浸りつつ抗えぬ肉体の上で手指を巧みに駆使し、男に男根だけでなく乳首を捏ねられての絶頂を、脇をくすぐられての絶頂を、衣服越しに尻穴を緩くほじられての絶頂を、次々と教え込んでいくのだった。
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