BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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招かれざる五人目は淫獣達のショーを満喫する

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仲間同士で金を貯め合い、それぞれ種族の違う獣人の男達は静かな山の中に家を建てた。
種が違っても気の合う仲間同士で暮らし、時折四人で請け負った魔物退治の報酬で少しだけ豪勢な食事を楽しみながら、雄々しき獣人達は気ままで平穏な生活を満喫していた。
しかし、もうそんな生活はどこにも無い。自分達の噂を聞き付け悪意を携えて家に訪ねてきた人間族の魔術師の男に襲われた獣人達は、何でもない平穏が理不尽に壊された事実に気付くことすら出来ぬまま、自分達の支配者に君臨した男を悦ばせる存在として生かされ続けている。
遙か遠い昔、獣人の立場が低かった時代に乱用され後に禁忌とされた魔術を復活させた人間族の男に、体躯や筋力で大きく勝っているはずの四人は逆らえない。無意識に影響を及ぼし命令への遵守を強要する魔術を施された獣人達は、存在しないはずの五人目が家の中にいることに疑問さえ抱けぬまま、今日もその立派な肉体を使った無様なショーで自分達の主となった男を愉しませていた。

「あんっ、んぁ、ふぁぁぁんっ」

四人の中で一番大きな肉体を有する熊獣人の男が、自分の為に作製した巨大なベッドの上で甘く蕩けた鳴き声を発している。
ベッドの足側に陣取り、四人で柄を選び協力して作り上げたソファーに腰掛けている人間の男に向かって足をだらしなく開いた仰向けの裸体をよじらせつつ、もっともっととねだる様な喘ぎを放ち続けている。
そんなおねだりを受け入れるかのように、熊の裸体に自らの裸体を寄せた虎と狼の獣人は更なる快楽を無抵抗の熊へと注いでいく。左右の乳首を一つずつ舌で舐めしゃぶり、自分ともう一人の利き手を用いて左右から挟んだ虎の男根に淫猥な摩擦を加え、自身の物よりも一回り以上太い熊の太ももに跨がり自身の勃起した男根をその太ももへと情けない腰振りで擦り付けながら、虎と狼は自らを絶頂に、熊をそれ以上の絶頂へと押し上げていく。

「あっ、ふぁぁっ! 気持ち良ぃ、乳首と、チ○コぉ! 気持ち良いぃーっ!!」
「んちゅ、はぶ、んむぅっ」
「はぶ、んま、ぢゅ、ふうぅっ」

幸福に染まった甲高い嬌声を上げ、自身の乳首にむしゃぶりついた虎と狼の頭部を震える手で胸部へと引き寄せながら、熊がまた絶頂に達する。その絶頂姿を至近距離で眺めながら、虎と狼は熊の乳首を苛む舌の動きをより熱烈な物へと変化させつつ絶頂に伴う太ももの痙攣で自分の男根を心地良く摩擦する熊の無自覚な反撃に流される形で、熊の太もも目掛けて精液を仲良く漏らしていく。
しかし、三人はお互いを淫猥に責め合うことをやめない。三人同時に絶頂に至った獣人達は、休息すら挟まぬまま次の絶頂を追い求め始める。
何故なら、自分達を隷属させた人間の魔術師はまだ滑稽な絶頂ショーの終幕を許可していないからだ。

「あんっ、んぁぁんっ! まりゃイぐ、イぐぅぅんっ!」
「ふぅ、ふちゅ、んふっ」
「あむ、んむ、ぢゅふぅっ」

虎と狼が与えてくれる至福に溺れながら、新たな絶頂に至ろうとする熊。見た目の雄々しさとは裏腹な可愛い痴態を見せる熊への愛しさと劣情を加速させながら、その感情が魔術によって無理矢理に掻き立てられたものだと分からぬまま熊に快感をもたらし合う虎と狼。
三匹の淫獣が披露する愉快な見世物。そんな異常な娯楽を独占しながら、魔術師の男は自分の言い付けに従って床に正座をし主である自分の男根を根元まで口にくわえた状態を維持している犬獣人の頭を撫で、背後で嬉しそうにイきまくる仲間達に嫉妬と発情を募らせている犬が目を剥きながら裸体を震わせて自らを律している光景に残忍な笑みを零しつつ、三匹が失神するまでイったらこの犬にしっかり我慢したご褒美として三匹を好きなだけ犯させてやろうという計画を胸の内に湧き上がらせていくのだった。
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