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淫欲の解放は無様に悶え苦しみながら願われる
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もはや、すぐ隣にいる仲間と励ましの視線を交わし合うことも出来ない。限界を越えた憔悴の中で、二人の男は涙に濡れた目を痛々しく見開きながら意に反して絶えず湧き上がる淫猥な欲望と、呼吸を抑え込み続けていた。
「っ、ふ……んぐ、む……っ!」
「ぶ、ぎゅ、も、ぼ……!」
蓄積する一方の火照りに嬲られている裸体は、本能に沿って呼吸の激化を持ち主である男達に要求している。しかし、男達はその要求に応えたくても応えられない。それをしてしまったら、更なる苦悶を引き寄せることになってしまう。そう理性で己を律しながら、男達は黒色の粘着テープを貼り付けられ閉じた状態を維持させられた口を苦しげに蠢かせつつ、小刻みに震えている鼻から取り込む空気の量を調節し続けていた。
地獄の加速を拒む涙ぐましい程の忍耐。だが、それには何の意味も無い。地獄その物からの脱出を手に入れる術を厳重に没収されている以上、耐え忍ぶ行為は苦しみの総量をただ無為に増やす結果しか生みはしない。
その事実を分かっていても、男達に残された選択肢は淡い希望を信じての忍耐のみだ。きっと、仲間が助けに来てくれる。そんな救いに期待しながら我慢を継続することのみが、陥落を嫌がる男達が進める唯一の道なのだ。
「っ、ぐ、うぅぅ……!!」
「む、もぉ……ふうぅぅー……っ!!」
もう、裸体を縛める縄との格闘を行う余裕さえ無い。二の腕と胴体を短く繋ぎ左右の肘から手首までの部分を背中できつく一括りにする上半身の縄を軋ませ、左右の足首から太ももにかけてを数箇所に分けて結合する下半身の縄を鳴らしながら、己の崩壊が近いことを悟る男達は早く来てくれと仲間に胸の内で呼びかける。
これ以上続いたら、自分も仲間も敵の計画通りに堕ちてしまう。裸体に這わされた縄とベッドに取り付けられた金具達を後から付け足された縄を用いて執拗なまでに接続された男達は、二人仲良く仰向けの姿勢を取らされた裸体を痙攣させながら追い詰められた思考に助けてくれの絶叫を響かせる。
けれど、状況は動かない。男達が幾ら必死に願っても、仲間の救助は訪れない。それどころか、無様に悶絶する自分達を嘲笑う敵達さえ現れはしない。
周到に用意された罠に堕ち連れ攫われた男達は、過剰なまでの縄拘束によって身悶えさえも満足に行えなくされた男達は、絶望と屈辱に打ちひしがれながら自らの淫猥な欲望に心を砕かれるしか無い。希望を抱く気力さえも保てなくなる程の拷問に嬲られる哀れで惨めな男達は、口を閉ざすテープの上から三重に施された白布の猿轡を湿らせている媚薬が作り出した発情に狂わされながら、男根が間抜けに勃起し刺激を欲して疼きに疼いている現実を休み無く思い知らせる目的で加えられた二つの男根を睾丸から括り出し遊び無く結わえる悪趣味な縄の圧迫に苛まれながら、逃げ場を無くした淫欲の解放を恥じらい無く求める屈服へと至らされるしか無いのだ。
「ふ、ぶふっ、むふうぅ!」
「も、もご、ぶおぉ!」
じょじょに呼吸の制御も不可能となりゆく男達が、三枚重ねにされた猿轡越しに行う呼吸の不完全さに気付きつつ、更なる発情と息苦しさに追いやられていく。火照りに火照った裸体を鎮める悦びを希求し、無自覚に腰を揺らめかせ始めた男達が自身の男根の根元を締め上げる縄の責めが生まれている理由すらも分析出来なくなった脳をゆっくりと、確実に堕落へと導かれていく。
その敗北寸前の男達の様子を監視カメラを通した映像で愉しんでいた残酷な敵達は、自らの意思で快楽をねだり出した二人に追い打ちの生殺しを注ぎ完膚無きまでに壊し尽くす為の責め具達を詰めた箱を確認し、何時でもとどめを刺しにいけるよう二人の痴態を映すモニターに向けた笑みの黒さを深めつつ、移動の準備を整えていくのだった。
「っ、ふ……んぐ、む……っ!」
「ぶ、ぎゅ、も、ぼ……!」
蓄積する一方の火照りに嬲られている裸体は、本能に沿って呼吸の激化を持ち主である男達に要求している。しかし、男達はその要求に応えたくても応えられない。それをしてしまったら、更なる苦悶を引き寄せることになってしまう。そう理性で己を律しながら、男達は黒色の粘着テープを貼り付けられ閉じた状態を維持させられた口を苦しげに蠢かせつつ、小刻みに震えている鼻から取り込む空気の量を調節し続けていた。
地獄の加速を拒む涙ぐましい程の忍耐。だが、それには何の意味も無い。地獄その物からの脱出を手に入れる術を厳重に没収されている以上、耐え忍ぶ行為は苦しみの総量をただ無為に増やす結果しか生みはしない。
その事実を分かっていても、男達に残された選択肢は淡い希望を信じての忍耐のみだ。きっと、仲間が助けに来てくれる。そんな救いに期待しながら我慢を継続することのみが、陥落を嫌がる男達が進める唯一の道なのだ。
「っ、ぐ、うぅぅ……!!」
「む、もぉ……ふうぅぅー……っ!!」
もう、裸体を縛める縄との格闘を行う余裕さえ無い。二の腕と胴体を短く繋ぎ左右の肘から手首までの部分を背中できつく一括りにする上半身の縄を軋ませ、左右の足首から太ももにかけてを数箇所に分けて結合する下半身の縄を鳴らしながら、己の崩壊が近いことを悟る男達は早く来てくれと仲間に胸の内で呼びかける。
これ以上続いたら、自分も仲間も敵の計画通りに堕ちてしまう。裸体に這わされた縄とベッドに取り付けられた金具達を後から付け足された縄を用いて執拗なまでに接続された男達は、二人仲良く仰向けの姿勢を取らされた裸体を痙攣させながら追い詰められた思考に助けてくれの絶叫を響かせる。
けれど、状況は動かない。男達が幾ら必死に願っても、仲間の救助は訪れない。それどころか、無様に悶絶する自分達を嘲笑う敵達さえ現れはしない。
周到に用意された罠に堕ち連れ攫われた男達は、過剰なまでの縄拘束によって身悶えさえも満足に行えなくされた男達は、絶望と屈辱に打ちひしがれながら自らの淫猥な欲望に心を砕かれるしか無い。希望を抱く気力さえも保てなくなる程の拷問に嬲られる哀れで惨めな男達は、口を閉ざすテープの上から三重に施された白布の猿轡を湿らせている媚薬が作り出した発情に狂わされながら、男根が間抜けに勃起し刺激を欲して疼きに疼いている現実を休み無く思い知らせる目的で加えられた二つの男根を睾丸から括り出し遊び無く結わえる悪趣味な縄の圧迫に苛まれながら、逃げ場を無くした淫欲の解放を恥じらい無く求める屈服へと至らされるしか無いのだ。
「ふ、ぶふっ、むふうぅ!」
「も、もご、ぶおぉ!」
じょじょに呼吸の制御も不可能となりゆく男達が、三枚重ねにされた猿轡越しに行う呼吸の不完全さに気付きつつ、更なる発情と息苦しさに追いやられていく。火照りに火照った裸体を鎮める悦びを希求し、無自覚に腰を揺らめかせ始めた男達が自身の男根の根元を締め上げる縄の責めが生まれている理由すらも分析出来なくなった脳をゆっくりと、確実に堕落へと導かれていく。
その敗北寸前の男達の様子を監視カメラを通した映像で愉しんでいた残酷な敵達は、自らの意思で快楽をねだり出した二人に追い打ちの生殺しを注ぎ完膚無きまでに壊し尽くす為の責め具達を詰めた箱を確認し、何時でもとどめを刺しにいけるよう二人の痴態を映すモニターに向けた笑みの黒さを深めつつ、移動の準備を整えていくのだった。
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