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Case220.捨てきれなかった思い
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「あなたが東堂信武を殺したんですね。16年前・・・この場所で。」
沈黙が流れた。真衣も思い出したのか、震えながら頭を押さえている。
「・・・・よく思い出しましたね。」
男ーーー拓海はフードを剥ぎ取り、再び顔を見せた。腰より長い銀髪を束ね、光のない碧眼が見える。年齢より若くは見えたが、美しい顔に感情はなかった。
海里は汗を掻きながら父親を睨みつけ、言った。
「圭介さんの話は嘘だったんですね。私はここで負った頭の怪我で、真衣は私が怪我をしたことと、遺体を見たショックで記憶を失った。圭介さんは真実だと思っていたのでしょう?あなたや幹部の人間が、そう信じ込ませた。」
「ええ、そうです。素直な彼なら、あり得ないような話でも、理屈を付け加えれば信じると思っていました。事実、上手く行った。」
「・・・代わりに西園寺茂に罪を着せたと?」
拓海は苦笑した。掴まれている腕を振り解いて組み、海里よりも頭一つ上から2人を見下ろす。
「勘違いしないでください。彼が望んだことです。」
「その残酷な望みを、簡単に叶える冷酷さを持ってしまったんですね。」
「口が減りませんね。随分と生意気に育ったようだ。」
海里は歯軋りをした。真衣は唖然として父と兄を見ている。
「やはり・・・あの時あなたを殺しておくべきでしたね。そうすれば、警察の戦力も削げたはずだ。」
「そうやって人の命を奪い続けるんですか?奪われた者でありながら。」
その言葉が言い終わった瞬間、拓海は海里の首を掴み、持ち上げた。
「兄さん!お父さん、やめて・・・‼︎」
真衣は拓海の腕を掴んだが、びくともしなかった。拓海は真衣を睨みつけ、空いている左手で彼女を殴り飛ばした。
「真衣!実の娘に対して、何てことをするんですか‼︎」
「今更でしょう。・・・海里、あなたの質問に答えましょうか。」
拓海は冷酷な瞳で海里を見た。浮かぶ微笑に温かみはない。
「命なんて、いくらでも奪い続けますよ。警察も、警察に協力する者たちの命も。邪魔者は誰1人として許さない。奪われた苦しみを与えることで、罪を自覚せずとも罰を与えることができる。そうして、皆死んでいく。それが私たちの喜びになる。」
「・・・正気とは・・思えない。そんなことを・・したところで・・・・」
「“真由香は帰って来ない”、ですか?分かっていますよ、そんなこと。」
海里は徐々に息苦しくなり、口を開くこともままならなくなった。父親の腕は硬く、強く、意識を失いかけている海里には解けなかった。
「でも、できなかったんです。悲しみを、憎しみを、恨みを、忘れることが。守れなかった無力さを力に変えたかった。例えそれがどんな力でも構わなかった。だから、圭や咲恵と共に仲間を集めたんです。警察を恨み、警察に絶望を与えられた人間を引き込んだ。そして組織が出来上がり、警察を苦しめるために動き出したんです。」
拓海の言葉には確かな怒りがあった。しかしそれと同時に、どうしようもない悲しみが感じられた。
「兄さん、動かないで‼︎」
真衣の怒鳴り声に2人はハッとした。同時に、拓海の腕に石が当たる。彼はわずかに顔を歪め、海里の首から手を離した。海里は地面に尻餅をつき、激しく咳き込む。真衣はすかさず兄の前に立ち、拓海を蹴り飛ばした。
「くっ・・・!・・・・どこでそんなものを覚えたんです?」
「答える義理なんてない!兄さん、逃げよう‼︎」
海里はふらつきながらも立ち上がり、走り出した。
「捕らえてください!」
その言葉と同時に周囲からテロリストたちが飛び出した。2人はすぐに腕を掴まれ、地面にねじ伏せられた。
「こんな所で会うとは思っていませんでした。しかし姿を見られた以上、簡単に返すわけにもいかない。」
「ふざけないでください!勝手に巻き込んで、殺そうとして・・・‼︎少しでもあなたに同情なんてするべきじゃなかった!」
「そんなことは頼んでいません。海里、真衣。警察と手を切りなさい。奴らに関わったところで、ろくなことになりませんよ。」
「今更、父親“ぶって”忠告ですか?一方的な感情しか抱かないくせに、偉そうなことばかり言わないでください!」
2人は睨み合った。その途端、海里のスマートフォンが鳴る。テロリストの1人が鞄からスマートフォンを抜き出し、拓海に渡す。彼は眉を顰め、画面に映し出された名前を呟く。
「東堂龍・・・?」
(東堂さんから電話?なぜこんな時に?事件の話とは思えない・・・。所用なら、メールで連絡してくる人なのに・・・。)
「一応、出てください。こちらの事情は伝えないで。伝えた瞬間・・・・」
2人の頭に銃口が向けられた。海里は息を呑む。
拓海が通話ボタンを押し、海里の耳元にスマートフォンを近づけた。
『江本。急に電話して悪いな。』
「いえ、お気になさらず・・・。どうされました?」
『話しておきたいことがあるんだ。東京に戻ってきたら、妹さんと警視庁に来てくれ。』
「もちろん構いませんが、今ではダメなのですか?」
海里はこちらの事情を察してくれるかもしれないと思い、言った。
『あまり大きな声で言えない話なんだ。アサヒや天宮、神道も交えて話さなきゃならないことだからな。』
「・・・そうですか、分かりました。真衣にも伝えておきます。」
電話が切れるか否かの瞬間、側にいたのか、玲央の声が飛んで来た。
『江本君、今どこ?』
「母のお墓参り中ですよ。今から墓地を出る所です。」
『・・・・気温を確かめたけど、今日の京都は寒くないみたいだね。やけに声が震えているけど、大丈夫?』
衝撃だった。真衣が何かを叫ぼうと口を開いたが、すかさず塞がれる。海里はテロリストの腕を振り解き、叫んだ。
「今、テロリストたちと対峙しています!」
『そうか。念のため、車を走らせておいて正解だったな。』
背後から聞こえた声に振り返ると、龍と玲央が立っていた。拓海は驚きを隠せない。
「どうしてここに・・・⁉︎東京で職務中のはずでは?」
「デマだよ。警視庁の近くに君たちの配下が潜んでいることが分かったから、逆に利用させてもらったんだ。」
テロリストたちが動いたが、2人の方が早かった。海里と真衣を拘束しているテロリストたちを殴り倒した。
同時に刑事たちが飛び出し、テロリストたちをねじ伏せた。2人は、拓海が取った作戦と同じことをやったのだ。
「龍。」
「分かってる。」
龍はテロリストたちを飛び越えて拓海の元へ走った。2人の攻防が合わさる瞬間、間に誰かが降り立ち、龍の腕を掴んだ。
「なーにしてんだよ。1人で出歩くなって言ったろ?」
「お墓参りくらい落ち着きたかったんです。」
「分からなくもねえけどな。」
現れた男は龍を蹴り飛ばした。受け身を取りながら顔を上げると、拓海の隣に圭介と同じ顔をした男が立っている。
「行くぞ、拓海。今捕まるわけにはいかねえ。」
「ええ。」
直後、煙幕が上がり、拓海たちは姿を消した。拘束していたテロリストたちも、逃げたらしい。
「やっぱり簡単に捕らえさせてくれないね。2人とも、無事?」
「はい。でも、どうして・・・。」
「京都府警に協力を要請するつもりだったんだが、親父が“全てを伝えるのは待って欲しい”って言ったからな。急いで飛んで来たんだ。」
「助かりました。殺されるか、誘拐されるか、どちらかの雰囲気でしたし。」
海里は抑え込まれた腕をさすった。真衣は座ったまま足をさすっている。
「真衣。大丈夫ですか?」
「うーん・・・痛めちゃったみたい。受け身、上手く取れなかったから。」
「病院に行きましょう。骨が折れてないかも気になります。」
海里は真衣をおんぶした。龍は2人を自分の車に案内する。
「久しぶりに父親と会っただろうけど、どう?」
「・・・そうですね。キャンパスに描かれたり、写真で見た印象とは全く違いました。当然かもしれませんが、残酷にもなっている。変わらないのは、母への愛情くらいでしょう。」
「加えて、知りたくないこと知っちゃった。」
2人は顔を見合わせて暗い表情をした。言っていいことなのか、分からないらしい。
「何かあるなら言ってくれ。俺たちもお前たちに話さなきゃならないことがあるしな。」
「・・・私たちが記憶を無くした原因が、分かったんです。」
「えっ?薬がどうとか言ってなかった?」
「違いました。父は圭介さんに嘘をついていた。父は・・・母のお墓の前で、東堂信武を殺していたんです。私たちは、その時に記憶を無くした。」
その言葉に2人は驚いていた。しかしすぐに冷静になり、龍が口を開く。
「・・・・そうか。だが俺たちの話は、その話をひっくり返す話なんだよ。」
沈黙が流れた。真衣も思い出したのか、震えながら頭を押さえている。
「・・・・よく思い出しましたね。」
男ーーー拓海はフードを剥ぎ取り、再び顔を見せた。腰より長い銀髪を束ね、光のない碧眼が見える。年齢より若くは見えたが、美しい顔に感情はなかった。
海里は汗を掻きながら父親を睨みつけ、言った。
「圭介さんの話は嘘だったんですね。私はここで負った頭の怪我で、真衣は私が怪我をしたことと、遺体を見たショックで記憶を失った。圭介さんは真実だと思っていたのでしょう?あなたや幹部の人間が、そう信じ込ませた。」
「ええ、そうです。素直な彼なら、あり得ないような話でも、理屈を付け加えれば信じると思っていました。事実、上手く行った。」
「・・・代わりに西園寺茂に罪を着せたと?」
拓海は苦笑した。掴まれている腕を振り解いて組み、海里よりも頭一つ上から2人を見下ろす。
「勘違いしないでください。彼が望んだことです。」
「その残酷な望みを、簡単に叶える冷酷さを持ってしまったんですね。」
「口が減りませんね。随分と生意気に育ったようだ。」
海里は歯軋りをした。真衣は唖然として父と兄を見ている。
「やはり・・・あの時あなたを殺しておくべきでしたね。そうすれば、警察の戦力も削げたはずだ。」
「そうやって人の命を奪い続けるんですか?奪われた者でありながら。」
その言葉が言い終わった瞬間、拓海は海里の首を掴み、持ち上げた。
「兄さん!お父さん、やめて・・・‼︎」
真衣は拓海の腕を掴んだが、びくともしなかった。拓海は真衣を睨みつけ、空いている左手で彼女を殴り飛ばした。
「真衣!実の娘に対して、何てことをするんですか‼︎」
「今更でしょう。・・・海里、あなたの質問に答えましょうか。」
拓海は冷酷な瞳で海里を見た。浮かぶ微笑に温かみはない。
「命なんて、いくらでも奪い続けますよ。警察も、警察に協力する者たちの命も。邪魔者は誰1人として許さない。奪われた苦しみを与えることで、罪を自覚せずとも罰を与えることができる。そうして、皆死んでいく。それが私たちの喜びになる。」
「・・・正気とは・・思えない。そんなことを・・したところで・・・・」
「“真由香は帰って来ない”、ですか?分かっていますよ、そんなこと。」
海里は徐々に息苦しくなり、口を開くこともままならなくなった。父親の腕は硬く、強く、意識を失いかけている海里には解けなかった。
「でも、できなかったんです。悲しみを、憎しみを、恨みを、忘れることが。守れなかった無力さを力に変えたかった。例えそれがどんな力でも構わなかった。だから、圭や咲恵と共に仲間を集めたんです。警察を恨み、警察に絶望を与えられた人間を引き込んだ。そして組織が出来上がり、警察を苦しめるために動き出したんです。」
拓海の言葉には確かな怒りがあった。しかしそれと同時に、どうしようもない悲しみが感じられた。
「兄さん、動かないで‼︎」
真衣の怒鳴り声に2人はハッとした。同時に、拓海の腕に石が当たる。彼はわずかに顔を歪め、海里の首から手を離した。海里は地面に尻餅をつき、激しく咳き込む。真衣はすかさず兄の前に立ち、拓海を蹴り飛ばした。
「くっ・・・!・・・・どこでそんなものを覚えたんです?」
「答える義理なんてない!兄さん、逃げよう‼︎」
海里はふらつきながらも立ち上がり、走り出した。
「捕らえてください!」
その言葉と同時に周囲からテロリストたちが飛び出した。2人はすぐに腕を掴まれ、地面にねじ伏せられた。
「こんな所で会うとは思っていませんでした。しかし姿を見られた以上、簡単に返すわけにもいかない。」
「ふざけないでください!勝手に巻き込んで、殺そうとして・・・‼︎少しでもあなたに同情なんてするべきじゃなかった!」
「そんなことは頼んでいません。海里、真衣。警察と手を切りなさい。奴らに関わったところで、ろくなことになりませんよ。」
「今更、父親“ぶって”忠告ですか?一方的な感情しか抱かないくせに、偉そうなことばかり言わないでください!」
2人は睨み合った。その途端、海里のスマートフォンが鳴る。テロリストの1人が鞄からスマートフォンを抜き出し、拓海に渡す。彼は眉を顰め、画面に映し出された名前を呟く。
「東堂龍・・・?」
(東堂さんから電話?なぜこんな時に?事件の話とは思えない・・・。所用なら、メールで連絡してくる人なのに・・・。)
「一応、出てください。こちらの事情は伝えないで。伝えた瞬間・・・・」
2人の頭に銃口が向けられた。海里は息を呑む。
拓海が通話ボタンを押し、海里の耳元にスマートフォンを近づけた。
『江本。急に電話して悪いな。』
「いえ、お気になさらず・・・。どうされました?」
『話しておきたいことがあるんだ。東京に戻ってきたら、妹さんと警視庁に来てくれ。』
「もちろん構いませんが、今ではダメなのですか?」
海里はこちらの事情を察してくれるかもしれないと思い、言った。
『あまり大きな声で言えない話なんだ。アサヒや天宮、神道も交えて話さなきゃならないことだからな。』
「・・・そうですか、分かりました。真衣にも伝えておきます。」
電話が切れるか否かの瞬間、側にいたのか、玲央の声が飛んで来た。
『江本君、今どこ?』
「母のお墓参り中ですよ。今から墓地を出る所です。」
『・・・・気温を確かめたけど、今日の京都は寒くないみたいだね。やけに声が震えているけど、大丈夫?』
衝撃だった。真衣が何かを叫ぼうと口を開いたが、すかさず塞がれる。海里はテロリストの腕を振り解き、叫んだ。
「今、テロリストたちと対峙しています!」
『そうか。念のため、車を走らせておいて正解だったな。』
背後から聞こえた声に振り返ると、龍と玲央が立っていた。拓海は驚きを隠せない。
「どうしてここに・・・⁉︎東京で職務中のはずでは?」
「デマだよ。警視庁の近くに君たちの配下が潜んでいることが分かったから、逆に利用させてもらったんだ。」
テロリストたちが動いたが、2人の方が早かった。海里と真衣を拘束しているテロリストたちを殴り倒した。
同時に刑事たちが飛び出し、テロリストたちをねじ伏せた。2人は、拓海が取った作戦と同じことをやったのだ。
「龍。」
「分かってる。」
龍はテロリストたちを飛び越えて拓海の元へ走った。2人の攻防が合わさる瞬間、間に誰かが降り立ち、龍の腕を掴んだ。
「なーにしてんだよ。1人で出歩くなって言ったろ?」
「お墓参りくらい落ち着きたかったんです。」
「分からなくもねえけどな。」
現れた男は龍を蹴り飛ばした。受け身を取りながら顔を上げると、拓海の隣に圭介と同じ顔をした男が立っている。
「行くぞ、拓海。今捕まるわけにはいかねえ。」
「ええ。」
直後、煙幕が上がり、拓海たちは姿を消した。拘束していたテロリストたちも、逃げたらしい。
「やっぱり簡単に捕らえさせてくれないね。2人とも、無事?」
「はい。でも、どうして・・・。」
「京都府警に協力を要請するつもりだったんだが、親父が“全てを伝えるのは待って欲しい”って言ったからな。急いで飛んで来たんだ。」
「助かりました。殺されるか、誘拐されるか、どちらかの雰囲気でしたし。」
海里は抑え込まれた腕をさすった。真衣は座ったまま足をさすっている。
「真衣。大丈夫ですか?」
「うーん・・・痛めちゃったみたい。受け身、上手く取れなかったから。」
「病院に行きましょう。骨が折れてないかも気になります。」
海里は真衣をおんぶした。龍は2人を自分の車に案内する。
「久しぶりに父親と会っただろうけど、どう?」
「・・・そうですね。キャンパスに描かれたり、写真で見た印象とは全く違いました。当然かもしれませんが、残酷にもなっている。変わらないのは、母への愛情くらいでしょう。」
「加えて、知りたくないこと知っちゃった。」
2人は顔を見合わせて暗い表情をした。言っていいことなのか、分からないらしい。
「何かあるなら言ってくれ。俺たちもお前たちに話さなきゃならないことがあるしな。」
「・・・私たちが記憶を無くした原因が、分かったんです。」
「えっ?薬がどうとか言ってなかった?」
「違いました。父は圭介さんに嘘をついていた。父は・・・母のお墓の前で、東堂信武を殺していたんです。私たちは、その時に記憶を無くした。」
その言葉に2人は驚いていた。しかしすぐに冷静になり、龍が口を開く。
「・・・・そうか。だが俺たちの話は、その話をひっくり返す話なんだよ。」
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