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Case215.オークションの罠④
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「うーん・・・やっぱり、乃木家良さんの絵画はこの写真とは違うよ。嫌いな色使いをした絵画ばかりだ。どう考えてもこの写真は贋作としか思えない。」
「仮にそうだとしたら、オークションの主催者が買い取ってるのか?金持ちから手に入れるってことは、お金がなくて・・・?」
「どうかしら。オークションを開くこと自体、大変だもの。ある程度の資金が無いと。」
3人の言葉に、海里は首を捻った。彼らは5人の容疑者から家にある乃木家良の絵画を見せてもらっており、やはり、写真の無茶苦茶な絵画とは似ても似つかなかった。
「私はコレクターでもないからお聞きしますが、気に入った画家の絵は何枚も手に入れないものですか?」
「そりゃそうじゃ。全部集めたいくらいじゃが、いくらかはこの狸どもに取られてしまったからのう。」
「それはこちらの台詞だ。スタッフを売却して手に入れたんじゃないのか?」
「まあ、よくい仰るわ。金回りが悪いくせに・・・。」
「口論はその辺にしてください。乃木さんが亡くなられたのは午前10時半~11時半の間。オークションが始まる前です。皆さん、どこで何を?」
玲央の質問に、君崎が口を開いた。
「椅子に座って始まるのを待っておったよ。老人に歩くのは辛いからのう。」
「御手洗いで席から立ったりなどは?」
「1度だけのう。じゃが、こんな老ぼれに人が殺せるかね?」
「否定はできませんよ。次、入間さんお願いします。」
入間は軽く溜息をつき、苛ついた様子で吐き捨てるように言った。
「絵画を見てましたのよ。壁に飾ってあるでしょう?オークションの後、個人的に手に入らないかと思いましたの。」
「ここに来てから始まるまでずっと、ですか?」
「ええ。お陰で少しオークションに遅れましたわ。数分程度ですけど・・・。」
「遅れた?殺してたんじゃないですか?」
「三好さん。挑発するようなことはやめてください。あなたは何を?」
「スタッフと話していたよ。絵画を見過ぎで飽きたのでね。」
玲央は不審そうに眉を顰めた。能坂は呆れながら言う。
「女性に手が早いと有名ですからね。物色でもしていたのでしょう?」
「ふん。お前のような真面目な男には分からんだろうな。」
「その辺にしてください。能坂さんは?」
「私も絵画を見ていましたよ。途中から入間さんと一緒に。」
龍がスタッフに視線を移すと、スタッフは頷いた。
「小日向さん。あなたは?」
「え、絵を見ていました。オークションに来るのは初めてなので・・どうしたらいいか分からなくって。」
「分からない?スタッフの方から小日向さんを含めた皆さんは、オークションの常連だとお聞きしましたが?」
「それは父です。仕事で忙しいから、自分の代わりに行ってきてくれっ・・て。」
「・・・・つまりお父様も、このオークションの秘密をご存知なんですね。」
「は・・はい。多分。私は今日ここに来て、皆さんに教えて頂きました。」
教えられても乗る話じゃないだろうと海里たちは思った。海里が尋ねる。
「そもそも、乃木さんが殺される動機って何なんでしょうか?ロープの跡以外、遺体に目立った外傷はなく、争った様子もありませんでした。落ちていた杖に傷があったわけでもなかったですし・・・。」
「動機は乃木さん自身じゃないの?」
「どういうこと?小夜。」
「よくある話でしょ?生前は有名でなかった画家が、亡くなった後に売れる・・・・もしくは、画家本人が死ぬことで、絵の価値が上がる。」
小夜の言葉で、その場に戦慄が走った。だが、龍がすぐさま口を開く。
「その場合だと、徳をするのは金をもらっているであろう主催者だけなんじゃ?」
「そうでもないわ。彼らにも徳はある。お金は主催者に回り、欲しかった絵画は手に入るのよ?これ以上の喜びはないわ。ただこの話は、“本当に絵画を手に入れて終わりの場合”だけどね。」
「まさか・・買った絵を更に高値で売って、お金を手に入れているとでも言うんですか?」
「あり得ない話じゃないわよ。そうでしょう?三好さん。あなた昔、父に同じようなことをしようとしたものね?」
三好はギョッとした。確かめるまでもなく、真実だと分かる。
「ま、まあ・・そんなこともありましたな。和豊様は怒られましたか?」
「いいえ、全く。父は邪魔な絵が無くなって良かった、としか言いませんでした。」
海里は思わず苦笑した。天宮親子が絵画に興味がないのは、どうやら間違いではないらしい。
「とにかく、その殺害理由だと誰にでも当てはまりますね。」
「そういうこと。」
すると、君崎が小夜を見ながらゆっくりと口を開いた。
「刑事さん。この女は調べなくていいのか?わしらと同じ時間帯に、現場付近におったじゃないか。アリバイ・・・と言ったかのう。この女にはあるのか?」
「もちろん。“あなたたちが証明してくださった”でしょう?絵画を見ている私たちに、仕切りに話しかけてきてくださったもの。犯行時刻前は、確か三好さんと話していたわ。」
「ええ。ただ彼はその後、お手洗いに行くと下がられました。」
海里の言葉を聞いて、三好は顔を明るくした。しかし、すぐに海里は続ける。
「参加者に渡された、ワインのグラスを持ったまま・・ですが。あの時、妙だと思ったんですよ。お手洗いは目と鼻の先。スタッフさんに頼めば回収してくれるグラスを、わざわざお手洗いへ持っていくなんて。」
「なっ・・・⁉︎い、いや・・そうだ!あの時、確かにお手洗いに向かったが、混んでいたんだよ。だから仕方なく戻ってまた絵画をーーーー」
「確かにお手洗いは混んでいました。しかし、あなたが戻ってきたところを私と小夜さんは目撃していません。あの後、私たちはあそこで5分以上立っていましたけどね。」
三好は海里の胸ぐらを掴んだ。
「いい加減にしろ!私が犯人だとでも言いたいのか⁉︎」
「そうは言っていません。ただ妙だと思ったことを上げているだけです。」
「ええ。上げたらキリがないけどね。」
「何⁉︎」
小夜は怒鳴り声を無視して淡々と続けた。
「入間さん。あなたは会場に来られた時、ルビーのネックレスをされていたわ。でも今はない・・鞄には入れていないでしょう?持ってきていなかったんですもの。どこかで失くされましたの?」
「能坂さんもおかしいですね。私たちと話された時、コンタクトだったはずです。眼鏡に変えられたんですね?コンタクトの上から眼鏡なんてしませんし。」
「君崎さんも。大事そうに鞄を抱えていたのに無くなって・・・どこかに置き忘れたのかしらね。」
2人は淡々と不可思議な点を述べた。3人が叫ぶ。
「いい加減になさってください!ネックレスは邪魔になったから外しただけですわ!」
「私だって同じです!コンタクトが汚れたから、眼鏡に変えたんですよ‼︎」
「鞄はどこかに置き忘れたかもしれないのう。刑事さん、お手洗いを見て頂けるか?」
「ありませんよ。」
そう言ったのは駆けつけた義則だった。君崎はギョッとする。
「お手洗いに忘れ物がないか確認しましたが、ありませんでした。代わりに現場にはコンタクトレンズがありましたよ。鑑識に回しました。」
「そ、それは私の物です!返してください。」
「申し訳ありませんが、それはできません。コンタクトレンズに血痕が付着していたんですから。」
その言葉を聞き、海里はゆっくりと口を開いた。
「・・・義則さん。今一度、現場に行ってくださいませんか?いくらか探して欲しいものがあります。」
「分かりました。何でしょう?」
「ワインのグラス、ルビーのネックレス、黒い皮の鞄の3つです。それと、鑑識の方に連絡して被害者の首に巻きついていたロープに皮膚片がなかったかどうかの確認と、現場の扉と窓の鍵を見てください。」
海里の言葉に、4人の顔が見る見る青くなった。海里は三好の方を向き、続ける。
「お手洗いに行った・・・あの発言は嘘ですね?あなたが行った先はお手洗いとは逆方向です。あの先にあるのは乃木さんが見つかった倉庫ですから。」
「い、いや・・それは・・・。」
「無理して追求することじゃないわ、江本さん。鑑識の方から連絡があれば、すぐに真実が分かるもの・・・。」
「仮にそうだとしたら、オークションの主催者が買い取ってるのか?金持ちから手に入れるってことは、お金がなくて・・・?」
「どうかしら。オークションを開くこと自体、大変だもの。ある程度の資金が無いと。」
3人の言葉に、海里は首を捻った。彼らは5人の容疑者から家にある乃木家良の絵画を見せてもらっており、やはり、写真の無茶苦茶な絵画とは似ても似つかなかった。
「私はコレクターでもないからお聞きしますが、気に入った画家の絵は何枚も手に入れないものですか?」
「そりゃそうじゃ。全部集めたいくらいじゃが、いくらかはこの狸どもに取られてしまったからのう。」
「それはこちらの台詞だ。スタッフを売却して手に入れたんじゃないのか?」
「まあ、よくい仰るわ。金回りが悪いくせに・・・。」
「口論はその辺にしてください。乃木さんが亡くなられたのは午前10時半~11時半の間。オークションが始まる前です。皆さん、どこで何を?」
玲央の質問に、君崎が口を開いた。
「椅子に座って始まるのを待っておったよ。老人に歩くのは辛いからのう。」
「御手洗いで席から立ったりなどは?」
「1度だけのう。じゃが、こんな老ぼれに人が殺せるかね?」
「否定はできませんよ。次、入間さんお願いします。」
入間は軽く溜息をつき、苛ついた様子で吐き捨てるように言った。
「絵画を見てましたのよ。壁に飾ってあるでしょう?オークションの後、個人的に手に入らないかと思いましたの。」
「ここに来てから始まるまでずっと、ですか?」
「ええ。お陰で少しオークションに遅れましたわ。数分程度ですけど・・・。」
「遅れた?殺してたんじゃないですか?」
「三好さん。挑発するようなことはやめてください。あなたは何を?」
「スタッフと話していたよ。絵画を見過ぎで飽きたのでね。」
玲央は不審そうに眉を顰めた。能坂は呆れながら言う。
「女性に手が早いと有名ですからね。物色でもしていたのでしょう?」
「ふん。お前のような真面目な男には分からんだろうな。」
「その辺にしてください。能坂さんは?」
「私も絵画を見ていましたよ。途中から入間さんと一緒に。」
龍がスタッフに視線を移すと、スタッフは頷いた。
「小日向さん。あなたは?」
「え、絵を見ていました。オークションに来るのは初めてなので・・どうしたらいいか分からなくって。」
「分からない?スタッフの方から小日向さんを含めた皆さんは、オークションの常連だとお聞きしましたが?」
「それは父です。仕事で忙しいから、自分の代わりに行ってきてくれっ・・て。」
「・・・・つまりお父様も、このオークションの秘密をご存知なんですね。」
「は・・はい。多分。私は今日ここに来て、皆さんに教えて頂きました。」
教えられても乗る話じゃないだろうと海里たちは思った。海里が尋ねる。
「そもそも、乃木さんが殺される動機って何なんでしょうか?ロープの跡以外、遺体に目立った外傷はなく、争った様子もありませんでした。落ちていた杖に傷があったわけでもなかったですし・・・。」
「動機は乃木さん自身じゃないの?」
「どういうこと?小夜。」
「よくある話でしょ?生前は有名でなかった画家が、亡くなった後に売れる・・・・もしくは、画家本人が死ぬことで、絵の価値が上がる。」
小夜の言葉で、その場に戦慄が走った。だが、龍がすぐさま口を開く。
「その場合だと、徳をするのは金をもらっているであろう主催者だけなんじゃ?」
「そうでもないわ。彼らにも徳はある。お金は主催者に回り、欲しかった絵画は手に入るのよ?これ以上の喜びはないわ。ただこの話は、“本当に絵画を手に入れて終わりの場合”だけどね。」
「まさか・・買った絵を更に高値で売って、お金を手に入れているとでも言うんですか?」
「あり得ない話じゃないわよ。そうでしょう?三好さん。あなた昔、父に同じようなことをしようとしたものね?」
三好はギョッとした。確かめるまでもなく、真実だと分かる。
「ま、まあ・・そんなこともありましたな。和豊様は怒られましたか?」
「いいえ、全く。父は邪魔な絵が無くなって良かった、としか言いませんでした。」
海里は思わず苦笑した。天宮親子が絵画に興味がないのは、どうやら間違いではないらしい。
「とにかく、その殺害理由だと誰にでも当てはまりますね。」
「そういうこと。」
すると、君崎が小夜を見ながらゆっくりと口を開いた。
「刑事さん。この女は調べなくていいのか?わしらと同じ時間帯に、現場付近におったじゃないか。アリバイ・・・と言ったかのう。この女にはあるのか?」
「もちろん。“あなたたちが証明してくださった”でしょう?絵画を見ている私たちに、仕切りに話しかけてきてくださったもの。犯行時刻前は、確か三好さんと話していたわ。」
「ええ。ただ彼はその後、お手洗いに行くと下がられました。」
海里の言葉を聞いて、三好は顔を明るくした。しかし、すぐに海里は続ける。
「参加者に渡された、ワインのグラスを持ったまま・・ですが。あの時、妙だと思ったんですよ。お手洗いは目と鼻の先。スタッフさんに頼めば回収してくれるグラスを、わざわざお手洗いへ持っていくなんて。」
「なっ・・・⁉︎い、いや・・そうだ!あの時、確かにお手洗いに向かったが、混んでいたんだよ。だから仕方なく戻ってまた絵画をーーーー」
「確かにお手洗いは混んでいました。しかし、あなたが戻ってきたところを私と小夜さんは目撃していません。あの後、私たちはあそこで5分以上立っていましたけどね。」
三好は海里の胸ぐらを掴んだ。
「いい加減にしろ!私が犯人だとでも言いたいのか⁉︎」
「そうは言っていません。ただ妙だと思ったことを上げているだけです。」
「ええ。上げたらキリがないけどね。」
「何⁉︎」
小夜は怒鳴り声を無視して淡々と続けた。
「入間さん。あなたは会場に来られた時、ルビーのネックレスをされていたわ。でも今はない・・鞄には入れていないでしょう?持ってきていなかったんですもの。どこかで失くされましたの?」
「能坂さんもおかしいですね。私たちと話された時、コンタクトだったはずです。眼鏡に変えられたんですね?コンタクトの上から眼鏡なんてしませんし。」
「君崎さんも。大事そうに鞄を抱えていたのに無くなって・・・どこかに置き忘れたのかしらね。」
2人は淡々と不可思議な点を述べた。3人が叫ぶ。
「いい加減になさってください!ネックレスは邪魔になったから外しただけですわ!」
「私だって同じです!コンタクトが汚れたから、眼鏡に変えたんですよ‼︎」
「鞄はどこかに置き忘れたかもしれないのう。刑事さん、お手洗いを見て頂けるか?」
「ありませんよ。」
そう言ったのは駆けつけた義則だった。君崎はギョッとする。
「お手洗いに忘れ物がないか確認しましたが、ありませんでした。代わりに現場にはコンタクトレンズがありましたよ。鑑識に回しました。」
「そ、それは私の物です!返してください。」
「申し訳ありませんが、それはできません。コンタクトレンズに血痕が付着していたんですから。」
その言葉を聞き、海里はゆっくりと口を開いた。
「・・・義則さん。今一度、現場に行ってくださいませんか?いくらか探して欲しいものがあります。」
「分かりました。何でしょう?」
「ワインのグラス、ルビーのネックレス、黒い皮の鞄の3つです。それと、鑑識の方に連絡して被害者の首に巻きついていたロープに皮膚片がなかったかどうかの確認と、現場の扉と窓の鍵を見てください。」
海里の言葉に、4人の顔が見る見る青くなった。海里は三好の方を向き、続ける。
「お手洗いに行った・・・あの発言は嘘ですね?あなたが行った先はお手洗いとは逆方向です。あの先にあるのは乃木さんが見つかった倉庫ですから。」
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