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Case125.天才女医の正体③
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「どうも。衣装担当の狭間幸則です。」
狭間はほっそりとした、モデル体型の男だった。端正な顔立ちをしていたが、顔の左半分が前髪で隠れている。少し怪しい面立ちを観察しながらも、2人は話を始めた。
「事件当時の行動を教えてください。」
「はい。今朝は5時頃にスタジオに入って、リリカさんの衣装チェックをしていました。6時半頃にスタジオを出て車でホテルに行って、リリカさんと衣装の確認を。その後・・7時頃ですかね。筒井さんから早めに戻るという連絡があったので、食べ損ねた朝食を取りにホテルの食堂に行っていました。」
「ホテルの食堂?コンビニなどではなく?」
「コンビニは遠かったので。食堂は誰でも利用可能ですし、早めに済むと思ったんです。で、筒井さんから連絡があってリリカさんが亡くなった・・と。多分それが8時頃だったと思います。」
一連の話を聞いた玲央は、少し黙ってから、狭間に尋ねた。
「随分と正確に時間がお分かりになるんですね。腕時計もしておられないし、見たところスマートフォンもお持ちでないようですが。」
「ああ・・スタジオや車で確認したんですよ。スマートフォンは車に置いて来ました。」
「なぜです?スマートフォンは個人情報の宝庫と言ってもいい。危険だと思いませんか?」
「思いますけど、大丈夫でしょう。周囲には警察の方がいらっしゃいますし、盗難などあり得ない。」
「・・・・なるほど。確かに。」
2人は考え込んだ。これまで聞いた話には、特に怪しい点は見当たらない。
だが、一貫して気になることが1つだけあった。龍はゆっくりと口を開く。
「やはり・・・納得がいきませんね。女優がいざ仕事に向かおうというその時に、側に誰もいないなどあり得ますか?筒井さんの忘れ物の件はともかく、あなたと浅井さんは食事を理由に彼女の元を離れた。芸能界がどんなものかは存じませんが、あまりに不用心では?」
「不用心?なぜそう思われるんですか?」
「これです。」
龍が机に置いたのは、袋に入れられた1枚の紙だった。そこには、
『綾小路リリカ、これ以上余計なことをするな。もし何かすれば、お前の命はない。』
「綾小路さんの鞄から発見されたものです。スマートフォンのフォルダの中には、筒井さんに不安を訴えるメッセージが残されていました。」
狭間の顔に緊張が走った。彼はしばらく何も言わなかったが、やがて息を吐き、言った。
「その手紙の件は私たちスタッフも知っています。彼女は同世代に限らずライバルが多く、本人もそれを理解していましたが、さすがにそれが届いた時は驚いていたようです。」
「なぜ警察に相談しなかったのですか?」
「警察への相談が送り主の言う“余計なこと”のような気がしたと彼女は言っていました。私たちは相談するべきだと主張しましたが、彼女の意思が固かったので、そのまま。」
龍は少し考えた後、玲央と視線を合わせ、頷いた。龍は、
「筒井さんに連絡して綾小路さんのライバルと思わしき人間を連れて来ることは可能ですか?彼らからも話を聞きたい。」
「恐らく、可能です。少しお待ちください。」
狭間は立ち上がり、駐車場へ向かった。するとそこには、なぜか女医の姿があった。
「狭間さん?」
「はい。あなたは?」
「氷室日菜。法医学者です。何か忘れ物でも?」
「警察の方に依頼されて、筒井さんを通してリリカさんのライバルを集めてくれ・・と。」
「・・・・なるほど。ラッキーだね。」
女医の言葉に狭間はムッとして尋ねた。
「どういう意味ですか?」
「んー?私、何も言ってないけど?」
彼女はひらひらと手を振りながら踵を返した。狭間は険しい目つきで女医を睨みながら、筒井へ電話をかけた。
※
「リリカの同期、マミこと館原真澄さんです。」
館原真澄は金髪と黒い瞳を持つ女性だった。2人を睨むと乱暴に椅子に腰掛け、腕を組んだ。仕事中に呼び出されたことを怒っているらしい。
「狭間から聞いたわ。リリカが死んだんでしょ?何で私が呼び出されなきゃいけないの?私、今朝からスタジオにいたのよ。」
「それを証明する人間はいますか?」
「いない。」
「マネージャーの方は?」
「風邪で休んでるのよ。全く・・・映画の顔合わせだってのに呆れちゃう。」
館原は大袈裟な溜息をついた。龍は特に気にする様子はなく質問を続ける。
「事件当時の動きをもう少し詳しくお聞かせ願えますか?」
「はあ?何でっ・・・!」
「仕事ですから。可能な限りで構いません。時間も大雑把で結構です。」
落ち着き払った龍の態度に、館原は諦めたように口を開いた。
「・・・・スタジオに入ったのは6時。その後控室で朝食を取って、マネージャーからの欠席連絡が入って、暇を持て余してた。8時からの番組に出演予定だったのよ。そしたら、リリカが死んだって話を聞いて、仕事はストップ。次の仕事に行ってる最中に、筒井から電話が来たってわけ。」
「約2時間も暇を持て余していたようですが、その間外出はされましたか?」
「してないわ。最近、寒いし。」
龍はなるほどと言いながらメモを閉じた。館原は目を細め、龍に尋ねる。
「ぶっちゃけリリカって自殺したの?首吊りって聞いたけど。」
「それはお答えできません。こちらにも守秘義務がありますから。」
「あら。怪しい人間を片っ端から洗ってるなら他殺じゃなくって?」
「さあ?どうでしょうね。」
龍はあくまでもそっけなく答えた。館原は悔しそうな顔をしたが、龍は次の人を呼ぶよう伝え、部屋から出した。
「あなたがリリカさんの後輩・猪崎莉愛さんですね。どうぞおかけください。」
「は・・はい。」
猪崎はおずおずと椅子に腰掛けた。周囲の視線を気にしており、軽く握られた拳は不安そうに胸の前にある。
「そう緊張しないでください。ただ話を聞かせて頂きたいだけですから。」
「はい・・・。」
彼女は緊張しながら頷いた。龍はゆったりとした口調で尋ねる。
「では、事件当時の行動をお聞かせ願えますか?」
「えっと・・・6時半頃にスタジオに入りました。そこで館原さんと一緒に朝食を取って、メイクや衣装を・・・・」
その言葉を聞いて、龍は眉を動かした。軽く手を上げて彼女を制し、尋ねる。
「館原さんと?仲がよろしいのですか?」
「ええ、まあ。リリカさんの同期でいらっしゃいますから、よくお仕事でお会いするんです。リリカさん同様、優しい方ですよ。」
「・・・・そうですか。続けてください。」
不安げな顔をした猪狩だったが、龍が気にしていないと言うと、少しばかり口調が明るくなった。
「メイクと衣装を済ませた後は、控室で読書をしていました。7時半頃だったと思います。それで、番組が始まるから準備をしようという時にマネージャーさんからリリカさんの訃報を。」
「なるほど。あ、これは皆さんにお聞きしているのですが、猪狩さんの血液型は?」
「B型です。それが何か?」
「いえ。ご協力ありがとうございました。」
※
「AB型は筒井さんと狭間さんの2人だけか~。」
「そのようですね。」
「つまり、あの2人は怪我をしている可能性が高いわけだ。あ、そうそう。1つ分かったことがあるんだけど。」
「分かったこと?」
「うん。筒井さんが取りに行ったっていうリリカさんのネックレス、そんな物は無いらしいよ。スタジオの人間が言ってた。」
女医の言葉に、2人はハッとした。
「ネックレスが無い・・・そうか。そういうことだったんだ。」
「お、何か分かった顔だね~もしかして謎、解けた?」
2人は深く頷いた。その目は謎を解く時の海里に似ている。
嘘に塗れた事件の謎が、今、解き明かされようとしていた。
狭間はほっそりとした、モデル体型の男だった。端正な顔立ちをしていたが、顔の左半分が前髪で隠れている。少し怪しい面立ちを観察しながらも、2人は話を始めた。
「事件当時の行動を教えてください。」
「はい。今朝は5時頃にスタジオに入って、リリカさんの衣装チェックをしていました。6時半頃にスタジオを出て車でホテルに行って、リリカさんと衣装の確認を。その後・・7時頃ですかね。筒井さんから早めに戻るという連絡があったので、食べ損ねた朝食を取りにホテルの食堂に行っていました。」
「ホテルの食堂?コンビニなどではなく?」
「コンビニは遠かったので。食堂は誰でも利用可能ですし、早めに済むと思ったんです。で、筒井さんから連絡があってリリカさんが亡くなった・・と。多分それが8時頃だったと思います。」
一連の話を聞いた玲央は、少し黙ってから、狭間に尋ねた。
「随分と正確に時間がお分かりになるんですね。腕時計もしておられないし、見たところスマートフォンもお持ちでないようですが。」
「ああ・・スタジオや車で確認したんですよ。スマートフォンは車に置いて来ました。」
「なぜです?スマートフォンは個人情報の宝庫と言ってもいい。危険だと思いませんか?」
「思いますけど、大丈夫でしょう。周囲には警察の方がいらっしゃいますし、盗難などあり得ない。」
「・・・・なるほど。確かに。」
2人は考え込んだ。これまで聞いた話には、特に怪しい点は見当たらない。
だが、一貫して気になることが1つだけあった。龍はゆっくりと口を開く。
「やはり・・・納得がいきませんね。女優がいざ仕事に向かおうというその時に、側に誰もいないなどあり得ますか?筒井さんの忘れ物の件はともかく、あなたと浅井さんは食事を理由に彼女の元を離れた。芸能界がどんなものかは存じませんが、あまりに不用心では?」
「不用心?なぜそう思われるんですか?」
「これです。」
龍が机に置いたのは、袋に入れられた1枚の紙だった。そこには、
『綾小路リリカ、これ以上余計なことをするな。もし何かすれば、お前の命はない。』
「綾小路さんの鞄から発見されたものです。スマートフォンのフォルダの中には、筒井さんに不安を訴えるメッセージが残されていました。」
狭間の顔に緊張が走った。彼はしばらく何も言わなかったが、やがて息を吐き、言った。
「その手紙の件は私たちスタッフも知っています。彼女は同世代に限らずライバルが多く、本人もそれを理解していましたが、さすがにそれが届いた時は驚いていたようです。」
「なぜ警察に相談しなかったのですか?」
「警察への相談が送り主の言う“余計なこと”のような気がしたと彼女は言っていました。私たちは相談するべきだと主張しましたが、彼女の意思が固かったので、そのまま。」
龍は少し考えた後、玲央と視線を合わせ、頷いた。龍は、
「筒井さんに連絡して綾小路さんのライバルと思わしき人間を連れて来ることは可能ですか?彼らからも話を聞きたい。」
「恐らく、可能です。少しお待ちください。」
狭間は立ち上がり、駐車場へ向かった。するとそこには、なぜか女医の姿があった。
「狭間さん?」
「はい。あなたは?」
「氷室日菜。法医学者です。何か忘れ物でも?」
「警察の方に依頼されて、筒井さんを通してリリカさんのライバルを集めてくれ・・と。」
「・・・・なるほど。ラッキーだね。」
女医の言葉に狭間はムッとして尋ねた。
「どういう意味ですか?」
「んー?私、何も言ってないけど?」
彼女はひらひらと手を振りながら踵を返した。狭間は険しい目つきで女医を睨みながら、筒井へ電話をかけた。
※
「リリカの同期、マミこと館原真澄さんです。」
館原真澄は金髪と黒い瞳を持つ女性だった。2人を睨むと乱暴に椅子に腰掛け、腕を組んだ。仕事中に呼び出されたことを怒っているらしい。
「狭間から聞いたわ。リリカが死んだんでしょ?何で私が呼び出されなきゃいけないの?私、今朝からスタジオにいたのよ。」
「それを証明する人間はいますか?」
「いない。」
「マネージャーの方は?」
「風邪で休んでるのよ。全く・・・映画の顔合わせだってのに呆れちゃう。」
館原は大袈裟な溜息をついた。龍は特に気にする様子はなく質問を続ける。
「事件当時の動きをもう少し詳しくお聞かせ願えますか?」
「はあ?何でっ・・・!」
「仕事ですから。可能な限りで構いません。時間も大雑把で結構です。」
落ち着き払った龍の態度に、館原は諦めたように口を開いた。
「・・・・スタジオに入ったのは6時。その後控室で朝食を取って、マネージャーからの欠席連絡が入って、暇を持て余してた。8時からの番組に出演予定だったのよ。そしたら、リリカが死んだって話を聞いて、仕事はストップ。次の仕事に行ってる最中に、筒井から電話が来たってわけ。」
「約2時間も暇を持て余していたようですが、その間外出はされましたか?」
「してないわ。最近、寒いし。」
龍はなるほどと言いながらメモを閉じた。館原は目を細め、龍に尋ねる。
「ぶっちゃけリリカって自殺したの?首吊りって聞いたけど。」
「それはお答えできません。こちらにも守秘義務がありますから。」
「あら。怪しい人間を片っ端から洗ってるなら他殺じゃなくって?」
「さあ?どうでしょうね。」
龍はあくまでもそっけなく答えた。館原は悔しそうな顔をしたが、龍は次の人を呼ぶよう伝え、部屋から出した。
「あなたがリリカさんの後輩・猪崎莉愛さんですね。どうぞおかけください。」
「は・・はい。」
猪崎はおずおずと椅子に腰掛けた。周囲の視線を気にしており、軽く握られた拳は不安そうに胸の前にある。
「そう緊張しないでください。ただ話を聞かせて頂きたいだけですから。」
「はい・・・。」
彼女は緊張しながら頷いた。龍はゆったりとした口調で尋ねる。
「では、事件当時の行動をお聞かせ願えますか?」
「えっと・・・6時半頃にスタジオに入りました。そこで館原さんと一緒に朝食を取って、メイクや衣装を・・・・」
その言葉を聞いて、龍は眉を動かした。軽く手を上げて彼女を制し、尋ねる。
「館原さんと?仲がよろしいのですか?」
「ええ、まあ。リリカさんの同期でいらっしゃいますから、よくお仕事でお会いするんです。リリカさん同様、優しい方ですよ。」
「・・・・そうですか。続けてください。」
不安げな顔をした猪狩だったが、龍が気にしていないと言うと、少しばかり口調が明るくなった。
「メイクと衣装を済ませた後は、控室で読書をしていました。7時半頃だったと思います。それで、番組が始まるから準備をしようという時にマネージャーさんからリリカさんの訃報を。」
「なるほど。あ、これは皆さんにお聞きしているのですが、猪狩さんの血液型は?」
「B型です。それが何か?」
「いえ。ご協力ありがとうございました。」
※
「AB型は筒井さんと狭間さんの2人だけか~。」
「そのようですね。」
「つまり、あの2人は怪我をしている可能性が高いわけだ。あ、そうそう。1つ分かったことがあるんだけど。」
「分かったこと?」
「うん。筒井さんが取りに行ったっていうリリカさんのネックレス、そんな物は無いらしいよ。スタジオの人間が言ってた。」
女医の言葉に、2人はハッとした。
「ネックレスが無い・・・そうか。そういうことだったんだ。」
「お、何か分かった顔だね~もしかして謎、解けた?」
2人は深く頷いた。その目は謎を解く時の海里に似ている。
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