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Case114.人形館の呪い④
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「先日はご一緒できず、すみませんでした。」
そう言いながら頭を下げたのは、佳代子の夫麟太郎だった。龍は愛想笑いを浮かべながら、
「いえいえ。お仕事でしたし、謝られることはありませんよ。私たちも奥様の依頼で参りましたが、あまり何も得られず・・申し訳ない。」
「はは・・まあ、あの部屋の調査は難しいですよね。私も婿養子に入った時、驚きました。」
麟太郎は、明るく笑う好青年だった。とても佳代子の妊娠・出産に悪影響を及ぼしたとは思えず、海里は内心戸惑っていた。
「それで、私が依頼した神道さんはどちらへ?」
「少し調べ物があるから遅れると仰っていました。」
これに答えたのは海里だった。海里は軽く頭を下げ、続ける。
「江本海里と申します。警察の協力者とでもお思いください。」
「誤魔化さずとも知っていますよ。“小説探偵”・・・でしたっけ。お会いできるとは思っていませんでした。どうぞよろしく。」
「はい。よろしくお願いします。」
2人は握手を交わした。彼は仕事に行くので自由に調べてくださいと言い残し、早足で家を出て行った。エンジンをかける音がして、窓から遠くに走り去る車が見えた。
「第一印象は好青年・・かな。笑顔や言葉に不審な点はない。」
「ああ。取り敢えず、人形の部屋調べるか。」
3人は再び人形のある部屋に行った。
「でも日本人形ってちょっと不気味だよね。何でだろ。」
「さあ・・・?ただ、怪談話はよく聞きます。そもそも、人形自体が不気味に感じることはありますよ。アンティークドールも似た不気味さがありますし。」
「そうだね。でも、希ちゃんは全く意に介していないようだ。見慣れているからこそ、怖いものもあると思ったんだけどなあ。」
そんな話をしながら、3人はせっせと人形をどかしたりして、犯人の形跡を探った。すると、部屋の奥にある棚の側に、長い髪の毛が落ちていた。
「茶髪?これ・・・佳代子さんたちの髪の毛じゃないね。」
玲央の言葉に龍が答えた。
「・・・・仲村美菜子の髪の毛かもな。昨日見せてもらった家族写真に、確か茶髪の少女がいた。誰かまでは言っていなかったが、佳代子さんの隣にいたから可能性は高い。」
「なるほど・・・しかし、美菜子さんは現在地方の大学で勉強中、家にはあまり帰ってこないと聞きましたが・・・・」
「少し疑いが深まったかもね。また鑑識に送るしかない。」
そうこうしているうちに、圭介が顔を出した。何やら大きな封筒を持ち、汗をかいている。
「おはようございます。走って来たんですか?」
「ああ。調べ物に没頭してたら時間が経っててな。あーしんど。」
圭介は息を吐きながら床に座り込んだ。タオルで汗を拭いながら、彼は封筒から取り出した資料を読み始める。
「・・・・やっぱり・・失くなるわけがない。この家のどこかに・・・」
「どうかしたのか?」
「昨日から探してるものがあるんだ。多分、この家にあるはずなんだけど・・・・」
「探してるもの?」
玲央が首を傾げた。圭介は頷く。
「でっかい日本人形。」
沈黙が流れた。玲央は頭を掻きながら尋ねる。
「・・・えっと・・どういうこと?この部屋に日本人形はあるよね?大きい人形もそれなりに置いてあるけど・・・・」
「もっとでかいやつだ。多分・・海里の身長くらいの。」
3人とも意味が分からなかった。そんな日本人形、この世に存在するのだろうか。そもそも、人形と呼べるのかすら怪しい。
「なぜそんな物をお探しに?」
海里の問いに圭介は少し浮かない顔をして答えた。
「・・・仲村家の人間には言わないで欲しいんだけど・・この家、元々幽霊屋敷って呼ばれていたらしい。」
「人形を置いているから?」
「それもあるっていうか・・・“人形に人の怨念が込められていて、住人を末代まで祟る”って話。で、その怨念どうこうの話の鍵が、でっかい日本人形なんだと。」
そう言いながら、圭介は海里に資料を手渡した。海里は礼を言いながらそれを受け取り、パラパラと捲り始める。
「本当ですね。怪奇現象が起こる不気味な家で、人形に怨念が込められている・・・・。過去に作られた日本人形が始まりかーーーーーとまで。」
「曖昧な話だな。人形に関する怪談話は多いと聞くが、そこまで疑わしいのか?」
「ああ。これも確かな情報なんだけど・・・どうやら昔、この家で子供が死んでいるらしい。でもってその子供の霊が、怨念になって人形に取り憑いているって話さ。」
3人はいかにも信じがたいという風に首を傾げた。圭介は溜息をつき、頭を掻きながら続ける。
「そもそも・・・人形ってのは魂の器みたいな物なんだよ。だから悪霊が宿るとか、死んだ人間の魂が宿るとか言われる。第一、幽霊は多くの場合この世に何らかの未練や思いがあって止まっているから、人に対して何かしらの危害を加えたい場合は、人形などを器として代用し、力を行使することがあるんだ。」
「雲を掴むような話ですね・・・。どう思います?お2人とも。」
「幽霊の話はさて置き、その子供が死んだって話・・何年前だ?この家のどこで、なぜ死んだ?」
「確か・・・30年くらい前らしいぜ。この家の庭で死んだって話だけど。」
「庭・・・池があったから溺死か?」
「生憎、死因が分からないんだ。ただ、30年くらい前にこの家ででっかい日本人形が作られていたことは事実で、子供が死んだ直後にその人形は消えたって話なんだよ。」
龍は少し考えた後、スマートフォンを出した。アサヒに電話をかけたのだ。
『何?別件で忙しいんだけど。』
「悪い。少し調べて欲しいことがあるんだ。今から約30年前、仲村家の庭で子供が死んだらしい。ただ死因が分からない。神道曰く、当時作られていた巨大な日本人形と何らかの関係があるらしい。」
『曖昧な話ね。30年前・・・分かった。少し調べるから待って。』
「頼む。」
圭介は龍に礼を言うと、ゆっくりと立ち上がり庭を見た。庭は小さな家があり、中には鯉が3匹飼われている。広々としているが花などはない閑静な庭で、水音くらいしか耳に入ってこない。
「やっぱりあの離れを調べないと無理だ。昨日この家を一回りしたけど、あそこだけ近づくことすらできてねえ。」
「無理弄りはなさらないのでしょう?」
「余程のことがない限りはな。」
海里は苦笑した。何か分かればすぐに行動するつもりなのだろう。いかにも圭介らしい意見だった。
「あ、皆さん。」
「佳代子さん。すみません・・・散らかして。」
「いえ。構いませんよ。」
「どうも。それで何か御用ですか?」
「ああ・・・妹が帰って来たんです。昨日連絡して・・お話、聞きますか?」
「是非。」
4人は部屋を片付けた後、佳代子の妹・美菜子がいる部屋に行った。
「うっわ。お姉ちゃんたら・・・本当に部外者入れたの?」
明らかに嫌悪を感じる表情で、美菜子はそう言った。彼女は薄茶色の髪を束ね、薄化粧をし、派手な服装を纏っていた。きつめの香水が部屋に漂う。
「で、何だっけ?人形の話?」
「はい。失くなったり壊されたり・・・佳代子さんたちが心配されているんです。」
海里の言葉に、美菜子は目を細めた。
「知らない。人形なんて不気味なもの、触りたくもないしね。」
「・・・そうですか。ところで、美菜子さんは元々茶髪ですか?」
「そうだけど・・・それが何?」
不審な目で見つめる美菜子に対して、海里は何食わぬ顔で言葉を続けた。
「先程、人形のある部屋を見た際、長い茶髪を見つけたんです。ただ、この家には黒髪の方しかいらっしゃらず、茶髪なのは家を出ている美菜子さんのみ。
美奈子さん・・・人形破損の件、もう少し詳しくお話し頂けませんか?」
そう言いながら頭を下げたのは、佳代子の夫麟太郎だった。龍は愛想笑いを浮かべながら、
「いえいえ。お仕事でしたし、謝られることはありませんよ。私たちも奥様の依頼で参りましたが、あまり何も得られず・・申し訳ない。」
「はは・・まあ、あの部屋の調査は難しいですよね。私も婿養子に入った時、驚きました。」
麟太郎は、明るく笑う好青年だった。とても佳代子の妊娠・出産に悪影響を及ぼしたとは思えず、海里は内心戸惑っていた。
「それで、私が依頼した神道さんはどちらへ?」
「少し調べ物があるから遅れると仰っていました。」
これに答えたのは海里だった。海里は軽く頭を下げ、続ける。
「江本海里と申します。警察の協力者とでもお思いください。」
「誤魔化さずとも知っていますよ。“小説探偵”・・・でしたっけ。お会いできるとは思っていませんでした。どうぞよろしく。」
「はい。よろしくお願いします。」
2人は握手を交わした。彼は仕事に行くので自由に調べてくださいと言い残し、早足で家を出て行った。エンジンをかける音がして、窓から遠くに走り去る車が見えた。
「第一印象は好青年・・かな。笑顔や言葉に不審な点はない。」
「ああ。取り敢えず、人形の部屋調べるか。」
3人は再び人形のある部屋に行った。
「でも日本人形ってちょっと不気味だよね。何でだろ。」
「さあ・・・?ただ、怪談話はよく聞きます。そもそも、人形自体が不気味に感じることはありますよ。アンティークドールも似た不気味さがありますし。」
「そうだね。でも、希ちゃんは全く意に介していないようだ。見慣れているからこそ、怖いものもあると思ったんだけどなあ。」
そんな話をしながら、3人はせっせと人形をどかしたりして、犯人の形跡を探った。すると、部屋の奥にある棚の側に、長い髪の毛が落ちていた。
「茶髪?これ・・・佳代子さんたちの髪の毛じゃないね。」
玲央の言葉に龍が答えた。
「・・・・仲村美菜子の髪の毛かもな。昨日見せてもらった家族写真に、確か茶髪の少女がいた。誰かまでは言っていなかったが、佳代子さんの隣にいたから可能性は高い。」
「なるほど・・・しかし、美菜子さんは現在地方の大学で勉強中、家にはあまり帰ってこないと聞きましたが・・・・」
「少し疑いが深まったかもね。また鑑識に送るしかない。」
そうこうしているうちに、圭介が顔を出した。何やら大きな封筒を持ち、汗をかいている。
「おはようございます。走って来たんですか?」
「ああ。調べ物に没頭してたら時間が経っててな。あーしんど。」
圭介は息を吐きながら床に座り込んだ。タオルで汗を拭いながら、彼は封筒から取り出した資料を読み始める。
「・・・・やっぱり・・失くなるわけがない。この家のどこかに・・・」
「どうかしたのか?」
「昨日から探してるものがあるんだ。多分、この家にあるはずなんだけど・・・・」
「探してるもの?」
玲央が首を傾げた。圭介は頷く。
「でっかい日本人形。」
沈黙が流れた。玲央は頭を掻きながら尋ねる。
「・・・えっと・・どういうこと?この部屋に日本人形はあるよね?大きい人形もそれなりに置いてあるけど・・・・」
「もっとでかいやつだ。多分・・海里の身長くらいの。」
3人とも意味が分からなかった。そんな日本人形、この世に存在するのだろうか。そもそも、人形と呼べるのかすら怪しい。
「なぜそんな物をお探しに?」
海里の問いに圭介は少し浮かない顔をして答えた。
「・・・仲村家の人間には言わないで欲しいんだけど・・この家、元々幽霊屋敷って呼ばれていたらしい。」
「人形を置いているから?」
「それもあるっていうか・・・“人形に人の怨念が込められていて、住人を末代まで祟る”って話。で、その怨念どうこうの話の鍵が、でっかい日本人形なんだと。」
そう言いながら、圭介は海里に資料を手渡した。海里は礼を言いながらそれを受け取り、パラパラと捲り始める。
「本当ですね。怪奇現象が起こる不気味な家で、人形に怨念が込められている・・・・。過去に作られた日本人形が始まりかーーーーーとまで。」
「曖昧な話だな。人形に関する怪談話は多いと聞くが、そこまで疑わしいのか?」
「ああ。これも確かな情報なんだけど・・・どうやら昔、この家で子供が死んでいるらしい。でもってその子供の霊が、怨念になって人形に取り憑いているって話さ。」
3人はいかにも信じがたいという風に首を傾げた。圭介は溜息をつき、頭を掻きながら続ける。
「そもそも・・・人形ってのは魂の器みたいな物なんだよ。だから悪霊が宿るとか、死んだ人間の魂が宿るとか言われる。第一、幽霊は多くの場合この世に何らかの未練や思いがあって止まっているから、人に対して何かしらの危害を加えたい場合は、人形などを器として代用し、力を行使することがあるんだ。」
「雲を掴むような話ですね・・・。どう思います?お2人とも。」
「幽霊の話はさて置き、その子供が死んだって話・・何年前だ?この家のどこで、なぜ死んだ?」
「確か・・・30年くらい前らしいぜ。この家の庭で死んだって話だけど。」
「庭・・・池があったから溺死か?」
「生憎、死因が分からないんだ。ただ、30年くらい前にこの家ででっかい日本人形が作られていたことは事実で、子供が死んだ直後にその人形は消えたって話なんだよ。」
龍は少し考えた後、スマートフォンを出した。アサヒに電話をかけたのだ。
『何?別件で忙しいんだけど。』
「悪い。少し調べて欲しいことがあるんだ。今から約30年前、仲村家の庭で子供が死んだらしい。ただ死因が分からない。神道曰く、当時作られていた巨大な日本人形と何らかの関係があるらしい。」
『曖昧な話ね。30年前・・・分かった。少し調べるから待って。』
「頼む。」
圭介は龍に礼を言うと、ゆっくりと立ち上がり庭を見た。庭は小さな家があり、中には鯉が3匹飼われている。広々としているが花などはない閑静な庭で、水音くらいしか耳に入ってこない。
「やっぱりあの離れを調べないと無理だ。昨日この家を一回りしたけど、あそこだけ近づくことすらできてねえ。」
「無理弄りはなさらないのでしょう?」
「余程のことがない限りはな。」
海里は苦笑した。何か分かればすぐに行動するつもりなのだろう。いかにも圭介らしい意見だった。
「あ、皆さん。」
「佳代子さん。すみません・・・散らかして。」
「いえ。構いませんよ。」
「どうも。それで何か御用ですか?」
「ああ・・・妹が帰って来たんです。昨日連絡して・・お話、聞きますか?」
「是非。」
4人は部屋を片付けた後、佳代子の妹・美菜子がいる部屋に行った。
「うっわ。お姉ちゃんたら・・・本当に部外者入れたの?」
明らかに嫌悪を感じる表情で、美菜子はそう言った。彼女は薄茶色の髪を束ね、薄化粧をし、派手な服装を纏っていた。きつめの香水が部屋に漂う。
「で、何だっけ?人形の話?」
「はい。失くなったり壊されたり・・・佳代子さんたちが心配されているんです。」
海里の言葉に、美菜子は目を細めた。
「知らない。人形なんて不気味なもの、触りたくもないしね。」
「・・・そうですか。ところで、美菜子さんは元々茶髪ですか?」
「そうだけど・・・それが何?」
不審な目で見つめる美菜子に対して、海里は何食わぬ顔で言葉を続けた。
「先程、人形のある部屋を見た際、長い茶髪を見つけたんです。ただ、この家には黒髪の方しかいらっしゃらず、茶髪なのは家を出ている美菜子さんのみ。
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