99 / 230
Case98.闇夜のダンスパーティー③
しおりを挟む
「どうですか?」
「毒殺だね。外傷はない。」
1時間ほどのダンスが終わった後、海里と玲央は現場の検分を行っていた。玲央はハンカチで口元を覆いながら続ける。
「話を聞く限り、調べた限り・・・10年前の殺害方法も毒殺だったんだろう。問題は、毒を盛った方法と犯人・・・・ただ、スマートフォンも何もない状態から調べるのは無理だ。」
「外部との連絡が取れずとも、情報が得られないと難しいですね。」
すると、黒服の男が現れ、2人にスマートフォンを渡した。紛れもなく、自分たちの物である。
「お2人にはお返しするよう頼まれました。外部との連絡は遮断されていますが、調べ物は可能です。」
「俺たち2人だけ・・・?他の人は?」
「外部と無理にでも通信する可能性があるから・・・とのことです。玲央様も、弟君と連絡を取られぬように・・と。」
「お見通し、か。心配しなくても、外部の人間に頼る気はないよ。」
2人はスマートフォンを受け取ると、部屋に戻って話し合いを始めた。正直メイド2人には出て行って欲しかったのだが、頑なとして出て行かないため、2人は仕方なく話し合いを続けた。
「本当だ・・・連絡は遮断されてる。調べ物ができるのはいいけど、正直パソコンの方がいいんだよなあ。過去の事件なんて、簡単に調べて出てくるかどうか・・・・」
「そうですね。これはあんまり頼りになりません。玲央さん、もう少し10年前の事件の概要を説明して頂けませんか?会場の様子なども、人から聞いた程度のことで構いませんので。」
「了解。」
2人は椅子に腰掛けた。玲央は天井を仰ぎながら、うーんと首を傾げている。
「何から話そうか・・・取り敢えず、当時の事件で亡くなったのは、麻生義彦の娘の真子さん、婿養子の智さん、孫の優子さん・優太さんの4人。彼らは皆、ダンス中に苦しみ出し、血を吐いて倒れ、絶命。亡くなった後、目・鼻などの部分から出血した・・・。」
「・・・酷いですね。」
海里はその凄惨さを想像して言った。玲央は頷く。
「うん。でも、亡くなった後に出血したっていう話は、信憑性が薄いんだ。警察内で噂されていて、一応資料に書いてあったけど、本当にそんなことになったのかは、分からない。」
「ただ麻生さんは否定されていませんでしたよ。本当ではないのですか?」
「ま・・そういうことにしておこうか。とにかく、警察は殺人事件として捜査した。当時自殺の線も一応出たけど、婿養子の智さんは上手く経営をやっているという話で、家族仲も悪くなかった点から自殺ではないという判断になった。」
海里は頷きながら話を聞いていた。掃除をしているメイドたちも、少し動きを止めて彼の話に耳を傾けている。
「そもそも、麻生家は代々資産家として有名だったんだ。婿養子の麻生智は麻生義彦から継いだ会社を経営していて、会社設立50周年を記念して開かれたパーティーで、事件が起きた。」
「となると・・・犯人はその日に殺人を計画していたのでしょうね。祝い事の日に、一家を殺す・・・資産家ともなれば、インパクトも相当です。」
海里の言葉に玲央は頷き、言った。
「警察はパーティーに出席していた人間全員を容疑者にした。幼い子供から、老人まで。」
「それは・・・少し無理があるのでは?」
「無理な話だ。でも、それほど大掛かりだと踏んだんだよ。まあ、流石に10歳以下の子供は外されたけどね。」
「・・・・なるほど。そして、高齢者を外さなかった結果、麻生義彦さんと妻の杏さんが容疑者になったんですね。」
玲央は頷いた。海里は顎に手を当てる。眉を潜め、彼は呟いた。
「しかし妙ではありませんか?資産家という立場から調査をしていたのに、最終的にご家族に落ち着くなど・・・。そもそも、なぜ義彦さんと杏さんは命を狙われなかったのでしょう。娘さんたちが亡くなっても、義彦さんたちが経営の指揮を取られる可能性は十分にあったはずです。」
「確かにそうだけど・・・・そう考えると、犯人はやっぱり麻生義彦にならないか?彼の言葉を鵜呑みにするわけじゃないけど、一応犯人から外しているし。」
「うーん・・・。では・・こう考えるとどうですか?“犯人は、麻生杏”。」
玲央の顔色が変わった。
「それは・・・・確かに考えなかったな。ただ彼女は麻生義彦と逃亡した後、1年足らずで亡くなっているんだ。」
「逃亡していたのにそんなことが分かったのですか?」
「殺人だったんだよ。麻生杏は、都内の山中で遺体となって発見された。犯人は不明で、凶器は側に落ちていた鉈。」
「1年足らずで亡くなった・・・状況から察するに麻生義彦が怪しいですね。そちらの事件も未解決なんですか?」
「ああ。お蔵入りになったらしい。実質的に解決しなきゃいけない事件は2つだね。」
玲央の言葉に頷きながらも、海里は疑問を話した。
「ですが、麻生さんは杏さんが亡くなったことを口にしませんでした。あれは一体?」
「さあ・・?何せ、情報が少なすぎる。かといって戸惑っていると、被害者が・・・・」
2人は頭を抱えた。あまりに少ない情報、時間。外部との連絡の遮断。多くのアクシデントが、2人を酷く焦らせた。
「龍が外部から気づいて何かしら動いてくれればいいんだけど・・・あいつ、この事件のこと知らないからな。」
玲央が溜息をつくと、スマートフォンで事件を調べていた海里はハッとして尋ねた。
「玲央さん。1つお聞きしても?」
「何?」
「麻生さんが経営されていたこの会社のロゴマーク・・・・見たことありませんか?」
「え?」
スマートフォンの画面には、銀の盾に背を向けて座るドラゴンが映っていた。玲央はすぐに答えに行き着き、自分のスマートフォンで検索する。
「やっぱり・・・!天宮家の所有する会社のマークと全く同じだ。天宮家は麻生家の会社を買収して、子会社にしたのか!」
「だとしたら・・・小夜さん、何か知ってるんじゃないですか?彼女でなくとも、刑務所にいる彼らは・・・。」
※
その頃、事件を調べていた龍は、10年前の一件に行きつき、天宮家の件を知ったところだった。
「麻生・・・?ああ、あの資産家か。」
「やっぱり知ってるのか。」
小夜の父・和豊は頷いた。刑務所に入っているというのに、恐怖や不安は全く感じない。捕まった今、自分の生死などどうでもよいのだろう。
「ああ。あの事件の後、麻生義彦がわざわざ私たちに頼んできた。“社員を路頭に迷わせたくないから、子会社として配下に置いてくれ”、と。」
「受けた理由は?」
「祖父の代からに世話になっていたこともあるし、私が経営を学んだのが麻生義彦だったからだ。」
「なるほど。じゃあ、10年前の事件について知ってはいるんだな?」
「もちろん。」
和豊は胡散臭い笑みを浮かべた。龍は思わず眉を顰める。この男は、殺人の罪を糾弾された時でさえ逃れようとしたが、刑務所に入れば皆、同じ。模範囚として過ごしていることは聞いていた。
「そう怖い顔をするな。それに、あの事件はどうせ恨み妬みが元となっている。婿養子の麻生智は麻生義彦に取り入ってあの家に潜り込んだという話もあるし、代々資産家として名を連ねて来た奴らからしたら、是非とも殺したい人間だっただろうよ。」
「他人には興味がない・・・か。お前らしいな。」
龍は立ち上がった。これ以上聞いても時間の無駄だと思ったのだろう。龍が部屋を出る直前、和豊は口を開いた。
「あの事件、お前の父親の采配で容疑者を取り逃がしたのか?」
その言葉に龍は動きを止めた。彼は振り向かずに口を開く。
「・・・・俺の知る所じゃない。とにかく、江本とも連絡が取れない以上、兄貴と一緒にいることは明白だ。謎を解くのは2人に任せる。俺がやるのは、行方不明者の救出だ。」
「それが遺体でも、か?」
「答えるまでもないな。」
龍は部屋を出ると、スマートフォンを出した。少し躊躇いがちにある電話番号を押す。
『君が俺に連絡してくるなんて珍しいね。何か・・・面白い事件でも起こったの?』
「面白い事件なんてねえよ。あんたが10年前に曖昧に終わらした、血塗れのダンスホール殺人事件。その件で話したいことがある。」
『へえ。流石に玲央が心配になったのかな?相変わらず仲がいいね。』
挑発するような言葉に龍は苛つきながら言った。
「会えるか会えないか、どっちだって聞いてんだよ。親父。」
電話の向こうで微かな笑い声が聞こえた。龍は小さく舌打ちをする。
『明日の正午、資料室に来て。少しでも遅れたら次の仕事に行くから、ちゃんと時間は守るんだよ。』
「毒殺だね。外傷はない。」
1時間ほどのダンスが終わった後、海里と玲央は現場の検分を行っていた。玲央はハンカチで口元を覆いながら続ける。
「話を聞く限り、調べた限り・・・10年前の殺害方法も毒殺だったんだろう。問題は、毒を盛った方法と犯人・・・・ただ、スマートフォンも何もない状態から調べるのは無理だ。」
「外部との連絡が取れずとも、情報が得られないと難しいですね。」
すると、黒服の男が現れ、2人にスマートフォンを渡した。紛れもなく、自分たちの物である。
「お2人にはお返しするよう頼まれました。外部との連絡は遮断されていますが、調べ物は可能です。」
「俺たち2人だけ・・・?他の人は?」
「外部と無理にでも通信する可能性があるから・・・とのことです。玲央様も、弟君と連絡を取られぬように・・と。」
「お見通し、か。心配しなくても、外部の人間に頼る気はないよ。」
2人はスマートフォンを受け取ると、部屋に戻って話し合いを始めた。正直メイド2人には出て行って欲しかったのだが、頑なとして出て行かないため、2人は仕方なく話し合いを続けた。
「本当だ・・・連絡は遮断されてる。調べ物ができるのはいいけど、正直パソコンの方がいいんだよなあ。過去の事件なんて、簡単に調べて出てくるかどうか・・・・」
「そうですね。これはあんまり頼りになりません。玲央さん、もう少し10年前の事件の概要を説明して頂けませんか?会場の様子なども、人から聞いた程度のことで構いませんので。」
「了解。」
2人は椅子に腰掛けた。玲央は天井を仰ぎながら、うーんと首を傾げている。
「何から話そうか・・・取り敢えず、当時の事件で亡くなったのは、麻生義彦の娘の真子さん、婿養子の智さん、孫の優子さん・優太さんの4人。彼らは皆、ダンス中に苦しみ出し、血を吐いて倒れ、絶命。亡くなった後、目・鼻などの部分から出血した・・・。」
「・・・酷いですね。」
海里はその凄惨さを想像して言った。玲央は頷く。
「うん。でも、亡くなった後に出血したっていう話は、信憑性が薄いんだ。警察内で噂されていて、一応資料に書いてあったけど、本当にそんなことになったのかは、分からない。」
「ただ麻生さんは否定されていませんでしたよ。本当ではないのですか?」
「ま・・そういうことにしておこうか。とにかく、警察は殺人事件として捜査した。当時自殺の線も一応出たけど、婿養子の智さんは上手く経営をやっているという話で、家族仲も悪くなかった点から自殺ではないという判断になった。」
海里は頷きながら話を聞いていた。掃除をしているメイドたちも、少し動きを止めて彼の話に耳を傾けている。
「そもそも、麻生家は代々資産家として有名だったんだ。婿養子の麻生智は麻生義彦から継いだ会社を経営していて、会社設立50周年を記念して開かれたパーティーで、事件が起きた。」
「となると・・・犯人はその日に殺人を計画していたのでしょうね。祝い事の日に、一家を殺す・・・資産家ともなれば、インパクトも相当です。」
海里の言葉に玲央は頷き、言った。
「警察はパーティーに出席していた人間全員を容疑者にした。幼い子供から、老人まで。」
「それは・・・少し無理があるのでは?」
「無理な話だ。でも、それほど大掛かりだと踏んだんだよ。まあ、流石に10歳以下の子供は外されたけどね。」
「・・・・なるほど。そして、高齢者を外さなかった結果、麻生義彦さんと妻の杏さんが容疑者になったんですね。」
玲央は頷いた。海里は顎に手を当てる。眉を潜め、彼は呟いた。
「しかし妙ではありませんか?資産家という立場から調査をしていたのに、最終的にご家族に落ち着くなど・・・。そもそも、なぜ義彦さんと杏さんは命を狙われなかったのでしょう。娘さんたちが亡くなっても、義彦さんたちが経営の指揮を取られる可能性は十分にあったはずです。」
「確かにそうだけど・・・・そう考えると、犯人はやっぱり麻生義彦にならないか?彼の言葉を鵜呑みにするわけじゃないけど、一応犯人から外しているし。」
「うーん・・・。では・・こう考えるとどうですか?“犯人は、麻生杏”。」
玲央の顔色が変わった。
「それは・・・・確かに考えなかったな。ただ彼女は麻生義彦と逃亡した後、1年足らずで亡くなっているんだ。」
「逃亡していたのにそんなことが分かったのですか?」
「殺人だったんだよ。麻生杏は、都内の山中で遺体となって発見された。犯人は不明で、凶器は側に落ちていた鉈。」
「1年足らずで亡くなった・・・状況から察するに麻生義彦が怪しいですね。そちらの事件も未解決なんですか?」
「ああ。お蔵入りになったらしい。実質的に解決しなきゃいけない事件は2つだね。」
玲央の言葉に頷きながらも、海里は疑問を話した。
「ですが、麻生さんは杏さんが亡くなったことを口にしませんでした。あれは一体?」
「さあ・・?何せ、情報が少なすぎる。かといって戸惑っていると、被害者が・・・・」
2人は頭を抱えた。あまりに少ない情報、時間。外部との連絡の遮断。多くのアクシデントが、2人を酷く焦らせた。
「龍が外部から気づいて何かしら動いてくれればいいんだけど・・・あいつ、この事件のこと知らないからな。」
玲央が溜息をつくと、スマートフォンで事件を調べていた海里はハッとして尋ねた。
「玲央さん。1つお聞きしても?」
「何?」
「麻生さんが経営されていたこの会社のロゴマーク・・・・見たことありませんか?」
「え?」
スマートフォンの画面には、銀の盾に背を向けて座るドラゴンが映っていた。玲央はすぐに答えに行き着き、自分のスマートフォンで検索する。
「やっぱり・・・!天宮家の所有する会社のマークと全く同じだ。天宮家は麻生家の会社を買収して、子会社にしたのか!」
「だとしたら・・・小夜さん、何か知ってるんじゃないですか?彼女でなくとも、刑務所にいる彼らは・・・。」
※
その頃、事件を調べていた龍は、10年前の一件に行きつき、天宮家の件を知ったところだった。
「麻生・・・?ああ、あの資産家か。」
「やっぱり知ってるのか。」
小夜の父・和豊は頷いた。刑務所に入っているというのに、恐怖や不安は全く感じない。捕まった今、自分の生死などどうでもよいのだろう。
「ああ。あの事件の後、麻生義彦がわざわざ私たちに頼んできた。“社員を路頭に迷わせたくないから、子会社として配下に置いてくれ”、と。」
「受けた理由は?」
「祖父の代からに世話になっていたこともあるし、私が経営を学んだのが麻生義彦だったからだ。」
「なるほど。じゃあ、10年前の事件について知ってはいるんだな?」
「もちろん。」
和豊は胡散臭い笑みを浮かべた。龍は思わず眉を顰める。この男は、殺人の罪を糾弾された時でさえ逃れようとしたが、刑務所に入れば皆、同じ。模範囚として過ごしていることは聞いていた。
「そう怖い顔をするな。それに、あの事件はどうせ恨み妬みが元となっている。婿養子の麻生智は麻生義彦に取り入ってあの家に潜り込んだという話もあるし、代々資産家として名を連ねて来た奴らからしたら、是非とも殺したい人間だっただろうよ。」
「他人には興味がない・・・か。お前らしいな。」
龍は立ち上がった。これ以上聞いても時間の無駄だと思ったのだろう。龍が部屋を出る直前、和豊は口を開いた。
「あの事件、お前の父親の采配で容疑者を取り逃がしたのか?」
その言葉に龍は動きを止めた。彼は振り向かずに口を開く。
「・・・・俺の知る所じゃない。とにかく、江本とも連絡が取れない以上、兄貴と一緒にいることは明白だ。謎を解くのは2人に任せる。俺がやるのは、行方不明者の救出だ。」
「それが遺体でも、か?」
「答えるまでもないな。」
龍は部屋を出ると、スマートフォンを出した。少し躊躇いがちにある電話番号を押す。
『君が俺に連絡してくるなんて珍しいね。何か・・・面白い事件でも起こったの?』
「面白い事件なんてねえよ。あんたが10年前に曖昧に終わらした、血塗れのダンスホール殺人事件。その件で話したいことがある。」
『へえ。流石に玲央が心配になったのかな?相変わらず仲がいいね。』
挑発するような言葉に龍は苛つきながら言った。
「会えるか会えないか、どっちだって聞いてんだよ。親父。」
電話の向こうで微かな笑い声が聞こえた。龍は小さく舌打ちをする。
『明日の正午、資料室に来て。少しでも遅れたら次の仕事に行くから、ちゃんと時間は守るんだよ。』
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
推理小説家の今日の献立
東 万里央(あずま まりお)
キャラ文芸
永夢(えむ 24)は子どもっぽいことがコンプレックスの、出版社青雲館の小説編集者二年目。ある日大学時代から三年付き合った恋人・悠人に自然消滅を狙った形で振られてしまう。
その後悠人に新たな恋人ができたと知り、傷付いてバーで慣れない酒を飲んでいたのだが、途中質の悪い男にナンパされ絡まれた。危ういところを助けてくれたのは、なんと偶然同じバーで飲んでいた、担当の小説家・湊(みなと 34)。湊は嘔吐し、足取りの覚束ない永夢を連れ帰り、世話してくれた上にベッドに寝かせてくれた。
翌朝、永夢はいい香りで目が覚める。昨夜のことを思い出し、とんでもないことをしたと青ざめるのだが、香りに誘われそろそろとキッチンに向かう。そこでは湊が手作りの豚汁を温め、炊きたてのご飯をよそっていて?
「ちょうどよかった。朝食です。一度誰かに味見してもらいたかったんです」
ある理由から「普通に美味しいご飯」を作って食べたいイケメン小説家と、私生活ポンコツ女性編集者のほのぼのおうちご飯日記&時々恋愛。
.。*゚+.*.。 献立表 ゚+..。*゚+
第一話『豚汁』
第二話『小鮎の天ぷらと二種のかき揚げ』
第三話『みんな大好きなお弁当』
第四話『餡かけチャーハンと焼き餃子』
第五話『コンソメ仕立てのロールキャベツ』
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
警狼ゲーム
如月いさみ
ミステリー
東大路将はIT業界に憧れながらも警察官の道へ入ることになり、警察学校へいくことになった。しかし、現在の警察はある組織からの人間に密かに浸食されており、その歯止めとして警察学校でその組織からの人間を更迭するために人狼ゲームを通してその人物を炙り出す計画が持ち上がっており、その実行に巻き込まれる。
警察と組織からの狼とが繰り広げる人狼ゲーム。それに翻弄されながら東大路将は狼を見抜くが……。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる