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Case67.2人の探偵③
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「待ってください、小夜さん。一体どういうことですか?さっきの一言で、何が解決したと言うんです?」
「まあ、そう焦らずに。きちんと皆様の前で説明しますから。」
小夜は昨夜食事をしたロビーに乗客・乗組員全員を集め、席に座らせた。海里には立席しているよう頼み、彼女は部屋の中央に立った。
「皆さん、集まって頂き、感謝します。今日私が皆さんをここにお呼びしたのは、今朝起きた事件の調査結果を報告するためです。」
小夜は堂々とした声でそう言い切った。乗客たちが騒ぐのも構わず、彼女は続ける。
「まずは事件の概要を整理しましょう。被害者は従業員の安藤唄。歳は20代前半、今年からマリーゴールド号の従業員になった女性です。」
「安藤・・・そういえば、彼女、姿を見てないわ。」
「昨夜からいないな・・・・。」
従業員の間で同意の声が上がった。小夜は笑う。
「ええ。彼女が亡くなったのは昨夜の1時~1時半の間。死因は・・・溺死。」
溺死。その言葉に、全員が意味が分からないという顔をした。六条が立ち上がり、机を叩きながら叫ぶ。
「どういうことですか⁉︎彼女は竈の中にいたんですよ⁉︎なぜ溺死などと・・・!」
「遺体をよく見なければ分かりません。彼女の焼け爛れていない顔半分の口と鼻からは、泡が出ていた。これは溺死の特徴です。彼女は、溺死した後にあの竈に“落ちた”んですよ。」
「落ちた・・・⁉︎」
「ええ。江本さん、さっきの画像を写してくれませんか?」
海里はすっかり小夜のペースに飲み込まれ、言われた通りにパソコンを動かした。すると、ロビーの明かりが消え、目の前に数枚の写真が映し出された。厨房の写真である。
「竈の周りをよく見てください。何か落ちているでしょう?」
「・・・・ガラスの破片?」
「はい。これで、分かる方もいらっしゃるのでは?」
従業員の数人がハッとした。小夜はゆっくりとロビーを歩きながら続ける。
「そう。安藤さんは、水槽の清掃中に足を滑らせ、水槽に頭が入ってしまった。この客船の水槽は、簡単に割れたり中身が溢れたりしないよう、何かが入ると自動的に閉まる構造になっていた。だから頭が入ったと同時に、蓋が閉じられてしまったんです。そして彼女は抜け出すことができず、溺死した。加えて、あそこは足場が悪く、水道管が故障していた。彼女は死に際に踠いて足を滑らせ、水槽ごと竈の中へ・・・。水槽は割れて竈の中で焼け、水は蒸発し、さも焼死したかのようになったんです。」
「つ、つまり・・この事件は・・・」
「ええ、不慮な事故です。」
全員が歓声を挙げた。小夜の明確かつ、素早い推理は、多くの人々の胸を打った。
だが、その裏で、1人・・・・その推理に納得いかぬ者がいた。
「は・・・?事、故・・⁉︎まさか、そんなことが・・・・・」
「ありがとうございます!天宮様‼︎いやあ、素晴らしい‼︎」
六条が、大袈裟と言ってもよいほどの声を上げた。全員が拍手をし、小夜は笑う。
「と、いうことです。常島さん。これで、事故であることは証明できました。清掃が終わり次第、厨房を使って頂いて大丈夫ですよ。」
「まさか・・・水槽のことを証明するために?」
「はい。真相を話していいものか迷ってしまって・・・ご迷惑をおかけしました。」
頭を下げる小夜に堂島は安堵の表情を浮かべた。
「いいえ。こちらこそ、助かりました。」
小夜は一礼すると、踵を返して、自分の部屋へ歩き始めた。海里は慌てて彼女の後を追う。
「小夜さん!待ってください!」
「何ですか?事件は解決したでしょう?後はゆっくり・・・船旅を楽しみましょう。」
「馬鹿なことを言わないでください‼︎あんな・・・あんな無茶苦茶な推理を本気で仰っていたのですか⁉︎だとしたら、おかしいですよ!あれは、どう見てもーーーー」
「殺人?」
小夜の言葉に、海里は静かに頷いた。小夜は苦い笑みを浮かべる。
「江本さん・・・私も馬鹿じゃありません。今回の1件が殺人事件であることくらい、理解していますよ。私が組み立てた推理に間違いはない。あるとすれば、“事故”であることだけ。この事件には、れっきとした犯人がいる。」
小夜は断言した。海里が意味が分からないと言わんばかりの顔をする。
「そこまで分かっていて、なぜ・・本当のことを言わなかったのですか?この船の中に、殺人犯がいるんですよ?」
「・・・・ええ、そうですね。動機の分からぬ、殺人犯がいる。」
「だったら・・・!」
「明らかにする意味がない。」
海里の言葉を止めるように、小夜は早口でそう言った。海里に着いて来るよう言い、人気のない廊下へ移動する。彼女は他の人に見られぬよう、影に身を寄せて壁にもたれた。
「意味がない・・・?あるでしょう。殺人犯を野放しにするなんて・・・・」
「確かに、良いことではないですね。では江本さん、質問です。」
「え?」
生徒に質問する教師のような優しげな口調に、海里は首を傾げた。小夜は続ける。
「あなたは、その殺人犯から、全乗客・乗組員を守る覚悟はありますか?」
雷に打たれたような衝撃だった。海里は言葉を失い、唖然とする。小夜は笑った。
「私が言いたいこと・・・お分かりですか?」
「・・・・ええ・・分かりますよ。嫌というほど、分かります。でも‼︎それは間違っている!あなたがやろうとしていることは、正しくない・・・!」
「なぜ?そこまで否定するからには、きちんとした理由があるのでしょう?」
小夜の圧に、海里は息を呑んだ。彼は1度深呼吸をすると、ゆっくりと口を開く。
「犠牲者が・・・出るかもしれないでしょう。犯人は、私たちの推理を聞いて、慢心しているはずです。犠牲者を増やして、私たちの動向を伺うかもしれない。」
「犯人探しに尽力する犯人?素晴らしい犯人ですね。」
小夜は笑った。嘲笑とも取れる笑みだった。
「そういうことではありません!真相を語らずに、旅を続けるなんてもってのほかです!皆様に事情を話して、犯人をーーーー」
「見つけてどうするの?私たちに捕まえられるかすら分からないのに。」
小夜の言葉は挑戦的だった。海里は言い淀む。
「しかし・・何もしないよりは・・・」
「荒れ狂う波のせいで、船は動かず、警察は来られない。私たちは、玲央や東堂さんのように体術に長けてはいない。犯人が暴れた時に、捕まえられる自信がありますか?」
小夜の言葉に、海里は言い返せなかった。海里は、別段運動神経が悪いわけではない。だが、特別優れている訳でもないのだ。
「ないなら、やめるべきです。真相を明かすことに、私は反対します。」
小夜ははっきりとそう言い、海里を睨んだ。しかしその表情は、どこか呆れが滲んでいる。
「これは不慮な事故です。少なくとも、この船の中では、その認識でいい。警察が来たその時に、真実を話せばいいでしょう。」
「犯人が大人しくしてくれる保証は?」
「ありません。信じるしかない。」
「そんな勝手な話がありますか⁉︎そこまでして真相を隠す必要が一体どこに⁉︎」
怒鳴る海里に対して、小夜は冷静に答えた。
「この船にいる人々を守るため・・・とお答えしておきましょう。」
海里は納得がいかなかった。なぜ目の前にある真実を知りながら、敢えてそれを隠そうとするのか。
“第2の犠牲者”が、出るやもしれないのに。
「探偵は真相を明かすことが仕事です。それから目を背けるなんて・・・!」
「私は探偵じゃありません。ただの一教授です。あなたとは違う。」
それは、明らかな“拒絶”だった。
“あなたと私の世界は違うのだから、私をあなたの世界に踏み込ませるな”、とでも言うようなーーーー
「しかし、一部の乗客や乗組員はあなたを信用している。過去に探偵として生きたからではないのですか?」
「周囲の人間が勝手にそう呼んだだけです。私は謎を解きたくなどなかったし、隠蔽に手を貸す探偵なんて探偵とは呼ばない。」
小夜はそう言ってもたれていた体を起こした。人気のある方を指し示し、部屋に戻るよう促す。
「事件の話はここまでにしましょう。私は、これ以上家族を巻き込みたくない。」
「・・・・私は・・・納得いきません。必ず、犯人を見つけ出しますから。」
海里の言葉に小夜は鼻で笑った。普段の彼女からは考えられない、暗い笑顔だった。
「どうぞご自由に。いつか必ず、自分の間違いに気づくでしょうから。」
「まあ、そう焦らずに。きちんと皆様の前で説明しますから。」
小夜は昨夜食事をしたロビーに乗客・乗組員全員を集め、席に座らせた。海里には立席しているよう頼み、彼女は部屋の中央に立った。
「皆さん、集まって頂き、感謝します。今日私が皆さんをここにお呼びしたのは、今朝起きた事件の調査結果を報告するためです。」
小夜は堂々とした声でそう言い切った。乗客たちが騒ぐのも構わず、彼女は続ける。
「まずは事件の概要を整理しましょう。被害者は従業員の安藤唄。歳は20代前半、今年からマリーゴールド号の従業員になった女性です。」
「安藤・・・そういえば、彼女、姿を見てないわ。」
「昨夜からいないな・・・・。」
従業員の間で同意の声が上がった。小夜は笑う。
「ええ。彼女が亡くなったのは昨夜の1時~1時半の間。死因は・・・溺死。」
溺死。その言葉に、全員が意味が分からないという顔をした。六条が立ち上がり、机を叩きながら叫ぶ。
「どういうことですか⁉︎彼女は竈の中にいたんですよ⁉︎なぜ溺死などと・・・!」
「遺体をよく見なければ分かりません。彼女の焼け爛れていない顔半分の口と鼻からは、泡が出ていた。これは溺死の特徴です。彼女は、溺死した後にあの竈に“落ちた”んですよ。」
「落ちた・・・⁉︎」
「ええ。江本さん、さっきの画像を写してくれませんか?」
海里はすっかり小夜のペースに飲み込まれ、言われた通りにパソコンを動かした。すると、ロビーの明かりが消え、目の前に数枚の写真が映し出された。厨房の写真である。
「竈の周りをよく見てください。何か落ちているでしょう?」
「・・・・ガラスの破片?」
「はい。これで、分かる方もいらっしゃるのでは?」
従業員の数人がハッとした。小夜はゆっくりとロビーを歩きながら続ける。
「そう。安藤さんは、水槽の清掃中に足を滑らせ、水槽に頭が入ってしまった。この客船の水槽は、簡単に割れたり中身が溢れたりしないよう、何かが入ると自動的に閉まる構造になっていた。だから頭が入ったと同時に、蓋が閉じられてしまったんです。そして彼女は抜け出すことができず、溺死した。加えて、あそこは足場が悪く、水道管が故障していた。彼女は死に際に踠いて足を滑らせ、水槽ごと竈の中へ・・・。水槽は割れて竈の中で焼け、水は蒸発し、さも焼死したかのようになったんです。」
「つ、つまり・・この事件は・・・」
「ええ、不慮な事故です。」
全員が歓声を挙げた。小夜の明確かつ、素早い推理は、多くの人々の胸を打った。
だが、その裏で、1人・・・・その推理に納得いかぬ者がいた。
「は・・・?事、故・・⁉︎まさか、そんなことが・・・・・」
「ありがとうございます!天宮様‼︎いやあ、素晴らしい‼︎」
六条が、大袈裟と言ってもよいほどの声を上げた。全員が拍手をし、小夜は笑う。
「と、いうことです。常島さん。これで、事故であることは証明できました。清掃が終わり次第、厨房を使って頂いて大丈夫ですよ。」
「まさか・・・水槽のことを証明するために?」
「はい。真相を話していいものか迷ってしまって・・・ご迷惑をおかけしました。」
頭を下げる小夜に堂島は安堵の表情を浮かべた。
「いいえ。こちらこそ、助かりました。」
小夜は一礼すると、踵を返して、自分の部屋へ歩き始めた。海里は慌てて彼女の後を追う。
「小夜さん!待ってください!」
「何ですか?事件は解決したでしょう?後はゆっくり・・・船旅を楽しみましょう。」
「馬鹿なことを言わないでください‼︎あんな・・・あんな無茶苦茶な推理を本気で仰っていたのですか⁉︎だとしたら、おかしいですよ!あれは、どう見てもーーーー」
「殺人?」
小夜の言葉に、海里は静かに頷いた。小夜は苦い笑みを浮かべる。
「江本さん・・・私も馬鹿じゃありません。今回の1件が殺人事件であることくらい、理解していますよ。私が組み立てた推理に間違いはない。あるとすれば、“事故”であることだけ。この事件には、れっきとした犯人がいる。」
小夜は断言した。海里が意味が分からないと言わんばかりの顔をする。
「そこまで分かっていて、なぜ・・本当のことを言わなかったのですか?この船の中に、殺人犯がいるんですよ?」
「・・・・ええ、そうですね。動機の分からぬ、殺人犯がいる。」
「だったら・・・!」
「明らかにする意味がない。」
海里の言葉を止めるように、小夜は早口でそう言った。海里に着いて来るよう言い、人気のない廊下へ移動する。彼女は他の人に見られぬよう、影に身を寄せて壁にもたれた。
「意味がない・・・?あるでしょう。殺人犯を野放しにするなんて・・・・」
「確かに、良いことではないですね。では江本さん、質問です。」
「え?」
生徒に質問する教師のような優しげな口調に、海里は首を傾げた。小夜は続ける。
「あなたは、その殺人犯から、全乗客・乗組員を守る覚悟はありますか?」
雷に打たれたような衝撃だった。海里は言葉を失い、唖然とする。小夜は笑った。
「私が言いたいこと・・・お分かりですか?」
「・・・・ええ・・分かりますよ。嫌というほど、分かります。でも‼︎それは間違っている!あなたがやろうとしていることは、正しくない・・・!」
「なぜ?そこまで否定するからには、きちんとした理由があるのでしょう?」
小夜の圧に、海里は息を呑んだ。彼は1度深呼吸をすると、ゆっくりと口を開く。
「犠牲者が・・・出るかもしれないでしょう。犯人は、私たちの推理を聞いて、慢心しているはずです。犠牲者を増やして、私たちの動向を伺うかもしれない。」
「犯人探しに尽力する犯人?素晴らしい犯人ですね。」
小夜は笑った。嘲笑とも取れる笑みだった。
「そういうことではありません!真相を語らずに、旅を続けるなんてもってのほかです!皆様に事情を話して、犯人をーーーー」
「見つけてどうするの?私たちに捕まえられるかすら分からないのに。」
小夜の言葉は挑戦的だった。海里は言い淀む。
「しかし・・何もしないよりは・・・」
「荒れ狂う波のせいで、船は動かず、警察は来られない。私たちは、玲央や東堂さんのように体術に長けてはいない。犯人が暴れた時に、捕まえられる自信がありますか?」
小夜の言葉に、海里は言い返せなかった。海里は、別段運動神経が悪いわけではない。だが、特別優れている訳でもないのだ。
「ないなら、やめるべきです。真相を明かすことに、私は反対します。」
小夜ははっきりとそう言い、海里を睨んだ。しかしその表情は、どこか呆れが滲んでいる。
「これは不慮な事故です。少なくとも、この船の中では、その認識でいい。警察が来たその時に、真実を話せばいいでしょう。」
「犯人が大人しくしてくれる保証は?」
「ありません。信じるしかない。」
「そんな勝手な話がありますか⁉︎そこまでして真相を隠す必要が一体どこに⁉︎」
怒鳴る海里に対して、小夜は冷静に答えた。
「この船にいる人々を守るため・・・とお答えしておきましょう。」
海里は納得がいかなかった。なぜ目の前にある真実を知りながら、敢えてそれを隠そうとするのか。
“第2の犠牲者”が、出るやもしれないのに。
「探偵は真相を明かすことが仕事です。それから目を背けるなんて・・・!」
「私は探偵じゃありません。ただの一教授です。あなたとは違う。」
それは、明らかな“拒絶”だった。
“あなたと私の世界は違うのだから、私をあなたの世界に踏み込ませるな”、とでも言うようなーーーー
「しかし、一部の乗客や乗組員はあなたを信用している。過去に探偵として生きたからではないのですか?」
「周囲の人間が勝手にそう呼んだだけです。私は謎を解きたくなどなかったし、隠蔽に手を貸す探偵なんて探偵とは呼ばない。」
小夜はそう言ってもたれていた体を起こした。人気のある方を指し示し、部屋に戻るよう促す。
「事件の話はここまでにしましょう。私は、これ以上家族を巻き込みたくない。」
「・・・・私は・・・納得いきません。必ず、犯人を見つけ出しますから。」
海里の言葉に小夜は鼻で笑った。普段の彼女からは考えられない、暗い笑顔だった。
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