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33 会合
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馬鹿みたいにデカい笑い声が、突然掻き消えた。ボクはゆったりと視線を動かして、開け放たれた部屋の扉を見つめる。そこには目的の人物が立っていた。
「こっちだよ」
軽く手を振って合図をすると、目的の人物は足早にボクの方へやって来た。拓司は距離を空けて壁にもたれかかっていて、動くことはない。初手から殺しに来ないという予想は当たっていて、何もない以上ボクから離れている約束は、きちんと守ってくれている。
「お前が情報屋か?」
目的の人物ーーーーハイエナが尋ねた。清潔感さえ感じる短い黒髪と、光のない切長の黒い瞳。口元はマフラーを巻いているから見えないけれど、端正な顔立ちをしているのは分かっている。火宮と同じくらいと見える長身はよく目立っていて、着るには早すぎると思われるグレーのコートの下には、いくつかの武器でも仕込んであるのだろう。
でも、そんなことはどうでもいい。殺し屋であることが重要なのではなく、15年前の事件に関わっていることが重要なのだから。
「うん。キミがハイエナだね。初めまして」
ハイエナは答えずに頷いた。2日前、ボクはハイエナが稀に使用しているメールアドレスを発見し、情報屋と名乗ってボクが今いる場所に来るよう伝えた。彼は怪しんだだろうが、不審な人間であれば殺せばいいと考えている以上、乗ってくることは目に見えていた。
「ボクを偽者と疑わないの?」
「俺のアドレスを突き止めた時点で偽者とは考えていない。何より、偽者と名乗る情報屋が顔を晒すとは思えない」
そう言いながら、ハイエナはポケットに突っ込んでいた両手を出した。警戒を解いたと分かったので、ボクは心中で安堵する。拓司も同じ気持ちだろう。
「わざわざ呼び出したのは、キミに聞きたいことがあったからなんだ」
ボクは早々に本題へ入った。店主を呼び寄せて、包み紙に入ったチョコレートが山のように積まれたお盆と、ハイエナが好む赤ワインを置かせた。ハイエナは「悪いな」と言ってワインを舐め、続きを促すようにボクを見た。
「今から15年前、都内で発生した児童連続誘拐事件。未解決に終わっているこの事件は、1人の子供を除いて誰も見つかっていないわけだけど・・・率直に言うね。
キミ、この事件の裏で手を引いていたよね? 正確には、ある裏事業の仲介人として、ある組織に協力していた」
「持って回った言い方は好まない。結論を」
何の感情もこもっていない声が飛んだ。悠は予想通りだと思いつつ、お盆に乗ったチョコレートを2つ手に取り、包みを剥がして口に放り込む。咀嚼すると、チョコレートの甘味がすぐ口内に広がった。
チョコレートを飲み込むと、悠は長い結論を口にする。
「この事件の表向きの犯人は、指定暴力団の朱雀会だ。より正確性を求めるなら、当時の会長含む朱雀会の幹部集団。奴らは警察と癒着関係にあるのをいいことに、詮索されないと確信して子供を誘拐しまくった。全部で15人。すごい数だ。
警察が無能なのはもちろんだけど、事件が解決しなかったのは癒着なんて小さなことが理由じゃない。真の理由は、裏の人間が関わっていたからさ。キミもその1人だ。
殺し屋として名を馳せる前、キミは退屈凌ぎと称して様々な裏事業の仲介人をやっていた。そして当時行っていたことこそがーーーー人身売買の仲介人」
ハイエナが眉を動かした。当たりだった。悠は素早く続ける。
「責める気はないよ。裏で何をしようが、キミの自由だ。
とにかく、キミは人身売買の仲介人として当時働き、誘拐した子供を売買先の人間と合わせて交渉をした。基本的な利益は朱雀会に渡っただろうけど、直接売買先と顔を合わせられない朱雀会にしてみたら、キミの存在はありがたかったはず。利益の数割はキミの元へ行ったよね?」
「・・・・4割程度だ。それでもかなり多かった。何せーーーー」
「外国と小児性愛者への売買が主だったから、でしょ? 表向きに出来ないからこそ、大量の金が動く。全く、いい世の中だよ」
悠は苦笑いを浮かべた。ハイエナは同意することも否定することもなく、ワインを飲む。チラリとチョコレートを見たので、悠は1つを手渡した。ハイエナはすぐに包みを剥がし、ゆっくりと口に入れて食べ始める。
「続けるね。15年前、キミは仲介人として売買先の人間と会った。同時に、朱雀会の人間とも会っていたはず」
そう言いながら、悠は胸ポケットから一枚の写真を取り出した。無言で机に置き、見るよう促す。ハイエナは不思議に思いつつ、写真に視線を落とした。
写っていたのは、当時の朱雀会会長含む幹部たちだった。誰もが厳粛な表情を浮かべる中で、当時の会長と幹部の1人だけが、薄ら笑いを浮かべている。ハイエナは空いている左手を伸ばし、笑っている幹部の上に指を滑らせた。節があり、大きく長い指を持つ手は、それだけで銃にも匹敵する凶器のように思われた。
「やっぱりそいつか」
悠の呟きを耳にして、ハイエナは咄嗟に写真から手を離した。見事に誘導されたのだ。
「大した男だ。流石は情報屋と言うべきか」
「それはどうも。実のところ、ボクが聞きたかったのはキミが当時会っていた朱雀会幹部が誰なのかってことだよ。今ので分かった。協力どうもね」
軽い口調で礼を述べ、悠は写真を胸ポケットに戻した。ハイエナはワインを飲み干してお代わりを要求し、訝しげな視線を悠に向ける。
「分からんな。情報屋が、なぜそんな確認を取る必要がある? 俺のアドレスを突き止めたくらいだ。調べることは容易いはず」
悠は答えなかった。ハイエナは捲し立てるように続ける。
「俺から聞き出すことを重視した、ということになる。まさかとは思うが、お前、表の人間とつるんでいるのか?」
その問いは、部屋にいる他の者たちにもハッキリと聞こえた。途端に、室内の空気が一変する。
ハイエナを恐れ、情報屋に感嘆していた者たちが、殺意と憎しみに満ちた視線を悠へ向けた。興じていた遊びを中断し、近づいてくる者もある。しかし何より恐ろしいのは、再びハイエナがコートの両ポケットに手を突っ込んでいることだった。それは、明確な殺意の証であったのだ。
その時だった。
「時間切れだな」
拓司が声を上げた。ハイエナも、他の者たちも、皆彼の存在を忘れていた。恐らく主人であるはずの情報屋の危機に際して、ようやく口を開いたのである。
フードとマスクをした彼は、誰もが存在を忘れるほど、存在を所持していなかった。
「そうみたいだね」
悠が頷いた瞬間、拓司は腰のホルスターから銃を抜き放ち、照明を撃った。既に日は沈み、街の明かりが行き届かない場所のため、光を失った室内は途端に混乱へ陥る。
ハイエナだけが、鍛え抜かれた夜目を凝らして悠と拓司を捉えることができた。ハイエナはすぐさまナイフを取り出すが、同時に拓司が左手でマフラーごと彼の首を掴んだ。
「殺しはなしだ」
拓司はハイエナの鳩尾を膝で打ち、ナイフを叩き落とした。他の者たちが気づいて動き始めるが、彼らが向かってくるより前に、拓司は正確な射撃で全員の武器、または利き腕・利き足を撃ち抜いた。
「情報ありがとさん。やっぱりあんた、いい人材だよ」
ハイエナが次の武器を取り出そうと、コートのボタンに手をかけた。しかし拓司は動じることなく、相手の首を掴んだまま再び鳩尾に膝をめり込ませ、銃を持ったままの右手で裏拳をして正面から顔面を殴り飛ばした。
「行こうか」
「おう」
「あ、そうそう。数分で警察が来るから、捕まりたくないなら逃げた方がいいよ。逃げられるなら、だけどね」
それだけを言い残し、2人は闇の中へと姿を消した。数分後、幾台ものパトカーが到着し、大勢を違法賭博で現行犯逮捕したが、ハイエナだけはついぞ見つからなかった。
※
「無事に戻ったな」
待機場所にいた蒼一は、翔一郎が警察官として偶然を装い現場へ向かったと告げた。
「火宮が自分は必要だったのかって言ってたぞ。殺し屋を本当に抑えられるとは思わなかったらしい」
「正面からやったら負けるさ。今回は存在を極限まで消した上で、奇襲とも取れるやり方だから何とかなった。
もちろん、悠が誘導してくれたこともあるけどな」
拓司は笑った。悠が「キミが強いからだよ」と謙遜する。
「それにしても、大した会合だな。向こうは初めから悠、お前を疑って役者を配置していたんだろ? ハイエナの足となる殺し屋見習いどもを」
「うん。ボクからしたら密会程度の認識なんだけど、あちらさんは会合に似たものを汲み取ったらしいからね。まあ、何はともあれ収穫はあった」
そう言いながら、悠は左右の瞼を押し上げてコンタクトを取り出した。それは普通のコンタクトではなく、左が録音、右がカメラの役割を果たす物だった。開発者は、もちろん悠本人である。
拓司と蒼一は、悠の多岐に渡る成果に感謝しないではいられなかった。しかし当の本人は、いつも通りの軽口を叩く。
「さ、家に戻って確認しよう。十分な証拠が揃ったかどうかをね」
「こっちだよ」
軽く手を振って合図をすると、目的の人物は足早にボクの方へやって来た。拓司は距離を空けて壁にもたれかかっていて、動くことはない。初手から殺しに来ないという予想は当たっていて、何もない以上ボクから離れている約束は、きちんと守ってくれている。
「お前が情報屋か?」
目的の人物ーーーーハイエナが尋ねた。清潔感さえ感じる短い黒髪と、光のない切長の黒い瞳。口元はマフラーを巻いているから見えないけれど、端正な顔立ちをしているのは分かっている。火宮と同じくらいと見える長身はよく目立っていて、着るには早すぎると思われるグレーのコートの下には、いくつかの武器でも仕込んであるのだろう。
でも、そんなことはどうでもいい。殺し屋であることが重要なのではなく、15年前の事件に関わっていることが重要なのだから。
「うん。キミがハイエナだね。初めまして」
ハイエナは答えずに頷いた。2日前、ボクはハイエナが稀に使用しているメールアドレスを発見し、情報屋と名乗ってボクが今いる場所に来るよう伝えた。彼は怪しんだだろうが、不審な人間であれば殺せばいいと考えている以上、乗ってくることは目に見えていた。
「ボクを偽者と疑わないの?」
「俺のアドレスを突き止めた時点で偽者とは考えていない。何より、偽者と名乗る情報屋が顔を晒すとは思えない」
そう言いながら、ハイエナはポケットに突っ込んでいた両手を出した。警戒を解いたと分かったので、ボクは心中で安堵する。拓司も同じ気持ちだろう。
「わざわざ呼び出したのは、キミに聞きたいことがあったからなんだ」
ボクは早々に本題へ入った。店主を呼び寄せて、包み紙に入ったチョコレートが山のように積まれたお盆と、ハイエナが好む赤ワインを置かせた。ハイエナは「悪いな」と言ってワインを舐め、続きを促すようにボクを見た。
「今から15年前、都内で発生した児童連続誘拐事件。未解決に終わっているこの事件は、1人の子供を除いて誰も見つかっていないわけだけど・・・率直に言うね。
キミ、この事件の裏で手を引いていたよね? 正確には、ある裏事業の仲介人として、ある組織に協力していた」
「持って回った言い方は好まない。結論を」
何の感情もこもっていない声が飛んだ。悠は予想通りだと思いつつ、お盆に乗ったチョコレートを2つ手に取り、包みを剥がして口に放り込む。咀嚼すると、チョコレートの甘味がすぐ口内に広がった。
チョコレートを飲み込むと、悠は長い結論を口にする。
「この事件の表向きの犯人は、指定暴力団の朱雀会だ。より正確性を求めるなら、当時の会長含む朱雀会の幹部集団。奴らは警察と癒着関係にあるのをいいことに、詮索されないと確信して子供を誘拐しまくった。全部で15人。すごい数だ。
警察が無能なのはもちろんだけど、事件が解決しなかったのは癒着なんて小さなことが理由じゃない。真の理由は、裏の人間が関わっていたからさ。キミもその1人だ。
殺し屋として名を馳せる前、キミは退屈凌ぎと称して様々な裏事業の仲介人をやっていた。そして当時行っていたことこそがーーーー人身売買の仲介人」
ハイエナが眉を動かした。当たりだった。悠は素早く続ける。
「責める気はないよ。裏で何をしようが、キミの自由だ。
とにかく、キミは人身売買の仲介人として当時働き、誘拐した子供を売買先の人間と合わせて交渉をした。基本的な利益は朱雀会に渡っただろうけど、直接売買先と顔を合わせられない朱雀会にしてみたら、キミの存在はありがたかったはず。利益の数割はキミの元へ行ったよね?」
「・・・・4割程度だ。それでもかなり多かった。何せーーーー」
「外国と小児性愛者への売買が主だったから、でしょ? 表向きに出来ないからこそ、大量の金が動く。全く、いい世の中だよ」
悠は苦笑いを浮かべた。ハイエナは同意することも否定することもなく、ワインを飲む。チラリとチョコレートを見たので、悠は1つを手渡した。ハイエナはすぐに包みを剥がし、ゆっくりと口に入れて食べ始める。
「続けるね。15年前、キミは仲介人として売買先の人間と会った。同時に、朱雀会の人間とも会っていたはず」
そう言いながら、悠は胸ポケットから一枚の写真を取り出した。無言で机に置き、見るよう促す。ハイエナは不思議に思いつつ、写真に視線を落とした。
写っていたのは、当時の朱雀会会長含む幹部たちだった。誰もが厳粛な表情を浮かべる中で、当時の会長と幹部の1人だけが、薄ら笑いを浮かべている。ハイエナは空いている左手を伸ばし、笑っている幹部の上に指を滑らせた。節があり、大きく長い指を持つ手は、それだけで銃にも匹敵する凶器のように思われた。
「やっぱりそいつか」
悠の呟きを耳にして、ハイエナは咄嗟に写真から手を離した。見事に誘導されたのだ。
「大した男だ。流石は情報屋と言うべきか」
「それはどうも。実のところ、ボクが聞きたかったのはキミが当時会っていた朱雀会幹部が誰なのかってことだよ。今ので分かった。協力どうもね」
軽い口調で礼を述べ、悠は写真を胸ポケットに戻した。ハイエナはワインを飲み干してお代わりを要求し、訝しげな視線を悠に向ける。
「分からんな。情報屋が、なぜそんな確認を取る必要がある? 俺のアドレスを突き止めたくらいだ。調べることは容易いはず」
悠は答えなかった。ハイエナは捲し立てるように続ける。
「俺から聞き出すことを重視した、ということになる。まさかとは思うが、お前、表の人間とつるんでいるのか?」
その問いは、部屋にいる他の者たちにもハッキリと聞こえた。途端に、室内の空気が一変する。
ハイエナを恐れ、情報屋に感嘆していた者たちが、殺意と憎しみに満ちた視線を悠へ向けた。興じていた遊びを中断し、近づいてくる者もある。しかし何より恐ろしいのは、再びハイエナがコートの両ポケットに手を突っ込んでいることだった。それは、明確な殺意の証であったのだ。
その時だった。
「時間切れだな」
拓司が声を上げた。ハイエナも、他の者たちも、皆彼の存在を忘れていた。恐らく主人であるはずの情報屋の危機に際して、ようやく口を開いたのである。
フードとマスクをした彼は、誰もが存在を忘れるほど、存在を所持していなかった。
「そうみたいだね」
悠が頷いた瞬間、拓司は腰のホルスターから銃を抜き放ち、照明を撃った。既に日は沈み、街の明かりが行き届かない場所のため、光を失った室内は途端に混乱へ陥る。
ハイエナだけが、鍛え抜かれた夜目を凝らして悠と拓司を捉えることができた。ハイエナはすぐさまナイフを取り出すが、同時に拓司が左手でマフラーごと彼の首を掴んだ。
「殺しはなしだ」
拓司はハイエナの鳩尾を膝で打ち、ナイフを叩き落とした。他の者たちが気づいて動き始めるが、彼らが向かってくるより前に、拓司は正確な射撃で全員の武器、または利き腕・利き足を撃ち抜いた。
「情報ありがとさん。やっぱりあんた、いい人材だよ」
ハイエナが次の武器を取り出そうと、コートのボタンに手をかけた。しかし拓司は動じることなく、相手の首を掴んだまま再び鳩尾に膝をめり込ませ、銃を持ったままの右手で裏拳をして正面から顔面を殴り飛ばした。
「行こうか」
「おう」
「あ、そうそう。数分で警察が来るから、捕まりたくないなら逃げた方がいいよ。逃げられるなら、だけどね」
それだけを言い残し、2人は闇の中へと姿を消した。数分後、幾台ものパトカーが到着し、大勢を違法賭博で現行犯逮捕したが、ハイエナだけはついぞ見つからなかった。
※
「無事に戻ったな」
待機場所にいた蒼一は、翔一郎が警察官として偶然を装い現場へ向かったと告げた。
「火宮が自分は必要だったのかって言ってたぞ。殺し屋を本当に抑えられるとは思わなかったらしい」
「正面からやったら負けるさ。今回は存在を極限まで消した上で、奇襲とも取れるやり方だから何とかなった。
もちろん、悠が誘導してくれたこともあるけどな」
拓司は笑った。悠が「キミが強いからだよ」と謙遜する。
「それにしても、大した会合だな。向こうは初めから悠、お前を疑って役者を配置していたんだろ? ハイエナの足となる殺し屋見習いどもを」
「うん。ボクからしたら密会程度の認識なんだけど、あちらさんは会合に似たものを汲み取ったらしいからね。まあ、何はともあれ収穫はあった」
そう言いながら、悠は左右の瞼を押し上げてコンタクトを取り出した。それは普通のコンタクトではなく、左が録音、右がカメラの役割を果たす物だった。開発者は、もちろん悠本人である。
拓司と蒼一は、悠の多岐に渡る成果に感謝しないではいられなかった。しかし当の本人は、いつも通りの軽口を叩く。
「さ、家に戻って確認しよう。十分な証拠が揃ったかどうかをね」
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