生徒会書記長さん

梅鉢

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第五章

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時々ぬちゃぬちゃと小さく音が聞こえる。シーツに顔を押し付けて声を我慢した。気を抜いたら妙な声が出てきそうだった。
1本の長い指を出し入れし、中まで潤滑剤を塗りたくる。傷など付かないようになのか丁寧な指使いに股間がむずむずした。気持ち悪くもないし気持ちいいわけでもない。それなのにもっと弄って欲しくなるようなもどかしさを感じて戸惑ってしまう。

「……あっ」
「ちょっと、我慢してください」
「……いや、あの……っ、あっ……」

内側の同じ場所を擦られてじわじわと這い上がってくる快感を覚えて腰を引くが、腿を抱きかかえられ吉岡の方へと引き戻される。

「ちょっ、ちょっと……っ、あ、」
「俺もさっさと入れたいんで指増やしますね」

少しの喪失感のあとまたすぐにやってきた指に震えながら熱い息を吐いた。そして指の腹で押しつぶすように先ほどの場所を攻め立てられた。

「うぅっ、……っ」
「声出してくださいよ。俺の指で喘ぐ佐野さんも好きなんですから」
「あ、あほっ」

時々ぐるぐると孔を広げるように指を回してはまたぐりぐりと前立腺を弄る。足される潤滑剤の冷たさにびくつきながらももう孔の中は気持ちよくてどうにかなってしまっていた。
筋肉の付いた尻を強く吸われ少し痛みが走し、同じところを唾液をたっぷり含ませてべろべろと舐められた。そして今まさに弄られている孔へと舌が移動し、せわしなく動く指をそのままに伸ばされた皺、孔の周りまで舐めてきた。潤滑剤が付いているのもお構いなしのようだが、俺は声を我慢するのに精一杯で強く非難できず、羞恥と快感で身を捩った。

「っ、……ヤダっ……あ、」

そんな汚いところ舐めないで欲しい。でも恥ずかしがる姿がより吉岡を煽っているとは知らず、いやだと訴えれば吉岡は息を荒くして俺の嫌がることを続けていた。

勃起した陰茎からは透明な糸が垂れていた。俺が身を震わすたび糸も淫らに揺れていた。今まで放置だったソレをしっかりと握られ、慣れ親しんだ気持ちよさは今の俺には刺激が強いものとなって襲った。

「ち、ちんこは待て! あっ、ま、まって!」
「待ちすぎてくたびれるかと思ってるのに、もう覚悟もお済でしょう?」
「ちんこ触られたらすぐイっちゃう!」
「イけばいいじゃないですか」
「あっ……あぁっ」

いつも俺ばかりイかされているが吉岡もイってほしい。そして吉岡の言う通り覚悟もお済。
絶対に俺からは言うまいと思っていたが想像以上に自分に余裕がない。そして吉岡のことが好きなようだ。
顔が見えないこの状況だからいえるかもしれない。

「い、もう入れてっ……よしおかっ」

きっと俺の中でこの一言を言うだけで相当の体力と精神力が必要だったはずだ。だのに返事がないときたもんだ。
そして俺の一言から吉岡の動きが一切止まってしまっている。

どっと恥ずかしさが全身を包む。じわじわと体を熱くし若干後悔の念が過るがでももう我慢できなかったのだ。怖いけどもっと吉岡で体いっぱい満たしてほしいし、吉岡も俺で満たされてほしい。
好きだと自然なことなのかもしれない、そう思って。
反応がなく次になんて言おう、冗談だと言いたくないけど言った方がいいのだろうかと考えているとぐるりと視界が反転し、その速さと状況に頭が付いていかなかった。気がついたときには仰向けで吉岡が覆いかぶさってきていた。

強い視線を感じたと思ったのにすぐに唇が合わさり、キレイだと思えたソレを見続けることは出来なかった。いつになく乱暴な口付けは興奮の度合いが増した。吉岡の下半身が俺の股間に押し付けられ吉岡も早く脱げよとベルトに手をかけた。
舌先でお互いを絡めながら吉岡も自分で脱ぎ始めた。
内股に触れた太い屹立にそっと手を添えてみた。すると吉岡がピクリと体を震わせ、その様子がかわいくて少し笑ってしまった。息子は全然かわいくないサイズだけど。

「……いいですか?」

触れるか触れないかまで唇を離し、吉岡が俺の孔に先端を宛がった。先走りを使いぬるぬると窪みを撫で回す。
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