怪異にお困りでしたら、こちらまで。
二人の少女が、暗闇に閉ざされた裏路地を歩いている。唯一の頼みの綱である一枚の名刺を握りしめて歩いていくと、ほとんど廃墟のようなビルに辿り着いた。揃って古ぼけた看板を見上げていると、「おや、お客さんですか?」の声。
現れた青年は、人の好さそうな笑顔で扉を開いた。
「上へどうぞ、シャーロットが待っています」
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