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23 賞金首さんご愁傷さま
しおりを挟む僕がまんぷく食堂に戻るとお店の中は僕が賞金首のゲンを捕まえたことが話題になっていた
「あら、いらっしゃいヒスイ君」
「えっと…ベネさんこれは…」
「ヒスイ君があのゲンを捕まえたって話でもう持ち切りよっ」
「それどこから聞いたんですか?」
僕がそう言うと冒険者らしき男の人が話しかけてきた
「君、荷台借りたろ?その人から聞いたんだよ。それに途中までゲンを引きずってたんだって?」
そうだった!!
そうだよなぁ…そりゃあ大の男を引きずっていたら目立つよなぁ~僕ってなんでそういうところぬけてるんだろ
というか…そんなに盛り上がることなのっ!?
なんか恥ずかしくなってきたよ~
でも、賞金首1人でこんなに喜んでくれるならもっと捕まえられるかなぁ?
みんな街が安全になって安心だし、僕にはお金が入る…すっごく良いかもっ!
他の依頼もこなしながら探していこうかなぁ~
そしたらみんな喜んでくれるかも
「僕、賞金首もっと捕まえられるかなぁ?」
僕の呟きにベネさんは
「ヒスイ君なら出来るわよっ!その時はお祝いしましょうか!!」
ベネさんの話にまたお客さんが盛り上がる
しかし
この選択が賞金首にとってどんな恐ろしいことになるか
街の人も
賞金首も
まだ誰も知らない
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