BLACK &white

第8章〜女性の体の違和感・制服が着れない〜

中学生も2年に差し掛かる頃でした、聖子と亮のおかげでうまくいってる時に瑞稀の精神に一つの変化が起きました。

これはきっと、昔からあったのかもしれないです。
「女の子の格好や女の子として見られる物が嫌だ」と思い始めてました。
確かに今思えば、兄が背負っている黒のランドセルが羨ましくてしかたがなくて、泣きながら母に懇願しましたがやはり女の子らしくで駄目でした。
なので小学2年でランドセルを辞めました。

そして、中学生になれば当然制服になるので瑞稀は制服を着るのが毎日嫌悪感しかありませんでした。
なので早く登校してジャージに着替えていました。
瑞稀の記憶の中にスカートに良い思い出がないみたいです。
その記憶を掘り下げると、彼女は「自分はいつか男になれる」と本気で思っていたようです。
昭和生まれの方なら覚えがあるかもしれませんが、昔の女子の体操着はブルマーでした。それが気持ち悪くて仕方がなかっかみたいです。

きっと今ならジェンダーが、受け入れられていたかもしれません。
しかし、平成の最初はそういうのがなかったですからね。
そう考えると、今はかなり配慮されましたね。

学生は自分の個性や、流れに敏感で皆スカートの丈は短かったですが瑞稀は逆に膝丈でしたね。
本当にスカートが嫌なだけでした。
その為中３で大変なことになります。