49 / 62
ボトルメール
しおりを挟む
*フォルテ視点*
休日、カノンと一緒に街に出かけるために海を眺めながら船を待っていた。
スカイブルーの海が波で揺れていた。
ふと下の方を見えて、なにかが砂に埋まっているのを見つけた。
しゃがんでそれを手にすると、俺の手より少し大きい瓶だった。
瓶は透明だから、中になにかが入っているのが見えた。
これってもしかして、ボトルメールって言うんだっけ。
中に手紙が入ってるんだよな、誰が海に流したんだろう。
カノンが俺のところに来て、手元の瓶を見つけた。
「これは卒業生が流した瓶だな」
「卒業生?なんで知ってるの?」
「毎年卒業生は記念に誰かに宛てた手紙を流すんだ、恒例行事だから私達も来年やるよ」
「そうなんだ、じゃあ俺が見つけたら悪いかな」
「別に誰かに宛てたものじゃないからそんな事気にしないよ、どうするかは手紙を見てからでもいいんじゃないか」
確かにカノンの言う通り、見ないで戻すのは書いた人に悪いよな。
瓶の蓋を開けて、中の手紙を指に挟んで引っ張り出した。
とても綺麗な文字で、「このボトルを拾ってくれた人と友達になりたい」と書かれていた。
シンプルな文章だけど、何度も文字を消した跡がある。
一生懸命考えたんだろうなって事は分かり、友達になりたいと思った。
でも、どのくらい経ってるんだろう…最近なのかすら分からない。
手紙だし、返事が来なかったらそれで終わりだから試してみようと思った。
船は到着して、カノンと一緒に乗り込んで島を離れた。
「休日なのに、付き合わせてすまない」
「いいよ、暇してたし」
「ありがとう」
二人で話していて、その数秒後…俺は船酔いに苦しむ事になった。
街に降りると、いつもより賑やかな声が聞こえた。
店も噴水広場も綺麗な装飾がされていて、街の人達はさらに飾りつけをしていた。
教会に行く前に、装飾品を買うために俺達は店に入った。
いろんなものを売っているよろず屋のようなところだ。
カノンが挨拶をすると、店主のおじさんが人のいい顔で笑っていた。
何度か来た事があるのか、顔馴染みのようだった。
俺は初めてこの店に来たから、店主のおじさんに頭を下げた。
「はじめまして、カノンの友人のフォルテって言います」
「フォルテくん?」
俺の名前を言うから、一瞬心臓が飛び出そうなほどドキッとした。
俺の名前は悪名として有名だから、カノンに迷惑掛けるわけにはいかない。
俺だけ店を出ようと後ろに下がると、カノンに腕を掴まれた。
カノンを見ると、目が合って「大丈夫」と優しく言った。
その言葉通り、店主のおじさんは明るく歓迎してくれた。
カノンの買い物が終わり、二人で街の装飾を見ながら歩いていた。
荷物を二人で分けて歩いていると、長年付き合っている恋人同士みたいだな。
いや、恋人ではあるから間違ってはいないけど長く付き合っている雰囲気がある。
「どのくらい装飾するの?」
「街の子供達も手伝ってくれるから、時間は掛からないよ」
「そっか、じゃあ俺も頑張ろう!」
カノンは微笑んで、はしゃいでいる俺を見つめていた。
教会に近付くと、いろんな人が外の装飾をしていた。
俺とカノンは地面に買った装飾品を置いて、作業を始めた。
遠くからでも分かるように、梯子を使って高い位置に取り付けた。
カラフルな三角のフラッグを見ていると、運動会を思い出すなぁ。
この世界には普通の運動会がないから、懐かしい。
風にフラッグが揺れて、さらにキラキラしたものを飾る。
梯子から降りて、次の場所に行こうとカノンと歩いた。
休憩も入れていたから、夕方になって外の装飾は終わった。
「今日はありがとう、フォルテ…なにかお礼がしたい」
「お礼なんていいって、いつも世話になってるし」
「そうはいかない、私に出来る事はない?」
「うーん、じゃあお店教えてほしいんだ」
カノンなら俺の知らなかった店を知っているから、きっと何でもこの街の店を知っている気がした。
俺の行きたい店を伝えると、少し考えて案内してくれた。
これで本当にいいのかとカノンに言われて、俺にとって知らない事を教えてくれたから十分だ。
一緒に船を降りて、寮の部屋に戻ってきてソファーに倒れた。
激しい船酔いで、まだ目の前がグルグルと回っている。
カノンが水を持ってきてくれて、それを受け取り一気に流し込んだ。
夕飯はカノンと一緒に教会の中で食べた昼食でいいかな。
今は、何も食う気分じゃないな…食事の事を考えると気持ち悪くなるから別の事を考えよう。
ズボンのポケットに手を入れて、今朝拾った手紙を見つめた。
住所もご丁寧に書いてある、個人情報なのに悪い拾われたらどうするんだ。
この世界に個人情報なんて何の価値もないんだろうなと思った。
そういえば、ゲームとかって勝手に人の家を知らない旅人に教えるよな。
いざ俺がゲームのキャラクターになったから不思議に思うけど、ゲームをしているだけのプレイヤーは考えない人もいるよな。
やっぱりファンタジーだから、細かい事は気にしない精神なのかもしれない。
「フォルテ、私は食堂に行くけどどうする?」
「んー、まだ船酔いで食べられない」
「分かった、ゆっくり休んでいてくれ」
カノンはそう言って部屋を出ていき、俺一人になった。
レオンハルトもいないから、護衛をする必要がない。
何もする事ないから、手紙の返事でも書こうかな。
ソファーから起き上がり、今日よろず屋で買ったレターセットを持って自分の個室に入った。
机とベッドしかない部屋で、椅子に座りペンを手にした。
まずは自己紹介からだよな、名前を書いたら怖がられるかな。
偽名を使うのも嫌だから、名前のイニシャルのHと名乗る事にした。
相手も名前は何も書いていないし、別にいいよな。
学院に通う二年生で、偶然波に乗せてボトルメールが届きました。
僕も友達になりたいです、よろしくお願いします。
ペンを止めて、俺は寮の住所を書いて封筒に入れた。
普段は「僕」なんて言わないのに、手紙だと堅苦しくなってしまうな。
男か女かも分からないけど、誰でもいいんだ…ただ俺は友達になりたいと思った…それだけだ。
『呑気だね』
「久々に声を聞いたと思ったら、なんだよ」
『君、死ぬかもしれない世界で文通なんて楽しんでるの?』
呆れと笑いを含んだ声でバカにされて、俺はミッシェルを無視した。
別に俺が何をしてたっていいだろ、ちゃんと自分の事だから考えている。
でも、恋愛なんだから焦ってどうにかなるものでもない。
この学院を卒業したら、本格的にゲームが始まる。
それまでにどうにかしたい気もするが、どうにも出来ない事もある。
当然、学院を卒業しないと出会えない人の方が多い。
学生の俺が卒業までに100人攻略なんて不可能だ。
だったら、今の縁を大切にしたい…俺は確実に前に向かっているんだから。
口には出してないがミッシェルにはお見通しなのか、脳内でため息混じりに「やっぱり君はバカだね」と言っていた。
休日、カノンと一緒に街に出かけるために海を眺めながら船を待っていた。
スカイブルーの海が波で揺れていた。
ふと下の方を見えて、なにかが砂に埋まっているのを見つけた。
しゃがんでそれを手にすると、俺の手より少し大きい瓶だった。
瓶は透明だから、中になにかが入っているのが見えた。
これってもしかして、ボトルメールって言うんだっけ。
中に手紙が入ってるんだよな、誰が海に流したんだろう。
カノンが俺のところに来て、手元の瓶を見つけた。
「これは卒業生が流した瓶だな」
「卒業生?なんで知ってるの?」
「毎年卒業生は記念に誰かに宛てた手紙を流すんだ、恒例行事だから私達も来年やるよ」
「そうなんだ、じゃあ俺が見つけたら悪いかな」
「別に誰かに宛てたものじゃないからそんな事気にしないよ、どうするかは手紙を見てからでもいいんじゃないか」
確かにカノンの言う通り、見ないで戻すのは書いた人に悪いよな。
瓶の蓋を開けて、中の手紙を指に挟んで引っ張り出した。
とても綺麗な文字で、「このボトルを拾ってくれた人と友達になりたい」と書かれていた。
シンプルな文章だけど、何度も文字を消した跡がある。
一生懸命考えたんだろうなって事は分かり、友達になりたいと思った。
でも、どのくらい経ってるんだろう…最近なのかすら分からない。
手紙だし、返事が来なかったらそれで終わりだから試してみようと思った。
船は到着して、カノンと一緒に乗り込んで島を離れた。
「休日なのに、付き合わせてすまない」
「いいよ、暇してたし」
「ありがとう」
二人で話していて、その数秒後…俺は船酔いに苦しむ事になった。
街に降りると、いつもより賑やかな声が聞こえた。
店も噴水広場も綺麗な装飾がされていて、街の人達はさらに飾りつけをしていた。
教会に行く前に、装飾品を買うために俺達は店に入った。
いろんなものを売っているよろず屋のようなところだ。
カノンが挨拶をすると、店主のおじさんが人のいい顔で笑っていた。
何度か来た事があるのか、顔馴染みのようだった。
俺は初めてこの店に来たから、店主のおじさんに頭を下げた。
「はじめまして、カノンの友人のフォルテって言います」
「フォルテくん?」
俺の名前を言うから、一瞬心臓が飛び出そうなほどドキッとした。
俺の名前は悪名として有名だから、カノンに迷惑掛けるわけにはいかない。
俺だけ店を出ようと後ろに下がると、カノンに腕を掴まれた。
カノンを見ると、目が合って「大丈夫」と優しく言った。
その言葉通り、店主のおじさんは明るく歓迎してくれた。
カノンの買い物が終わり、二人で街の装飾を見ながら歩いていた。
荷物を二人で分けて歩いていると、長年付き合っている恋人同士みたいだな。
いや、恋人ではあるから間違ってはいないけど長く付き合っている雰囲気がある。
「どのくらい装飾するの?」
「街の子供達も手伝ってくれるから、時間は掛からないよ」
「そっか、じゃあ俺も頑張ろう!」
カノンは微笑んで、はしゃいでいる俺を見つめていた。
教会に近付くと、いろんな人が外の装飾をしていた。
俺とカノンは地面に買った装飾品を置いて、作業を始めた。
遠くからでも分かるように、梯子を使って高い位置に取り付けた。
カラフルな三角のフラッグを見ていると、運動会を思い出すなぁ。
この世界には普通の運動会がないから、懐かしい。
風にフラッグが揺れて、さらにキラキラしたものを飾る。
梯子から降りて、次の場所に行こうとカノンと歩いた。
休憩も入れていたから、夕方になって外の装飾は終わった。
「今日はありがとう、フォルテ…なにかお礼がしたい」
「お礼なんていいって、いつも世話になってるし」
「そうはいかない、私に出来る事はない?」
「うーん、じゃあお店教えてほしいんだ」
カノンなら俺の知らなかった店を知っているから、きっと何でもこの街の店を知っている気がした。
俺の行きたい店を伝えると、少し考えて案内してくれた。
これで本当にいいのかとカノンに言われて、俺にとって知らない事を教えてくれたから十分だ。
一緒に船を降りて、寮の部屋に戻ってきてソファーに倒れた。
激しい船酔いで、まだ目の前がグルグルと回っている。
カノンが水を持ってきてくれて、それを受け取り一気に流し込んだ。
夕飯はカノンと一緒に教会の中で食べた昼食でいいかな。
今は、何も食う気分じゃないな…食事の事を考えると気持ち悪くなるから別の事を考えよう。
ズボンのポケットに手を入れて、今朝拾った手紙を見つめた。
住所もご丁寧に書いてある、個人情報なのに悪い拾われたらどうするんだ。
この世界に個人情報なんて何の価値もないんだろうなと思った。
そういえば、ゲームとかって勝手に人の家を知らない旅人に教えるよな。
いざ俺がゲームのキャラクターになったから不思議に思うけど、ゲームをしているだけのプレイヤーは考えない人もいるよな。
やっぱりファンタジーだから、細かい事は気にしない精神なのかもしれない。
「フォルテ、私は食堂に行くけどどうする?」
「んー、まだ船酔いで食べられない」
「分かった、ゆっくり休んでいてくれ」
カノンはそう言って部屋を出ていき、俺一人になった。
レオンハルトもいないから、護衛をする必要がない。
何もする事ないから、手紙の返事でも書こうかな。
ソファーから起き上がり、今日よろず屋で買ったレターセットを持って自分の個室に入った。
机とベッドしかない部屋で、椅子に座りペンを手にした。
まずは自己紹介からだよな、名前を書いたら怖がられるかな。
偽名を使うのも嫌だから、名前のイニシャルのHと名乗る事にした。
相手も名前は何も書いていないし、別にいいよな。
学院に通う二年生で、偶然波に乗せてボトルメールが届きました。
僕も友達になりたいです、よろしくお願いします。
ペンを止めて、俺は寮の住所を書いて封筒に入れた。
普段は「僕」なんて言わないのに、手紙だと堅苦しくなってしまうな。
男か女かも分からないけど、誰でもいいんだ…ただ俺は友達になりたいと思った…それだけだ。
『呑気だね』
「久々に声を聞いたと思ったら、なんだよ」
『君、死ぬかもしれない世界で文通なんて楽しんでるの?』
呆れと笑いを含んだ声でバカにされて、俺はミッシェルを無視した。
別に俺が何をしてたっていいだろ、ちゃんと自分の事だから考えている。
でも、恋愛なんだから焦ってどうにかなるものでもない。
この学院を卒業したら、本格的にゲームが始まる。
それまでにどうにかしたい気もするが、どうにも出来ない事もある。
当然、学院を卒業しないと出会えない人の方が多い。
学生の俺が卒業までに100人攻略なんて不可能だ。
だったら、今の縁を大切にしたい…俺は確実に前に向かっているんだから。
口には出してないがミッシェルにはお見通しなのか、脳内でため息混じりに「やっぱり君はバカだね」と言っていた。
81
お気に入りに追加
334
あなたにおすすめの小説
悪役令息、皇子殿下(7歳)に転生する
めろ
BL
皇子殿下(7歳)に転生したっぽいけど、何も分からない。
侍従(8歳)と仲良くするように言われたけど、無表情すぎて何を考えてるのか分からない。
分からないことばかりの中、どうにか日々を過ごしていくうちに
主人公・イリヤはとある事件に巻き込まれて……?
思い出せない前世の死と
戸惑いながらも歩み始めた今世の生の狭間で、
ほんのりシリアスな主従ファンタジーBL開幕!
.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
HOTランキング入りしました😭🙌
♡もエールもありがとうございます…!!
※第1話からプチ改稿中
(内容ほとんど変わりませんが、
サブタイトルがついている話は改稿済みになります)
大変お待たせしました!連載再開いたします…!
ましゅまろ
https://marshmallow-qa.com/jzl4erccc3bbq43
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
俺の悪役チートは獣人殿下には通じない
空飛ぶひよこ
BL
【女神の愛の呪い】
この世界の根源となる物語の悪役を割り当てられたエドワードに、女神が与えた独自スキル。
鍛錬を怠らなければ人類最強になれる剣術・魔法の才、運命を改変するにあたって優位になりそうな前世の記憶を思い出すことができる能力が、生まれながらに備わっている。(ただし前世の記憶をどこまで思い出せるかは、女神の判断による)
しかし、どれほど強くなっても、どれだけ前世の記憶を駆使しても、アストルディア・セネバを倒すことはできない。
性別・種族を問わず孕ませられるが故に、獣人が人間から忌み嫌われている世界。
獣人国セネーバとの国境に位置する辺境伯領嫡男エドワードは、八歳のある日、自分が生きる世界が近親相姦好き暗黒腐女子の前世妹が書いたBL小説の世界だと思い出す。
このままでは自分は戦争に敗れて[回避したい未来その①]性奴隷化後に闇堕ち[回避したい未来その②]、実子の主人公(受け)に性的虐待を加えて暗殺者として育てた末[回避したい未来その③]、かつての友でもある獣人王アストルディア(攻)に殺される[回避したい未来その④]虐待悪役親父と化してしまう……!
悲惨な未来を回避しようと、なぜか備わっている【女神の愛の呪い】スキルを駆使して戦争回避のために奔走した結果、受けが生まれる前に原作攻め様の番になる話。
※悪役転生 男性妊娠 獣人 幼少期からの領政チートが書きたくて始めた話
※近親相姦は原作のみで本編には回避要素としてしか出てきません(ブラコンはいる)
ある日、人気俳優の弟になりました。
樹 ゆき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします。……やっぱり狙われちゃう感じ?
み馬
BL
※ 完結しました。お読みくださった方々、誠にありがとうございました!
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、とある加護を受けた8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、下ネタあり。出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる