23 / 39
第一章
19話 護衛の人と少し話しましたよ!
しおりを挟む
私は今護衛を連れて屋敷の書庫にきていた。前まではお爺さまに貰った本を読んでいたが全部読んでしまったので、今はもっと詳しい専門書を、読むようになっていた。
「お嬢様は、そのような難しい専門書をお読みになられるのですか?」
コンラートが、私の手に取った本を見て驚いたように聞いてきた。
「そうですね、読みますよ。」
「ほお~そりゃ凄えな!俺があんたの時には本なんか手にも取ろうとしなかったってのにな~。…失礼しました。」
お父さまと話している時は結構くずれた話し方をしていたから素ではないと思っていたけど…。
「いえ、あの大丈夫ですよ。此処には言葉遣いくらいで文句行ってくる人なんていませんし。まあ、外に出る時なんかはお願いしたいですが。」
「ははっ、かった苦しい話し方がどうも苦手で、長い間話すとなるとどうもな。普通に話して良いって言うならそうさせて貰うぜ。」
「コンラート様も、オルガ様と同じように話して頂きたいのですが…。」
そう言いながらコンラートを見上げた。
「私に敬称は不要ですよお嬢様。私もオルガと同じようにさせていただきます。」
「俺も様なんて柄じゃねえからやめてくれ。」
「はい!これから宜しくお願いしますね。」
「ああ、勿論だぜ!「勿論です。」」
「それではあの、一度部屋に戻っても?」
「了解です。」
一度部屋に戻ってからいつもの服に着替えさせてもらって。勉強道具を持ってからお父さまの待つ執務室に戻った。
「やっと来たかクリスティ。あの椅子と机を使いなさい。疲れたらソファの方にお菓子を準備して置いたから休みなさい。」
「ありがとうございます。お父さま、お父さまもお疲れになったら休んで下さいね。」と言いながら微笑んだ。
「っ!なんて可愛いんだ‼︎いいかい?クリスティお父さま以外にはそんな顔をしてはいけないよ。」
熱烈なハグと共にそのような事を言われた。
「ジルバルト様、お嬢様が苦しそうです。そんなに強く抱きしめては、」
「ああ、すまないクリスティ。」
「大丈夫ですわ。お父さま、それでは私あちらで勉強していますね。お仕事頑張って下さいませ。」
「ああ、勿論だとも!」
愛娘の一言でやる気になったジルバルトはテキパキと指示を出すなか、ジルバルトの側近の目が光った様だが、新しい知識に夢中となっていたクリスティアは気がつかなかった。
その日ジルバルトは莫大な仕事を驚異のスピードで終わらせ午後からはクリスティとお茶を飲んだりと楽しい時間を過ごしたそう。
これは余談だがいつも眉間にシワを寄せているジルバルトの側近だがこの日は眉間のシワもなく少し微笑んでいたと言う。
「お嬢様は、そのような難しい専門書をお読みになられるのですか?」
コンラートが、私の手に取った本を見て驚いたように聞いてきた。
「そうですね、読みますよ。」
「ほお~そりゃ凄えな!俺があんたの時には本なんか手にも取ろうとしなかったってのにな~。…失礼しました。」
お父さまと話している時は結構くずれた話し方をしていたから素ではないと思っていたけど…。
「いえ、あの大丈夫ですよ。此処には言葉遣いくらいで文句行ってくる人なんていませんし。まあ、外に出る時なんかはお願いしたいですが。」
「ははっ、かった苦しい話し方がどうも苦手で、長い間話すとなるとどうもな。普通に話して良いって言うならそうさせて貰うぜ。」
「コンラート様も、オルガ様と同じように話して頂きたいのですが…。」
そう言いながらコンラートを見上げた。
「私に敬称は不要ですよお嬢様。私もオルガと同じようにさせていただきます。」
「俺も様なんて柄じゃねえからやめてくれ。」
「はい!これから宜しくお願いしますね。」
「ああ、勿論だぜ!「勿論です。」」
「それではあの、一度部屋に戻っても?」
「了解です。」
一度部屋に戻ってからいつもの服に着替えさせてもらって。勉強道具を持ってからお父さまの待つ執務室に戻った。
「やっと来たかクリスティ。あの椅子と机を使いなさい。疲れたらソファの方にお菓子を準備して置いたから休みなさい。」
「ありがとうございます。お父さま、お父さまもお疲れになったら休んで下さいね。」と言いながら微笑んだ。
「っ!なんて可愛いんだ‼︎いいかい?クリスティお父さま以外にはそんな顔をしてはいけないよ。」
熱烈なハグと共にそのような事を言われた。
「ジルバルト様、お嬢様が苦しそうです。そんなに強く抱きしめては、」
「ああ、すまないクリスティ。」
「大丈夫ですわ。お父さま、それでは私あちらで勉強していますね。お仕事頑張って下さいませ。」
「ああ、勿論だとも!」
愛娘の一言でやる気になったジルバルトはテキパキと指示を出すなか、ジルバルトの側近の目が光った様だが、新しい知識に夢中となっていたクリスティアは気がつかなかった。
その日ジルバルトは莫大な仕事を驚異のスピードで終わらせ午後からはクリスティとお茶を飲んだりと楽しい時間を過ごしたそう。
これは余談だがいつも眉間にシワを寄せているジルバルトの側近だがこの日は眉間のシワもなく少し微笑んでいたと言う。
0
お気に入りに追加
529
あなたにおすすめの小説
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
学園にいる間に一人も彼氏ができなかったことを散々バカにされましたが、今ではこの国の王子と溺愛結婚しました。
朱之ユク
恋愛
ネイビー王立学園に入学して三年間の青春を勉強に捧げたスカーレットは学園にいる間に一人も彼氏ができなかった。
そして、そのことを異様にバカにしている相手と同窓会で再開してしまったスカーレットはまたもやさんざん彼氏ができなかったことをいじられてしまう。
だけど、他の生徒は知らないのだ。
スカーレットが次期国王のネイビー皇太子からの寵愛を受けており、とんでもなく溺愛されているという事実に。
真実に気づいて今更謝ってきてももう遅い。スカーレットは美しい王子様と一緒に幸せな人生を送ります。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
攻略対象の王子様は放置されました
白生荼汰
恋愛
……前回と違う。
お茶会で公爵令嬢の不在に、前回と前世を思い出した王子様。
今回の公爵令嬢は、どうも婚約を避けたい様子だ。
小説家になろうにも投稿してます。
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。
【R15】お金で買われてほどかれて~社長と事務員のじれ甘婚約~【完結】
双真満月
恋愛
都雪生(みやこ ゆきな)の父が抱えた借金を肩代わり――
そんな救世主・広宮美土里(ひろみや みどり)が出した条件は、雪生との婚約だった。
お香の老舗の一人息子、美土里はどうやら両親にせっつかれ、偽りの婚約者として雪生に目をつけたらしい。
弟の氷雨(ひさめ)を守るため、条件を受け入れ、美土里が出すマッサージ店『プロタゴニスタ』で働くことになった雪生。
働いて約一年。
雪生には、人には言えぬ淫靡な夢を見ることがあった。それは、美土里と交わる夢。
意識をすることはあれど仕事をこなし、スタッフたちと接する内に、マッサージに興味も出てきたある日――
施術を教えてもらうという名目で、美土里と一夜を共にしてしまう。
好きなのか嫌いなのか、はっきりわからないまま、偽りの立場に苦しむ雪生だったが……。
※エブリスタにも掲載中
2022/01/29 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる