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最終章
元の世界に戻ったようです7
しおりを挟む「マ、マイ様、、、、!!」
ヴァレン様は私を見るなり固まってしまった。
キラキラオーラも消え失せ、目の前で手を振ってみても反応がなく、どうしたものかと思っていたらヴァレン様の後ろからヴェルサス様が現れた。
「マイ!!」
「ヴェルサス様!!」
ヴェルサス様は慌てて駆け寄ってくると、ぺたぺたと私の体を触り始める。
「本当にマイなんだな、、、?」
信じられないものを見ているように、ヴェルサス様は私の体を触り続ける。
あれ、ちょっと触りすぎな気もするけど、、
「はい!ヴェルサス様」
とりあえず触られているのは放っておいて、返事を返す。
ヴェルサス様は満足したのか、私の目をじっと見る。
ヴェルサス様は少しやつれた感じがするが、凛々しさが増していて、髪の毛も後ろで束ねられるくらい長くなっている。
本当にこっちの世界に戻って来れたんだな、、、
と思っていたら。
「マイ!!」
とヴェルサス様に大きな声で呼ばれたかと思うと、ヴェルサス様は私の目の前から消えてしまった。
目の前には変わらない景色。
けれど、すでに日はなくなっており真っ暗な湖の周りには向こうの世界には無かった立ち入り禁止の柵がかかっていた。
私はまた一瞬のうちに元の世界に戻ってしまったのだった。
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