69 / 92
実践・魔法料理!
しおりを挟む
調理棟の内部はかなり広い。入り口から反対側を観察すると霞んで見えるほど遠くにあり、天井は三階建の建物をぶち抜いたのかと思うほど空にある。
その幅と天井の高さはまるで巨人のために設計された体育館のようだ。
この建物全体の広さもそうだが、各個人の「調理場ちょうりば」スペースは隣同士でかなりの距離を保ってあり、それが等間隔に並んでいる様子はどこか墓標を感じさせる。
更に調理場の間には炎やその他危険な魔法を防ぐための、特殊な魔力をコーティングした板が張り巡らされている。
板はどれも透明だが、「875年卒業生一同」とか「キノコスープ参上」「僕のバナナをお食べ」などの落書きが目立つ。これを見て教師は怒らないのか? と紅花に聞いたところ
透明なままだとぶつかってしまう生徒がいるので、卒業生達が少しづつ落書きを書き足す風習が出来たのだという。
その他にも壁は石造りだが、延焼を防ぐために特殊なコーティングがしてあるというのも紅花が教えてくれた。確かに独特な魔力の気配がある。
全体的に見てもかなり作りが堅牢だ。いや、堅牢というより防御重視というか、何だかこの場所で魔法決闘でも行われるのかと思ってしまう。
「キュー」
突然、猫とも狐ともつかない鳴き声のような音がした。驚いて見回すが何もいない。
いや、何か目の前を漂っている。
最初はホコリと思ったが、それにしては大き過ぎる。
球体とも箱型ともつかない、透明とも水色ともつかない色をしたそいつには、クリクリと黒い目が二つくっついていた。
「キュー」
そいつはもう一度鳴いた。
「ほ、紅花、これは?」
「それは雪の精だヨ。料理魔法学部ここでは具材を保存する時とかに使うヨ。誰かがしまい忘れたネー」
「ほう、これが……」
確かに近づいてみると、ふんわり冷気を感じる。流石魔法学園。便利な魔法生物がいるものだ。
「紅花もこういう魔法生物を持っているのか?」
「持ってるヨ! 雪の精みたいにとっても可愛いヨ。これ見テ」
紅花はカバンの中から石を二、三個取り出した。どれもカラフルで、キラキラ光っている。
「これは?」
「マジックストーンだヨ! この中に使役してる精霊とか妖精を入れて飼っておけるヨ」
「なるほど。こいつらを駆使して料理を作るというわけか。ちなみに何を作るんだ?」
「シチューだヨ! 多分クラウスは美味しすぎて血反吐ちへど吐くヨ!」
何で殺害予告なんだよ。
紅花は一つ息を吐き、集中した顔つきとなった。彼女は調理台の下から食材、まな板、包丁を取り出し、手際よく並べ始める。
この時点ではあの忌まわしき呪いの塊が出来る様子は微塵もない。
「それじゃスピーディーに行くヨ!! 出て来て! 氷の妖精アイシーちゃん!」
紅花が叩くと、石が薄青色に輝いた。
石から光の尾を引き、何かが調理台の上に飛び出してきた。
「キュー!」
可愛い声で鳴くそいつは、モコモコした水色の体毛に覆われ、長い耳と大きな瞳を持っている。
「これは、ウサギか?」
「ふっふっふっ。甘いヨ、クラウス。この子はただの非常食じゃないヨ」
「いや非常食なの?」
俺たちの会話を理解しているのかしていないのか、アイシーちゃんは耳をピンと立て、小首を傾げている。
「この子は氷の妖精ヨ! 日持ちしない食材を預けておくと凍らせて保存しておいてくれるヨ!」
「ほう……」
何それ超便利。俺も欲しい。
「アイヨー。アイシーちゃん、鶏肉出してヨ」
「キュウウウウウウー!」
氷の妖精ことアイシーちゃんの体が突然強ばり、震え始めたかと思うと
ボボボボボボボボボボォ! と、凄まじい勢いで、SiriのANAから鶏肉が飛び出してきた。
「じゃあこれを使ってシチューを作って行くヨ!」
「ちょっと待てえ!!」
「何ヨ」
「さっきそいつ、その、フンをしなかったか!?」
「アイシーちゃんはうんちなんかしないヨ!」
「いやでもさっきお尻から」
「あそこで鶏肉冷凍してただけヨ」
「どこで何を冷やしてくれてるんだ!!」
「妖精の肛門汚くないから大丈夫ヨ」
「肛門とか言うな! ここ調理場だぞ!」
「じゃあこの鶏肉を解凍していくヨ! 出てきて! オーシーちゃん!」
紅花が赤い石を叩くと、またも光り輝いた。
今度はどんな動物が出てくるのかと思っていると、急にドン! と地響きが起こった。
俺たちの前に長い影が伸びる。
見上げて俺は身体が縮み上がるような恐怖を覚えた。
巨大なオークが目の前に立っていたからだ。まるで巨木のように悠然と立ち、俺たちを見下ろしている。
あ、食われる。
何この調理場に一番相応しくない生き物。
「ほ、紅花……? これは……」
「非常食じゃないヨ」
「分かっとるわ!」
むしろ俺たちが食われる立場だろ!
「心配しなくてもオーシーちゃんは人間を襲ったりしないヨ」
「ニンゲン、ニク、ウマイ」
「おい何か物騒な言葉が聞こえたぞ!!? 思いっきり人間食う気だぞ! そもそもこいつは何をするために呼んだのだ!」
「オーシーちゃんは『カチカチに凍った食材を常温に溶かす』精霊だヨ」
そんなピンポイントな精霊いるの!? いやその前にそれはただのオークじゃないのか。
しかし紅花は全く構わず続ける。
「オーシーちゃん! 鶏肉解凍してヨ!」
「キュー!」
何でウサギと鳴き声同じなんだよ。
オーシーちゃんことただのオークは鶏肉を両手に抱くと、毛深い胸元に持っていった。
むわっとした空気が調理場を包む。
おいこいつ、まさか自分の体温で解凍する気なんじゃ……。
「可愛イ、私ノ赤チャン……」
おい! 何か非常に危険なことを口走ってないかあのオーク!
突っ込みきれない俺に構わず紅花は突っ走る。
「さて! じゃあ肉を解凍している間に野菜を洗っていくヨ! 水の精霊アキュラたん! 出て来てヨ!」
紅花が再び石を叩くと、今度は一人の男の子が出て来た。いや、正確には男の子ではなく男の子の銅像のようだ。
裸であり、ちんちんが丸出しである。いわゆる小便小僧というやつだ。
いや、まさか。
「アキュラたん! 水出して!」
すると小便小僧から、チョロチョロと水が吹き出してきた。
どこから飛び出して来たのかはご想像にお任せする。
「じゃあこれで野菜を洗っていくヨー」
「ちょっと待てえええ!」
「何ヨ」
「それは流石に汚いのではないか!?」
「マイナスイオン出てるから大丈夫ヨ」
「どういう類いの大丈夫だ!!」
しかし紅花は構わず野菜を洗っていく。小便小僧から流れ出る水で。
……ま、まあアレは恐らく真水なのだろう。こちらが気にしすぎるのは良くない。
その時、先ほど鶏肉を温めていたオークがかがみ込んで来た。
「紅花サン、鶏肉解凍デキマシタ」
「ヨシ!」
「デモ全部食ベチャイマシタ」
「ヨシ!」
何がヨシなんだよ!!
「こんなこともあろうかと!」
と言いながら紅花は調理台の下を開けた。そこは収納スペースになっているらしく、ひんやりと冷気が漂って来ている。
紅花はその中から鶏モモ肉をホイホイ取り出した。
「ここに予備がちゃんとあるヨ!」
最初からそれ使えや。
「じゃあここからは危ないから、クラウスは仕切り板の外に出ててヨー」
危ない? 俺は状況が飲み込めなかったが、これまでの経緯からとても嫌な予感がしたので、素直に従った。
俺が調理スペースから出たのを確認して紅花の目つきが変わる。
包丁を握り、まな板の上の野菜を機敏に切り分けていく。その動きは料理人そのものだ。
しかし危ないとはどういうことだろう。
別に包丁がすっぽ抜けて飛んでくる様子もないが。
一瞬で野菜も肉も切り終えた紅花が、今度は鶏肉をフライパンに移した。次の瞬間。
「ファイヤー!!!!」
視界が真紅に染まった。
死を感じるほどの熱量が一瞬で押し寄せる。
死ぬ。これに触れたら死ぬ。
思わず尻餅をついてしまった。
魔法を遮断する板が無ければ俺は今頃灰になっていたことだろう。
何が起こったのかわからなかったが、一拍後、それが紅花の起こした炎魔法であることが分かった。
いやこれ紅花は大丈夫なのか?
俺は炎の中で何が起こっているのか知りたくてヤキモキしたが、今飛び込んでも俺が油淋鶏になるだけだ。
天を焦がす勢いで燃えていたは炎は徐々に強さを失い、次第に紅花の姿がはっきり見えるようになった。
立っている。
地獄のような炎に立ち尽くす彼女は、満面の笑みでこちらを見ている。
怖え! 完全に地獄の使者だ!
「出来たヨー」
そう言って彼女が持ってきたのは、白い皿に入れられた、例の真っ黒な物体だった。なるほど、さっき見た油淋鶏があんなに黒かったのは、紅花がとんでもない火力でオーバーキルしていたからなのか……。
「食べろ」
黒焦げの物体がしゃべった。
お前が喋るんか
その幅と天井の高さはまるで巨人のために設計された体育館のようだ。
この建物全体の広さもそうだが、各個人の「調理場ちょうりば」スペースは隣同士でかなりの距離を保ってあり、それが等間隔に並んでいる様子はどこか墓標を感じさせる。
更に調理場の間には炎やその他危険な魔法を防ぐための、特殊な魔力をコーティングした板が張り巡らされている。
板はどれも透明だが、「875年卒業生一同」とか「キノコスープ参上」「僕のバナナをお食べ」などの落書きが目立つ。これを見て教師は怒らないのか? と紅花に聞いたところ
透明なままだとぶつかってしまう生徒がいるので、卒業生達が少しづつ落書きを書き足す風習が出来たのだという。
その他にも壁は石造りだが、延焼を防ぐために特殊なコーティングがしてあるというのも紅花が教えてくれた。確かに独特な魔力の気配がある。
全体的に見てもかなり作りが堅牢だ。いや、堅牢というより防御重視というか、何だかこの場所で魔法決闘でも行われるのかと思ってしまう。
「キュー」
突然、猫とも狐ともつかない鳴き声のような音がした。驚いて見回すが何もいない。
いや、何か目の前を漂っている。
最初はホコリと思ったが、それにしては大き過ぎる。
球体とも箱型ともつかない、透明とも水色ともつかない色をしたそいつには、クリクリと黒い目が二つくっついていた。
「キュー」
そいつはもう一度鳴いた。
「ほ、紅花、これは?」
「それは雪の精だヨ。料理魔法学部ここでは具材を保存する時とかに使うヨ。誰かがしまい忘れたネー」
「ほう、これが……」
確かに近づいてみると、ふんわり冷気を感じる。流石魔法学園。便利な魔法生物がいるものだ。
「紅花もこういう魔法生物を持っているのか?」
「持ってるヨ! 雪の精みたいにとっても可愛いヨ。これ見テ」
紅花はカバンの中から石を二、三個取り出した。どれもカラフルで、キラキラ光っている。
「これは?」
「マジックストーンだヨ! この中に使役してる精霊とか妖精を入れて飼っておけるヨ」
「なるほど。こいつらを駆使して料理を作るというわけか。ちなみに何を作るんだ?」
「シチューだヨ! 多分クラウスは美味しすぎて血反吐ちへど吐くヨ!」
何で殺害予告なんだよ。
紅花は一つ息を吐き、集中した顔つきとなった。彼女は調理台の下から食材、まな板、包丁を取り出し、手際よく並べ始める。
この時点ではあの忌まわしき呪いの塊が出来る様子は微塵もない。
「それじゃスピーディーに行くヨ!! 出て来て! 氷の妖精アイシーちゃん!」
紅花が叩くと、石が薄青色に輝いた。
石から光の尾を引き、何かが調理台の上に飛び出してきた。
「キュー!」
可愛い声で鳴くそいつは、モコモコした水色の体毛に覆われ、長い耳と大きな瞳を持っている。
「これは、ウサギか?」
「ふっふっふっ。甘いヨ、クラウス。この子はただの非常食じゃないヨ」
「いや非常食なの?」
俺たちの会話を理解しているのかしていないのか、アイシーちゃんは耳をピンと立て、小首を傾げている。
「この子は氷の妖精ヨ! 日持ちしない食材を預けておくと凍らせて保存しておいてくれるヨ!」
「ほう……」
何それ超便利。俺も欲しい。
「アイヨー。アイシーちゃん、鶏肉出してヨ」
「キュウウウウウウー!」
氷の妖精ことアイシーちゃんの体が突然強ばり、震え始めたかと思うと
ボボボボボボボボボボォ! と、凄まじい勢いで、SiriのANAから鶏肉が飛び出してきた。
「じゃあこれを使ってシチューを作って行くヨ!」
「ちょっと待てえ!!」
「何ヨ」
「さっきそいつ、その、フンをしなかったか!?」
「アイシーちゃんはうんちなんかしないヨ!」
「いやでもさっきお尻から」
「あそこで鶏肉冷凍してただけヨ」
「どこで何を冷やしてくれてるんだ!!」
「妖精の肛門汚くないから大丈夫ヨ」
「肛門とか言うな! ここ調理場だぞ!」
「じゃあこの鶏肉を解凍していくヨ! 出てきて! オーシーちゃん!」
紅花が赤い石を叩くと、またも光り輝いた。
今度はどんな動物が出てくるのかと思っていると、急にドン! と地響きが起こった。
俺たちの前に長い影が伸びる。
見上げて俺は身体が縮み上がるような恐怖を覚えた。
巨大なオークが目の前に立っていたからだ。まるで巨木のように悠然と立ち、俺たちを見下ろしている。
あ、食われる。
何この調理場に一番相応しくない生き物。
「ほ、紅花……? これは……」
「非常食じゃないヨ」
「分かっとるわ!」
むしろ俺たちが食われる立場だろ!
「心配しなくてもオーシーちゃんは人間を襲ったりしないヨ」
「ニンゲン、ニク、ウマイ」
「おい何か物騒な言葉が聞こえたぞ!!? 思いっきり人間食う気だぞ! そもそもこいつは何をするために呼んだのだ!」
「オーシーちゃんは『カチカチに凍った食材を常温に溶かす』精霊だヨ」
そんなピンポイントな精霊いるの!? いやその前にそれはただのオークじゃないのか。
しかし紅花は全く構わず続ける。
「オーシーちゃん! 鶏肉解凍してヨ!」
「キュー!」
何でウサギと鳴き声同じなんだよ。
オーシーちゃんことただのオークは鶏肉を両手に抱くと、毛深い胸元に持っていった。
むわっとした空気が調理場を包む。
おいこいつ、まさか自分の体温で解凍する気なんじゃ……。
「可愛イ、私ノ赤チャン……」
おい! 何か非常に危険なことを口走ってないかあのオーク!
突っ込みきれない俺に構わず紅花は突っ走る。
「さて! じゃあ肉を解凍している間に野菜を洗っていくヨ! 水の精霊アキュラたん! 出て来てヨ!」
紅花が再び石を叩くと、今度は一人の男の子が出て来た。いや、正確には男の子ではなく男の子の銅像のようだ。
裸であり、ちんちんが丸出しである。いわゆる小便小僧というやつだ。
いや、まさか。
「アキュラたん! 水出して!」
すると小便小僧から、チョロチョロと水が吹き出してきた。
どこから飛び出して来たのかはご想像にお任せする。
「じゃあこれで野菜を洗っていくヨー」
「ちょっと待てえええ!」
「何ヨ」
「それは流石に汚いのではないか!?」
「マイナスイオン出てるから大丈夫ヨ」
「どういう類いの大丈夫だ!!」
しかし紅花は構わず野菜を洗っていく。小便小僧から流れ出る水で。
……ま、まあアレは恐らく真水なのだろう。こちらが気にしすぎるのは良くない。
その時、先ほど鶏肉を温めていたオークがかがみ込んで来た。
「紅花サン、鶏肉解凍デキマシタ」
「ヨシ!」
「デモ全部食ベチャイマシタ」
「ヨシ!」
何がヨシなんだよ!!
「こんなこともあろうかと!」
と言いながら紅花は調理台の下を開けた。そこは収納スペースになっているらしく、ひんやりと冷気が漂って来ている。
紅花はその中から鶏モモ肉をホイホイ取り出した。
「ここに予備がちゃんとあるヨ!」
最初からそれ使えや。
「じゃあここからは危ないから、クラウスは仕切り板の外に出ててヨー」
危ない? 俺は状況が飲み込めなかったが、これまでの経緯からとても嫌な予感がしたので、素直に従った。
俺が調理スペースから出たのを確認して紅花の目つきが変わる。
包丁を握り、まな板の上の野菜を機敏に切り分けていく。その動きは料理人そのものだ。
しかし危ないとはどういうことだろう。
別に包丁がすっぽ抜けて飛んでくる様子もないが。
一瞬で野菜も肉も切り終えた紅花が、今度は鶏肉をフライパンに移した。次の瞬間。
「ファイヤー!!!!」
視界が真紅に染まった。
死を感じるほどの熱量が一瞬で押し寄せる。
死ぬ。これに触れたら死ぬ。
思わず尻餅をついてしまった。
魔法を遮断する板が無ければ俺は今頃灰になっていたことだろう。
何が起こったのかわからなかったが、一拍後、それが紅花の起こした炎魔法であることが分かった。
いやこれ紅花は大丈夫なのか?
俺は炎の中で何が起こっているのか知りたくてヤキモキしたが、今飛び込んでも俺が油淋鶏になるだけだ。
天を焦がす勢いで燃えていたは炎は徐々に強さを失い、次第に紅花の姿がはっきり見えるようになった。
立っている。
地獄のような炎に立ち尽くす彼女は、満面の笑みでこちらを見ている。
怖え! 完全に地獄の使者だ!
「出来たヨー」
そう言って彼女が持ってきたのは、白い皿に入れられた、例の真っ黒な物体だった。なるほど、さっき見た油淋鶏があんなに黒かったのは、紅花がとんでもない火力でオーバーキルしていたからなのか……。
「食べろ」
黒焦げの物体がしゃべった。
お前が喋るんか
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる