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第4章

44 近づく別れ

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 「こんなに冷たい手をして!」
 まあまあ大変とナノハはキアの両手をぎゅっと抱え込むように握り、はあっと息を吹きかけた。
 「ほら、早く暖炉の前においで!シャドウさんも!」
 早く早く温めてと母親のように甲斐甲斐しく二人の面倒をみた。濡れた服を脱がし、新しい肌着を着せた。湯浴み用のお湯は流してしまったので今はこれしかないと肉厚な布団を引っ張り出し、冷えた二人の体に巻いた。足元には薬湯。
 「もう!なんだってこんなことになってるの!!」
 勢いのまま怒ったり心配したりとナノハも大変そうだ。
 もうあの人がいない時に、こんなんじゃ手が足りないわ~とてんやわんやなナノハだが、その手つきは慣れたものだった。髪の毛から滴る水気を目の粗い櫛でサッと梳き、タオルで挟むように押さえた。キアの長い髪の毛はくるくるとまとめ、シャドウの髪はむんずと掴み上げて首の周りを拭いてやった。痛そうに押さえていた背中には薬草を練り込んで作ったクリームをペタペタと塗り込んだ。「触っちゃダメよ」と幼子に言い聞かせるように柔らかく囁いた。鍋に作り置きしておいた野菜たっぷりのシチューを温め直し、カップに注いで二人の手に持たせた。
 「熱いからね。気をつけて」
 フーフーしなさいねとナノハはこれまた幼子に言うみたいに声をかけた。ナノハの優しさとスープの温かさがじんわりとカップから伝わってきて手のひらに充満していった。野菜とミルクの甘みとアクセントの塩気が冷えた体に染みた。
 「さあ次はあんたたちよ」
 ロイとディルは全身に浴びた水気をぶるぶると体を振るわせて弾き出していた。
 「もう!そういうのは外でやんなさいよ!!」
 飛沫が顔に飛んできてナノハは体を捩った。水に濡れた=雨が降っているわけではないのだ。
 「す、すまん。つい」
 「すんません…」
 弱気な声を出す二人にナノハは調子が狂った。ロイは力強くキビキビとした働きぶりで村人にも評判が良く、子どもたちにも人気だ。反対にディルは最近まで怪我のせいで寝込むことが多かったが、完治した今は外に出ることも増えて、銀髪と整った目鼻立ちの麗しさが一部のご婦人たちの噂になった。
 それなのに、今はボロ布のようにヨレヨレで縮こまっていた。
 「なんなの!あんたたちまで!何があったのよ?」
 「…なんと言っていいかよくわからん」
 ロイはちらりとキアの方を見やる。布団に包まれて表情はまるで見えなかった。
 「同じく」
 ディルはシャドウに視線を向けた。背中を丸めてこちらも何を考えているかわからなかった。
 「もう!」
 納得がいかないまま、ナノハはキアに視線を送った。
 「ごめんなさい…」
 キアはぽつりとつぶやいた。
 「私が悪いの。キハラを怒らせてしまった…」
 「キアが?何があったの?」
 キハラの口と性格の悪さは折り紙つきだが、それを含めての寵愛をキアに注いでいたのも周知の事実。仲違いするまでのことをやらかしたとは到底思えなかった。
 「よく事情がわからないけど、早目に仲直りした方がいいね」
 キアの何か言いたそうに口籠る態度にナノハは気づいていた。
 「シダルさんが出発を早めたいみたいだから」
 「えっ?どうして…」
 キアは俯いていた顔をパッと上げた。その顔は驚きを隠せていなかった。
 「今になって若い子たちが謝りたいって言ってきて、連日のように通っているの」
 どこかで転居の話が漏れたのかもしれないわねとナノハは言う。ずっとムジの宿にいるのも不思議がられていた。
 「そのくらい聞いてやればいいのに、シダルさんてば、結構辟易してるみたいで」
 ナノハは呆れ顔だ。
 「はあ…」
 その光景がわからなくもないと各自思っていた。謝罪とはいえ毎日聞かされたらうんざりするだろう。頭の中シダルの顔は嫌そうに引き攣っていた。
 「その中にアドルやハゼルはいるのか?」
 ロイは身を乗り出すよう尋ねた。この中では彼らに一番近い。
 「アドルはいの一番に来たわ。何だったら毎日来てる」
 「数行けばいいというわけじゃないだろうに」
 選択を見誤ったんじゃないかとロイはため息を吐いた。
 「毎日甲斐甲斐しくお世話しに来て、話しかけて、怒鳴り散らされても諦めないものだから、シダルさんの方も少し軟化してたわ」
 「そりゃあすごい進歩だ」
 「でもそこで、他の子たちまで来たら話が変わって来るわよね。せっかくいい関係性が結べたと思ったのに」
 おべっか使って、ぺこぺこ頭を下げに来る連中に嫌気がさしたみたい。
 「中には本気で頭を下げに来た子もいたけど、どう受け取るかはシダルさん次第だものね」
 「そりゃそうだ。本来なら誰にも言わずに去りたかっただろうに。こう騒がれたら元も子もない」
 「…ハゼルさんは来たんですか?」
 キアはぼそりと口を挟んだ。
 「ううん。あのこはさっぱり。来る気ないわよ。むしろハゼルにだけは何があっても知られたくないみたいだから来ない方がいいわ。シダルさんも色々あったけど、最後にひとつくらい願いを叶えてあげたいじゃない」
 「…ハゼルさんだけには教えない。それがシダルさんの願い?…なら、サディカさんの願いは」
 (もう会わない)
 キアの頭の中に、森の中で突然出会った人物の姿が浮かんできた。
 (もう関わらない)
 そう言っていた。何度も意思を確かめた。キアもしつこく食い下がった。が、意思は変わらなかった。想いが交差しない。それでもいいと思っていた。個人の意思は尊重すべきだと。けど、本当に、これで最後…。なら、一目でも会った方がいいのでは?
 「…何、キア?」
 本当にこのまま見過ごしていいのだろうかと頭の中でごちゃごちゃと思考を巡らせた。私が口を挟むのは間違いかな。間違いだろう。サディカと何度も話をした。複雑な関係の話を綺麗に終わらせる必要はないのだと理解したつもりだった。だが、別れが直近に来ると気持ちが揺らいでしまう。
 また、(他人のことに一生懸命だね)と笑われそうだ。
 キアは眉間に皺をぐっと寄せて、口をへの字に曲げた。
 再び黙り込むキアに、ナノハはこの後の予定について話し出した。
 「そういうわけだから、出発が早まるわ。早ければ明日にでも」
 今はナユタがムジの宿で調整に行っているところだと教えてくれた。
 「キアとロイは荷造りしなさい。海のそばだから寒いわよ。防寒着忘れないようにね。あと常備薬も。馬車で行くけど荷物は最小限にした方がいいわ。買い出しの荷物で荷台がパンパンになるからね。荷物が多いと帰りは乗せてもらえなくなるわよ」
 ナノハはテキパキとキアに指示した。ロイはオレは着の身着のままだから荷物はないと笑った。キアは荷物多くなりそうだなと戯けた。
 ピリピリと緊張していた空気が少しだけ解けてきた。
 「そんなことよりさ!キアはキハラにどう向き合うかを考えた方がいいよ!!」
 暖炉の前で伏せていたディルが、スクッと立ち上がりキアに向かって吠えた。
 「ディルさん?」
 「ぼくは、一緒には行けないんだから、ちゃんとしてよね。ひとり村に残される身にもなってよね!あんなブチギレられてたら、ぼくなんて丸呑みにされる!!」
 猫のように全身の毛を逆立て、グルルと唸った。
 「…ごめんなさい。キハラとはちゃんと仲直りします」
 「仲直り…なんて、そんな甘い考えで済むかな?キハラめちゃくちゃ怒ってたじゃん!」
 ディルはロイに体を抑えられ床に伏せた。納得してないようにムスッとしていた。
 「そうなの?」
 ナノハは膝に手を付きながらディルの顔を覗き込んだ。ディルは、ぼくはもう何も言わないよと言わんばかりに顔をぷいと背けた。
 「…私が、無理を言ったから…。ザザの町で自分のことを知る人がいないか探したくて」
 「ザザで?」
 「ムジさんたちと買い出しが終わって帰る日になったら、私だけは町に残りたいと言いました。次の儀式までには帰るから、その間の時間が欲しいと」
 「何で町に残りたいと思ったの?」
 「…私のことを異世界転移者だと言う人がいたんです。何のことかまだわからないんですけど、ずっと心に引っかかってて気になって仕方がないんです。私自身、思い出せてないことがたくさんあって、ずっとモヤモヤしてたんです」
 「…え、何よそれ。急に…。異世界?転移者って?」
 聞き慣れない言葉にナノハは大きく目を見開いた。隣にいたシャドウも喉がごくりと鳴った。
 キアもまた、言葉にするのは言い慣れてないので、話が通じるかどうか不安になった。
 「ザザは大きい町だと聞きました。私を知っている人を探したいんです。そのための時間をほしいとキハラにお願いしました」
 「…人探しと言ったって、伝手があるわけじゃないでしょう?あなたを知る人を探すだなんて依頼が抽象しすぎて曖昧じゃない?しかもあんな大きな町に一人じゃ心配だわ…」
 ナユタにも相談したいからちょっと待ってよとナノハはあたふたしていた。次から次へと何なのよと頭を抱えた。
 「ナノハさんも行ったことあるんですか?」
 「え、ええ。昔何度かね。アンジェの薬の買い付けについて行ったことがあったわ。人が多すぎて落ち着かないからほとんど宿に篭りっぱなしだったけど」
 土産用に買った果実酒を半分開けたわとぼそりとつぶやいた。
 「そうなんですか」
 人の多さとはどんなものなのかとキアも想像がつかなかった。花祭りの時くらいだろうかと安易に考えていた。
 「と、とにかく今の話はいったん止めて!ナユタに話さなきゃ!」
 ナノハは身の回りにあるものを何か確認もせずに鞄に詰めて家を飛び出した。行先はナユタがいるムジの宿だ。早足で駆けて行ったものだから、宿に到着した頃には汗だくで息も切れ切れだ。鞄の中には、塩に木べらに使いかけの雑巾。なべの蓋。片方だけの靴下。乾燥中のポプリ。失くしていたと思っていた髪留め。最後の以外はどうでもいいものばかりだ。
 「……どうした?」
 肩を上下に動かして粗い呼吸を繰り返す妻の姿に、夫であるナユタは呆然とした。
 「ハァハァハァ…。…お話があります…あなたに」
 いつになく冷静でない妻の様子に、ナユタは息を飲むしか出来なかった。

 
 ナノハが出て行った後、しばらく無言の状態が続いた。ロイは散らかった物を丁寧に畳み、空いたカップを洗い、水切り網の上に置いた。ディルは床に伏せたままだ。どこを見ているかわからない。キアは窓の外をずっと眺めていた。今後のことをずっと考えていた。時折、風が窓を叩くたびにキハラの姿を思い浮かべた。謝るなら早い方がいい。出発前にもう一度話しておかなればならない。許してもらえなかったらどうしようかとネガティブなことばかり考えていた。
 ずっと黙っていたシャドウがキアを見つめ、口を開いた。
 「人探しなら伝手がある。一人が心配ならオレがついて行ってもいいが」
 「え…?」
 シャドウの発言に、風がまた窓を叩いた。
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