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六盗
お買い求めは慎重に、課金は強くなる手段です
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「俺を、探してた‥とはいったい」
俺が疑問に思い問いかけると[レーシェス・ジークン]と名乗る騎士はここに至るまでの経緯を語り始めた。
「私は[王都ラピュス]で治安維持のため動いてるのですがつい先日片手を失った盗賊が来たのです
私はなにがあったのかを尋ねると、返り討ちに遭い、右手とスキルを奪われたと言っていたのです‥それから
しばらくしてスキルを売ってくれる者が近辺の町にいるという情報を、あなたの名を耳にしたのでこうして探してみたのです。」
彼は自信を略称として[レージ]と呼ばれることが多いとのことからそう呼ぶことにした。
「ところでレージはどんな目的で‥わざわざ探すくらいだからなにか理由があるわけだよな?」
そう問うとレージはとんでもないことを口にした
今思ってもいいのかそれとツッコみたくなる。
「私、騎士として治安維持の傍ら趣味としての闘技大会にも参加しておりまして
今年は負けたくない戦いがあるのです、そこであなたを見込んでスキルをお売りしていただきたく」
「なるほど、話は理解し‥‥いやいやいやいや待て待て待て待て! 闘技大会だよね?
戦士たちの神聖な大会なわけだよね? ダメじゃない? スキルを金で買う? 特訓で習得するよねフツー
札束でチカラをゲットー‥いやダメだろ! ‥‥メルどう思う?」
「料理のためには器具を使う、美味しくするには調味料がだいじ、それと一緒」
メルがポツリとつぶやくとレージは納得したようにウンウンと頷き、豪快に語り始めたのだ。
「いいかい? オーナーリック、人類は有史より文明の向上のため様々な便利を生み出してはその恩恵を享受してきた!
つまり、君のその異能は新たな便利の降臨と言えるがどうであろうか、そして‥‥課金はズルではない、立派な手段だ!
武器や防具を買い揃えるのも課金と思うがそれについてはどうかな?」
とりあえず『はいはい』と適当に頷いた、反論すると面倒になりそうだ。
適当にあしらおうと思ったが、レージから魅力的な交渉を受けた。
「そう適当に流してくれるな、それにもし私に協力してくれたら、私の大会の結果は問わず君のお店の営業に協力すると約束しよう、悪い話ではないと思わないか?」
なんとも美味しい話だ、ただそれは彼が本当に善人の場合だ、もしそうでないなら‥‥どうする‥
「メル、サーチ」
俺は小声でメルに促した、彼女はひとしきり集中した後安心したのか大きくため息を吐いた。
「大丈夫、ド゛が付くくらいの善人だった、あたし寝るね、おやすみ」
寝てしまった、やはりサーチはかなり集中するのだろう
レージとの交渉中でもあるからあまり時間はかけないほうがいいな。
「さっきのスキル売買の話なんだけどさ、本当に橋梁してくれるならその話乗らせてもらうよ」
俺が答えるとレージはキラキラとした眼で少年みたいにはしゃいだ。
「うおぉぉ! ありがとう助かるよ! 大会の準備しつつ全力で協力するよ、これから私達はクライアント兼バディだ!」
これであらたなスタッフも雇えて一安心と思いきや‥‥まさかこの後のレージのためのスキル集めが困難かつとんでもないデスマーチになるとは思いもしなかった。
俺が疑問に思い問いかけると[レーシェス・ジークン]と名乗る騎士はここに至るまでの経緯を語り始めた。
「私は[王都ラピュス]で治安維持のため動いてるのですがつい先日片手を失った盗賊が来たのです
私はなにがあったのかを尋ねると、返り討ちに遭い、右手とスキルを奪われたと言っていたのです‥それから
しばらくしてスキルを売ってくれる者が近辺の町にいるという情報を、あなたの名を耳にしたのでこうして探してみたのです。」
彼は自信を略称として[レージ]と呼ばれることが多いとのことからそう呼ぶことにした。
「ところでレージはどんな目的で‥わざわざ探すくらいだからなにか理由があるわけだよな?」
そう問うとレージはとんでもないことを口にした
今思ってもいいのかそれとツッコみたくなる。
「私、騎士として治安維持の傍ら趣味としての闘技大会にも参加しておりまして
今年は負けたくない戦いがあるのです、そこであなたを見込んでスキルをお売りしていただきたく」
「なるほど、話は理解し‥‥いやいやいやいや待て待て待て待て! 闘技大会だよね?
戦士たちの神聖な大会なわけだよね? ダメじゃない? スキルを金で買う? 特訓で習得するよねフツー
札束でチカラをゲットー‥いやダメだろ! ‥‥メルどう思う?」
「料理のためには器具を使う、美味しくするには調味料がだいじ、それと一緒」
メルがポツリとつぶやくとレージは納得したようにウンウンと頷き、豪快に語り始めたのだ。
「いいかい? オーナーリック、人類は有史より文明の向上のため様々な便利を生み出してはその恩恵を享受してきた!
つまり、君のその異能は新たな便利の降臨と言えるがどうであろうか、そして‥‥課金はズルではない、立派な手段だ!
武器や防具を買い揃えるのも課金と思うがそれについてはどうかな?」
とりあえず『はいはい』と適当に頷いた、反論すると面倒になりそうだ。
適当にあしらおうと思ったが、レージから魅力的な交渉を受けた。
「そう適当に流してくれるな、それにもし私に協力してくれたら、私の大会の結果は問わず君のお店の営業に協力すると約束しよう、悪い話ではないと思わないか?」
なんとも美味しい話だ、ただそれは彼が本当に善人の場合だ、もしそうでないなら‥‥どうする‥
「メル、サーチ」
俺は小声でメルに促した、彼女はひとしきり集中した後安心したのか大きくため息を吐いた。
「大丈夫、ド゛が付くくらいの善人だった、あたし寝るね、おやすみ」
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「さっきのスキル売買の話なんだけどさ、本当に橋梁してくれるならその話乗らせてもらうよ」
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「うおぉぉ! ありがとう助かるよ! 大会の準備しつつ全力で協力するよ、これから私達はクライアント兼バディだ!」
これであらたなスタッフも雇えて一安心と思いきや‥‥まさかこの後のレージのためのスキル集めが困難かつとんでもないデスマーチになるとは思いもしなかった。
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