女心なんて俺が知るはずないじゃないですか

ep7.さよなら、ブルー。

朝。


トントントンと包丁の奏でる心地よいリズム
なぜか懐かしさを感じずにはいられない味噌汁のにおい


あー……


野郎暮らしには動かなかった体中の五感が朝から騒いでる気がする。



ベタだけど憧れていたシチュエーション。


ここら辺でおはようのチューとか来たら
俺新婚だけど、もう死んでもいいや。


俺って今まで何を悩んでいたんだろうな。




後原、神ちゃん、



なんか勝手にマリッジブルーとかなっちゃてごめん。
俺勝手に幸せになりそうだわ。


そうこう考えてるうちに、愛する嫁、貞代の声が聞こえてくる。
「なおくんっ！なおくんっ！！」

目を開けると貞代、、、俺の嫁さんの顔があった。
そう、俺の嫁！！！
夢じゃない。


田部　貞代　　旧姓：戸島　貞代（とじま　さだよ）
クリッとした猫目にかかる今時貴重な黒色ヘア、ちょっと童顔な上に萌え声ときた。俺より二つ年下の２４歳。
色々あって出会ってすぐにプロポーズ。まさかのOKしてくれた俺の天使。

ちょっと気が強いところもあるけれど、そんなの些細な問題に過ぎない。

大事なことなので何度も言うが、俺の嫁さんだ。