9 / 350
第8話 大都市エルクステン
しおりを挟む*
〝天界〟の自室にて女神アルテナは、楽し気に〝魔力水晶〟に映る、稗月倖真の姿を見ていた。
「ふふ♪ 倖真は早くも〝異世界〟に馴染んできましたね。少し妬ける場面もありますが……クレハ・アートハイム……私のライバルになりそうな方ですね」
最初は機嫌が良かったアルテナだが……
最後の方は可愛らしくムムッとした様子である。
──ドンドン! ガチャッ!
「アルテナ先輩! 大変です! 前代未聞ですッ!」
荒めのノックの後に、慌てた様子で金髪ショートの後輩の女神が入ってくる。
「返事が返って来てから入ってくださいね♪ それでどうしましたか? クロエス?」
ノックはしたものの、返事を待たずに入室する後輩女神を軽く注意しながらアルテナは優しく聞き返す。
「そ、それが……」
──
────
「それは本当ですか? 何故そんな事になったのです?」
アルテナにしては珍しく本気で焦った様子でいる。
「すいません。私も注意はしていたのですが。気づいたらもう終わっていて……私のミスです……本当に申し訳ありません」
「……仕方ありませんね。私が様子を見てきますので、少し待っててもらえますか?」
「はい、本当にすいません。よろしくお願いします……」
本当に申し訳なさそうにクロエスは頭を下げる。
(せっかく倖真の活躍を見てましたのに……残念ですが、続きはこの件をどうにかしてからですね)
アルテナはヘコむクロエスの頭を、そっと優しく撫でると、自室を後にする。
(──倖真、どうか世界をよろしくお願いします)
そう心の中で願いながら、アルテナはクロエスから報告のあった事態の現場へと急行するのだった。
*
〝大都市エルクステン〟に着いた俺は、そのまま竜車に揺られてクレハ達とギルドに向かっていた。
「でかい町だな? 大都市ってのも納得だ」
(それと魔王が3人いるって話──まあ、正確には4人いたらしいが……それは一先ず、もう後回しだ!)
どうやら、この世界では魔王は一般常識らしいからな。今、この話を追求すれば……この世界から見て、俺が異世界から来た話とかもしなきゃならなそうだし。
それに全部を偽り無く話したとしても、信じて貰えるとも思えない。
幸い、クレハ達も深くは聞いてこなかったしな。
そんな事を考えてると、俺は街に入ると真っ先に目に入るであろう大きな建物に視線が引き寄せられる。
(デカイ建物だな。あれは王宮か?)
「──人類の中でも、指折りの大きな都市だからね。あ、ユキマサ君、あれがギルドだよ!」
と、クレハが指をさした建物は俺が今まさに眺めていた『王宮か?』と見ていたデカイ建物だった。
「は……あれがギルドなのか!?」
マジか! 王宮かと思ったぞ!?
するとクレハの向かいに座っていた金髪のエルフの少女──エメレアが相変わらず俺を睨みながらこちらに話しかけてくる。
「〝エルクステン〟のギルドは人類では最大規模のギルドよ? 建物自体も有名な筈。あなた本当に何も知らないのね」
エメレアは溜め息混じりの声で呆れた様子だ。
「ああ、初めてみる……」
こればかりは異世界初日だし仕方ないだろう。
あーあ。後で、ダメ元で異世界のガイドブックでもあるかどうかクレハにでも聞いてみるか?
いや、教科書みたいな物の方がいいのか?
まあ、これはこれで新鮮な気分だから、いいっちゃいいんだけどさ?
「ユキマサは本当に不思議な人だな? この街というより、この世界が今日が初めてみたいな反応だぞ?」
──お、正解だ。システィア!
実は、この世界は今日が初めてなんだ!
……とは、やはり言えず。
「まあな」
と、これまた俺は曖昧な返事を返す。
「あ、もう着くよ!」
そうクレハが言い終わるとほぼ同時に、竜車がピタッと止まり、目的地のギルドの前に竜車が到着する。
すると、外から男性の声が聞こえて来る。
「──皆さん! ご苦労様でした! また情報不足により、危険にさらしてしまった事を深くお詫び申し上げます!」
その方向を見てみると、少し長めの灰色の髪に知的に丸眼鏡をかけた、見た目は30前後の優男な雰囲気の男性がいる。
「ギルドマスター!」
「システィア隊長。ご苦労様でした。フォルタニアさんの方から話は聞いています」
「いえ、私の力が及ばず……かなりの被害も……そして死者も出してしまいました。本当に申し訳ありません。全て私の責任です」
「それを言うのでしたら、あなた方〝第8隊〟にヒュドラの討伐を任せたのは他ならぬ私なのですから。今回の件は全てギルドマスターとしての私の責任です。どうか頭をあげてください」
「それでも私の力不足は痛感しました……」
「亡くなられた方々は本当に残念でなりませんが……ヒュドラの〝特定変異種指定魔獣〟を相手にこの人数で生き残り、帰って来てくれた事は称賛に値しますよ」
ギルドマスターと呼ばれた灰髪の男性は、自分を責めるシスティアを上手く宥めている。
「報告は伝わってるかと思いますが、あのヒュドラを倒したのは私共ではありません。そちらにいるユキマサ殿のおかげです。彼がいなければ隊は全滅……少なくとも私はここには居なかった筈です」
(さらっと話をふられたな?)
竜車から傍観を決め込んでた俺だが……
名指しで話を振られては仕方ないと竜車を降りる。
「そちらの彼がヒュドラを!? フォルタニアさんから話は聞いています。この度は本当にありがとうございました。本当に何とお礼をいっていいのやら……」
ギルドマスターは深々と頭を下げ、丁寧な喋りでお礼を言って来る。
「どういたしまして。それに、その事は別に気にしなくていい。俺が勝手にやったことだからな」
「しかし、せめて褒賞金ぐらいは受け取ってもらえればこちらとしても嬉しいのですが……」
(褒賞金か。金はあって困る事はまず無いが……)
クレハには『おにぎりの礼だ』とか言ってしまった手前……正直な話、それも受け取りづらいので……
「考えとくよ」
とだけ返事をする。
「分かりました。それと申し訳ありませんがユキマサさん、それとシスティア隊長。少しギルドマスター室へ来ていただきたいのですが……よろしければお話をお聞かせ願えませんか?」
「私はもちろん向かいますが……」
と、答えたシスティアがチラッと俺を見てくる。
「分かったよ……」
「ありがとうございます。ではこちらへ──」
そう言うとギルドマスターは俺達を中へ案内する。
「あと、フォルタニアさんも来てもらえますか? それとギルドの職員に隊の後処理の手伝いと、亡くなった方々の遺族の方への対処や見舞金などの準備を頼んでください──皆さんも、何かあればすぐに私の方へと知らせるようにしてください!」
ギルドマスターは後方にいる金髪のエルフの女性に話かけ、その後に帰還した第8隊員や冒険者達に向けて声をかける。
「分かりました」
そのフォルタニアと呼ばれたエルフの女性は簡潔に返事して、他のギルド職員に指示を出す。
「失礼いたしました。では、改めてましてこちらへ」
俺はギルドマスターに案内されるがまま、システィアと一緒にギルドの中へ入る。
「外から見てもデカイが中もかなり広いな?」
〝へぇ……〟と俺はギルドの中を見渡す。
ギルドの中は人も多く、よく見るとチラほらと騎士でも冒険者でもなさそうな奴もいる。
「このギルドはギルドの役割の他にも、騎士の養成所や、魔法や武器の練習場の他にも、色々とありますから──〝7年前の魔王戦争〟の後からも、色んな施設を組み込んでまして。ちなみに上の階には食堂とかもありますよ? 値段も安くて美味しく量も多いので、騎士隊の方や冒険者の方もよく利用しますよ」
「……そりゃ……広いわけだな……」
俺の思っていたギルドとは勝手が少し違うみたいだ。
何て言うか、思っていたより規模がデカイし、ギルドの中にある様々な施設の種類もかなり多いようだ。
その後も、俺は簡単にギルドの説明を受けつつ、ギルドマスターの案内に従いギルドの中を進む。
「──着きました。どうぞこちらへ」
と、相変わらずの優男と言うか……
最早、胡散臭いまでの笑顔で案内される。
というか、胡散臭いな。
「お邪魔します」
俺は少し警戒しながら案内された部屋に入る。
「どうぞ。お座りください」
と、言われ促されるまま席に座る。
するとさっきのエルフの女性が「お茶をお持ちします。少しお待ちください」と、部屋に入るなりお茶を煎れにいく。
(確かフォルタニアとか呼ばれてたな?)
「フォルタニア殿、お茶なら私が!」
そのフォルタニアがお茶を煎れに行こうとすると『私が……!』とシスティアが立ち上がるが……
「いえ、システィア隊長もお疲れでしょう。お気になさらずお茶ぐらいは私にお任せください」と、優しげな声でやんわりと断られ、システィアは「も、申し訳ない……」と再び席に着く。
(それにしても、このギルドマスターは何だ? ……この感じ……人間か? 何か変な感じだな?)
席に着いた所で、俺は最初見た時からこのギルドマスターに感じていた違和感に首を傾げる。
「お待たせしました」
直ぐにフォルタニアがお茶を煎れてくると、お茶の良い香りが鼻腔をくすぐる。
(これは紅茶か……? おにぎりといい〝異世界〟でも共通の食材や料理もあるんだな……)
俺は運ばれてきたお茶を見ながらそんな事を思う。
「どうぞ、粗茶ですが」
礼儀正しく言うフォルタニア。
「どうも、いただきます」
と、俺は冷める前に美味しく紅茶をいただく。
俺は、紅茶はあまり飲まないタイプだが……
──これは美味いな! 茶葉も品質が高いのは直ぐ分かるが、それにお茶の煎れ方が抜群だ。
そんな俺の様子を察してか、ギルドマスターは満足そうな表情で、俺を見ながら自身も紅茶を口に運ぶ。
「それで、話って何だ?」
お茶も程々に俺は話を切り出す。
「はい。その前に改めまして、私はこのギルドでギルドマスターを務めさせて頂いています──ロキ・ラピスラズリと申します」
お辞儀をした後に、ロキは先程の竜車の中でもクレハ達に見せて貰った、ゲームのような〝ステータス画面〟をこちらに見せてくる。
―ステータス―
【名前】 ロキ・ラピスラズリ
【種族】 半霊人
【年齢】 59
【性別】 男
【レベル】70
──半霊人? 違和感の正体はこれか……
歳も59か、もっと若く、具体的には30代ぐらいに見えたぞ。
続けて、隣にいたエルフの女性が自己紹介をする。
「私はフォルタニアと申します。このギルドの副ギルドマスターを務めさせてもらっています。どうぞよろしくお願い致します」
改めて名乗ったフォルタニアも、同じく〝ステータス画面〟を見せながら自己紹介をしてくる。
(この名刺交換みたいな〝ステータス画面〟の見せ合いは〝異世界〟では、もはや一般常識みたいだ……)
―ステータス―
【名前】 フォルタニア
【種族】 エルフ
【年齢】 21
【性別】 女
【レベル】40
「システィアとは竜車で自己紹介済みだ。俺はユキマサだ。縁合ってこの街に来た、よろしく頼むよ──」
―ステータス―
【名前】 ユキマサ
【種族】 人間
【年齢】 16
【性別】 男
俺は馬車と同じく魔力を込めて〝ステータス画面〟を開き、パッと指で弾く感じで二人に見せながら、最低限の自己紹介をする。
「悪いな、情報少なくて?」
「いえいえ、気にならないと言えば嘘になりますが、お気になさらないでください。十分ですよ。それに自己紹介を拒否されても文句も言えない立場ですから、私的には概ね満足です」
「そうか、ならよかった。そういえば、半霊人ってのは、俺はあまり聞いたこと無いな?」
「ええ。実は私は、昔──〝即死魔法〟を食らってしまい、一度死んでしまったんですよ。私のユニークスキル〝魔法半減〟は、どんな魔法も威力と効果半減というスキルなのですが──〝即死魔法〟を食らったら、そのスキル効果で半分だけ死んだといった感じです。あ、元々は人間ですよ?」
ロキは『いやぁ、あれは流石に参りました……』とばかりに〝お手上げのジェスチャー〟を加えて、半分死んだと言うのに、結構明るい感じで説明してくる。
「なるほど。そりゃ、波瀾万丈だな……」
(これは幽霊やゾンビともまた違うな?)
──神様ですら、死人は生き返らないと言っていた。
ロキの場合は〝死人が半分生き返った〟のでは無く
〝生きてる人間が半分死んだ〟ってことか。
結果は同じようなものだが、過程は真逆だな。
「そうですね。半霊人になってからは、良くも悪くも生活や体質が変わりましたが……それでも死ぬよりはいくらかマシでしたね」
本音なのだろう。相変わらず胡散臭いが、
その時を思い出したロキの表情は少し固い。
「悪いな。あまり聞かない方がよかったか?」
「いえいえ。全然聞いてもらって結構ですよ」
「そうか? 物理攻撃もあまり効かなそうだな?」
許可も出たので俺は続けて質問してみる。
「よくおわかりで。半霊人になった時〝物理半減〟のスキルも獲得しましてね」
クイッと片手で眼鏡を直しながら、ロキは相変わらずの胡散臭い笑顔で答えてくる。
「〝魔法半減〟に〝物理半減〟か……随分と軽減特化なんだな? 〝半霊人〟ってことは、光がダメとかデメリットもあるのか?」
更に俺は少し気になった質問を投げてみる。
「あまり得意では無くなりましたね。夕方は平気ですが、日中とかだと出せる力も少し制限されますしね」
「まあ、あんたなら多少制限されても、そこら辺の冒険者や騎士よりは全然戦えるだろう?」
レベルも70だしな。数字だけ見ても、第8騎士隊長であるシスティアよりもレベルは20ほど高い。
「誉めても何もでませんよ? 他に変わった事といえば、睡眠や食事がいらなくなったとかでしょうか? 簡単に言えば、人間的な欲求が無い身体なのですよ。そこだけみれば、それこそ幽霊みたいですね。あ、でも、紅茶やお酒は好きですから飲みますよ」
(……水分は摂るのか? いや、好きだからってことは必ずしも必要というわけでもないのか)
「それは本当に良くも悪くもだな」
便利そうではあるが……なりたいかと言えば、個人的には正直あまりなりたくは無い体質だ。
「ええ。それとユキマサさん。よろしければ私の方からも1つだけ質問させて貰っても良いですか?」
相変わらず胡散臭い笑顔で話かけてくるが……
その場の空気が少し変わる。
──急に来たな?
「内容によるが……何だ?」
「単刀直入に聞きます。ユキマサさん貴方は我々……人類の味方ですか? それとも敵ですか? 失礼は承知ですが、それでも我々からみれば貴方がもし敵ならばあなたの強さは脅威なのです。だからハッキリさせておきたい。よければ答えていただけませんか?」
部屋に更に緊張した空気が走る。
「現状ハッキリ言えるのは、今の所はこの場にいる奴の敵では無いという事だけだな。それに人類の味方かと聞かれれば──誰でも分け隔て無く人類全体の味方になれるとは思えない。でも、少なくとも、俺は今この都市にも、大まかな人類にも特に敵対意思は無い」
「そうですか、それは良かった……」
心底ホッとした様子でロキは一息つく。
「今の回答で満足か?」
やけに簡単に納得したな……
嘘は言ってないが信じすぎじゃ無いか?
つーか、今の話だと人類に人類の敵がいるのか?
「はい。一切嘘が無いのは確認できましたから」
そこで俺は会った当初から微かに〝魔力〟を込めていて……自己紹介以降は黙ったまま話を聞いている、ロキの後ろに立つエルフの女性に目をやる。
「フォルタニアだったな? 何かの魔法か?」
「はい。私のスキル〝審判〟にて、嘘か真かを失礼を承知で、勝手ながら判断をさせてもらっていました」
あっさり認めたな。
「申し訳ありません、私の指示です」
ロキが謝ってくる。
「いいよ別に。で、結果はどうだった?」
ロキの反応で分かるが、俺はフォルタニアに興味本意で、そんな質問を投げてみる。
「嘘はありませんでした。それに濁すような言い回しも、暗示的な物も無いと判断します」
「それは何よりだ」
てか、濁すような答えや、暗示的な答えなのかそんな事まで分かるのか? かなり高性能だな。
「ふぅ……私も少しドキドキしたぞ……」
同じく黙って、じっと話を聞いていたシスティアが軽く深呼吸をしホッと息を吐く。
「話は以上か?」
「ええ、私からはひとまず以上です。もしユキマサさんの方から何か質問などあれば答えますが?」
「ギルドには依頼の受注などで顔を出してもいいか?」
取り敢えず、俺はそこの許可を取る。
「勿論大歓迎ですよ。むしろ、こちらから何か依頼があれば受けていただきたいのですが……?」
「内容によるが……話ぐらいならいつでも聞く」
一先ず、ギルドへの入室許可は下りたな。
「はい。是非によろしくお願いします」
「ああ。それと取り敢えず今日は失礼するよ」
勿論俺は他にも聞きたい事だらけだが……
フォルタニアのスキルが少し厄介だ。
信じては貰えそうだが……異世界だの、神様だので、変に騒ぎになっても面倒だ。
もう少し自分で情報を集めてから、改めて色々と話を聞いても遅くは無いだろう。
「分かりました。もう少し個人的にはお話したかったのですが……では、それはまたの機会にでも──」
と言う、ロキは本当に残念そうだ。
「俺もまた何かあれば来るよ。システィアもまたな。フォルタニアもお茶ご馳走さま。美味かったよ」
するとシスティアがバッと立ち上がり──
「ユキマサ、本当に今回は助かった! 今度改めて礼をさせてほしい。あれでは私の気がすまん……!」
深々と頭を下げて来る。
あ、ああ……確か、システィアがヒュドラの討伐後に何か礼をしたいと言うので俺は『竜車で送ってくれるのでいい』って言ったんだったな。
「またいつでも来てください。大体こちらのギルドマスター室にいますので。美味しい茶葉を用意してお待ちしてますよ」
ロキは爽やかな笑顔を浮かべる。
「お粗末様でした」
フォルタニアも、落ち着いた様子でペコリとお辞儀をし、返事をしてくる。
「ああ、ありがとう」
とだけ返し、ギルドマスター室を後にする。
──さて、この後はどうするか?
アルテナにもらった剣も壊れちまったし……
買い物がてら、異世界の街でも見て回るとするか。
117
お気に入りに追加
489
あなたにおすすめの小説
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
王女に婚約破棄され実家の公爵家からは追放同然に辺境に追いやられたけれど、農業スキルで幸せに暮らしています。
克全
ファンタジー
ゆるふわの設定。戦術系スキルを得られなかったロディーは、王太女との婚約を破棄されただけでなく公爵家からも追放されてしまった。だが転生者であったロディーはいざという時に備えて着々と準備を整えていた。魔獣が何時現れてもおかしくない、とても危険な辺境に追いやられたロディーであったが、農民スキルをと前世の知識を使って無双していくのであった。
転移ですか!? どうせなら、便利に楽させて! ~役立ち少女の異世界ライフ~
ままるり
ファンタジー
女子高生、美咲瑠璃(みさきるり)は、気がつくと泉の前にたたずんでいた。
あれ? 朝学校に行こうって玄関を出たはずなのに……。
現れた女神は言う。
「あなたは、異世界に飛んできました」
……え? 帰してください。私、勇者とか聖女とか興味ないですから……。
帰還の方法がないことを知り、女神に願う。
……分かりました。私はこの世界で生きていきます。
でも、戦いたくないからチカラとかいらない。
『どうせなら便利に楽させて!』
実はチートな自称普通の少女が、周りを幸せに、いや、巻き込みながら成長していく冒険ストーリー。
便利に生きるためなら自重しない。
令嬢の想いも、王女のわがままも、剣と魔法と、現代知識で無自覚に解決!!
「あなたのお役に立てましたか?」
「そうですわね。……でも、あなたやり過ぎですわ……」
※R15は保険です。
※小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる