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第一章 全日本魔法剣技大会
第20話 暗躍する悪魔
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「クハハ・・!!何が魔法剣技大会だ。こんな幼稚なお遊びを国家でやるとは、日本も汚染されたものだな。これを、我々が利用しないはずはあるまい。」
玉座に座っている異形の人影がそう言う。
「運よくあいつら(・・・・)も今は日本にいない。衛術協会とか、魔法部隊とか知らんが、雑魚ばかりだ。我が赴けば、全て壊して見せよう。我々ディアボロス軍全軍でこの機に攻めるぞ。」
「了解です、ディアボロス様。タイミングはどうされますか?」
「それは我が指示する。それまで待っていろ、ゲラルド。」
「はっ。」
ディアボロスは、日本で言う悪魔。その中でも高位の悪魔で、総勢千もの軍勢を従える悪魔の王だ。
角が生え、翼もあり、肌は黒がかった紫色をしているその姿は、まさしく悪魔と呼ぶにふさわしい恰好だ。
「ようやく、我のこの宝石を開放する時が来た。極大魔法の封印されたこの宝石。これがあれば、人間など根絶やしにしてくれる。」
「極魔法『ヘルブレイズ』」
ディアボロスが指をパチン、と鳴らすと、彼の玉座の周りには紫色の豪炎が出現した。
「待っていろ、人間。かつて滅ぼされたその借りを、今返してやろう。復活の狼煙をあげるぞ。」
悪魔は150万人が一度に集結するこの時を、狙っていた、
玉座に座っている異形の人影がそう言う。
「運よくあいつら(・・・・)も今は日本にいない。衛術協会とか、魔法部隊とか知らんが、雑魚ばかりだ。我が赴けば、全て壊して見せよう。我々ディアボロス軍全軍でこの機に攻めるぞ。」
「了解です、ディアボロス様。タイミングはどうされますか?」
「それは我が指示する。それまで待っていろ、ゲラルド。」
「はっ。」
ディアボロスは、日本で言う悪魔。その中でも高位の悪魔で、総勢千もの軍勢を従える悪魔の王だ。
角が生え、翼もあり、肌は黒がかった紫色をしているその姿は、まさしく悪魔と呼ぶにふさわしい恰好だ。
「ようやく、我のこの宝石を開放する時が来た。極大魔法の封印されたこの宝石。これがあれば、人間など根絶やしにしてくれる。」
「極魔法『ヘルブレイズ』」
ディアボロスが指をパチン、と鳴らすと、彼の玉座の周りには紫色の豪炎が出現した。
「待っていろ、人間。かつて滅ぼされたその借りを、今返してやろう。復活の狼煙をあげるぞ。」
悪魔は150万人が一度に集結するこの時を、狙っていた、
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