5 / 55
第1章
あかりちゃん
しおりを挟む
「あー、これがこうで、それがそうで……」
お昼前で、おなかが空いてフラフラで退屈な授業でも黒田さんを見ていると幸せな気分になるから不思議だ。
後ろ姿だけでもかわいいし、美しいし、オーラ凄いし、たぶんいいにおいもする。遠いからわかんないけど。
この子が大好きで付き合っている男の人とはどんな人なんだろう?
清廉潔白なイケメンか、それとも普通の男の人か、それとも……しまった、星月さんに写真を見せてもらえばよかった、持ってるか知らないけど。
それも日曜日にはわかることだ。ろくでもないやつだったら、星月さんと一緒にぶっ飛ばしてやろう。
……そういえば星月さん、あれから目すら合わせてくれないけど大丈夫だろうか? だれにも言わない設定を重視しすぎじゃない? ちょっと寂しいんだけど。
⋯⋯まぁでも、とりあえず今は、黒田さんの私服も見れるのも楽しみだ!
ふふふ、黒田さんの私服か……ふふふ、ふふ「おい、松原話聞いてるのか!? 何にやにやしてんだ!」
「ふぇ!?」
突然僕の名前が教室に響き、視線が僕に集中する。
突然のことにおかしな返事が出てしまった。教室中に笑いが響く。
「なんだその返事は!……ちゃんと授業聞くんだぞ、全く……」
怒られてしまった、恥ずかしい……ま、黒田さんが笑っているし、めっちゃ可愛いし、いいか! やっぱり星月さんは絶対に目を合わせてくれない。
切り替えてまた黒田さんを見る作業に移ろうと思っていると頭に紙がぽすっと当たった。
なんだろう、と思って紙を開くと真斗の字で「バーカ」。
真斗の方を見ると、こっちを見ながら声を出さないように爆笑している。
やばい、すげえ腹立つ顔だ。
にらみつけてみるがこっちをおちょくったような表情のまま手を振っている。
あんにゃろ、幼馴染だからって「おい、松原、いい加減授業に集中しろ!!!」
「はーい、すいません!!!」
再び、クラスで爆笑が起きた。
もう、ほんと恥ずかしい……まあ、やっぱり黒田さんが笑ってくれてるからいいか、
眼福、眼福!
本当に日曜日が楽しみだ!!! ワクワクが止まらない!
どうでもいいけど眼福と蝙蝠って似てるよね!
「松原さっき何の妄想してたの? すっごい楽しそうだったけど?」
今日は教科書を持ってきた阿部さんが聞いてくる。さすがにあの内容はいえない。
「いや、何でもないよ、ただの思い出し笑いだから!」
「えー、絶対なんかエッチな妄想してるときの顔だったけどなー! あ、エッチな妄想するのは良いけど私でするのはノーサンキューよ!」
「やらないよ……」
そういうと阿部さんはケラケラと笑った。
☆
「で、お前はさっきなに考えてたわけ? また黒田さんの事? それとも⋯⋯?」
「しー、声がでかいよ、真斗……まあそんなとこだけど」
昼休み、意外と大きな声で僕をからかってきた真斗を注意しながら卵焼きを口に運ぶ……やっぱり今日のやつ母さんが味付け失敗した様にしか思えない。
そんなこんなで今日は教室でお昼ご飯を食べてのんびりしていると「おーい、伊織お客さんだぜ」とさっちんの呼ぶ声が聞こえる。
お客さん、ってことなのでそっちの方へ行ってみる。
「ねえさっちん、お客さまってだれ?」
「誰ってもう、お前もすみに置けねえよな! 可愛い可愛いお前にお似合いのお客さんだぜ!」
そう言ってニヤニヤ笑顔のさっちんに肩をポーンと押される。
ちょ、え、何!
「先輩、大丈夫ですか!?」
体勢を崩して、こけそうになった手を香菜ちゃんがとってくれた。
なんだ、香菜ちゃんか……もっと普通に言えばいいものを。
「いやはや、お恥ずかしい……それで香菜ちゃんどうしたの?」
「はい! 少しお話したいなあ、なんて思いまして! ダメですか?」
「……僕ご飯食べてるし」
「もう食べ終わった、ってお顔に書いてありますよ」
「ぎくっ……わかった、いいよ。でもここはあれだから中庭かどっか行こ?」
「はい、先輩の仰せのままに!」
そう言って敬礼をする香菜ちゃん。
その笑顔には逆らえそうになかったので、そのまま中庭に行くことにした。
……伊織君、後輩ちゃんと一緒にどっか行っちゃたな。
もしかして私との……ううん、大丈夫大丈夫、忘れてるはずないもん。絶対昨日約束したもん!
自分に気合を入れるために顔をポンポンたたく。
「それでね、また湊さんがね……あれ、あーちゃんどうしたの? 顔ちょっと赤いよ?」
前に座るみーちゃんが聞いてくる。優しい。
「大丈夫、大丈夫。 ……そうだ、みーちゃん今日一緒に帰らない? 美味しい……」
「ごめん、今日わたし湊さんとデートなんだ!」
「……そっか」
「うん! あ、そうだ、それで湊さんがね……」
「……うん、そうだね」
帰ってくると口笛を吹いた真斗がお迎えしてくれた。
「伊織、やっぱりお熱いねー、お似合いだねー! 後輩ちゃんに直々に呼ばれるなんて俺も憧れるわ!」
「……そんなんじゃないって。それにお前も昔はよくあったじゃん」
「またまたー、照れなくていいよ」
「だから本当に違うんだって……」
本当は星月さんと付き合ってるから、って言う言葉が出そうになったけど、止められているのでぐっとこらえた。
……というか目も合わせてくれないの普通に悲しいな。
いつもなら話しかけてきてくれるのに……僕から話しかけに行った方がいいかな?
でも、黒田さんいるし……なんだか恥ずかしいな。
☆
「みーちゃん、伊織君と付き合うことが出来ました! ……怖かったから、みーちゃんの名前出しちゃったけど。偽装って言っちゃったけど」
「本当! あーちゃん勇気出したね、えらい! ここから本物になれるよ!名前使ったのは……許す!」
「ありがとう、みーちゃん……でも付き合ってるってまだ周りには言えない気がして。伊織君の迷惑になる気がするんだ……」
「……確かに伊織君結構イケイケ系の友達多いし! あーちゃんが彼女だとなんかふさわしくないって言うか、もっといい人いるって言うか、伊織君の邪魔して迷惑だ、って言う人もいるかも! それに後輩ちゃんってすごい可愛いくてお似合いな子もいるし!」
「そうだよね、伊織君には後輩ちゃんみたいなキラキラした根っこから明るい子の方がいいと思うし……でもねでもね、それの対策に日曜日デートに誘ったんだ!」
「そうなんだ! どこに誘ったの?」
「……それがね、私ちょっと勇気出なかったからみーちゃんのデートに付き添うって形にしたんだ。本当は地球館に誘いたかったけど……ごめんね、また巻き込むような形になって。でもみーちゃんの事もしっかり見たいから!」
「ふふふ、無問題よ、あーちゃん! じゃあ実質ダブルデートだね! よし、楽しもうね、あーちゃん!」
「うん! 楽しめたらいいね!」
パンと手を打つとパタンとみーちゃんの写真立てがコケる。
「あ、ごめんみーちゃん、今直すから!」
こけた写真立てを直して私は再び話し始める。
「大丈夫だよ、あーちゃん気にしなくて!」
「ありがとう、みーちゃんでもね……」
お昼前で、おなかが空いてフラフラで退屈な授業でも黒田さんを見ていると幸せな気分になるから不思議だ。
後ろ姿だけでもかわいいし、美しいし、オーラ凄いし、たぶんいいにおいもする。遠いからわかんないけど。
この子が大好きで付き合っている男の人とはどんな人なんだろう?
清廉潔白なイケメンか、それとも普通の男の人か、それとも……しまった、星月さんに写真を見せてもらえばよかった、持ってるか知らないけど。
それも日曜日にはわかることだ。ろくでもないやつだったら、星月さんと一緒にぶっ飛ばしてやろう。
……そういえば星月さん、あれから目すら合わせてくれないけど大丈夫だろうか? だれにも言わない設定を重視しすぎじゃない? ちょっと寂しいんだけど。
⋯⋯まぁでも、とりあえず今は、黒田さんの私服も見れるのも楽しみだ!
ふふふ、黒田さんの私服か……ふふふ、ふふ「おい、松原話聞いてるのか!? 何にやにやしてんだ!」
「ふぇ!?」
突然僕の名前が教室に響き、視線が僕に集中する。
突然のことにおかしな返事が出てしまった。教室中に笑いが響く。
「なんだその返事は!……ちゃんと授業聞くんだぞ、全く……」
怒られてしまった、恥ずかしい……ま、黒田さんが笑っているし、めっちゃ可愛いし、いいか! やっぱり星月さんは絶対に目を合わせてくれない。
切り替えてまた黒田さんを見る作業に移ろうと思っていると頭に紙がぽすっと当たった。
なんだろう、と思って紙を開くと真斗の字で「バーカ」。
真斗の方を見ると、こっちを見ながら声を出さないように爆笑している。
やばい、すげえ腹立つ顔だ。
にらみつけてみるがこっちをおちょくったような表情のまま手を振っている。
あんにゃろ、幼馴染だからって「おい、松原、いい加減授業に集中しろ!!!」
「はーい、すいません!!!」
再び、クラスで爆笑が起きた。
もう、ほんと恥ずかしい……まあ、やっぱり黒田さんが笑ってくれてるからいいか、
眼福、眼福!
本当に日曜日が楽しみだ!!! ワクワクが止まらない!
どうでもいいけど眼福と蝙蝠って似てるよね!
「松原さっき何の妄想してたの? すっごい楽しそうだったけど?」
今日は教科書を持ってきた阿部さんが聞いてくる。さすがにあの内容はいえない。
「いや、何でもないよ、ただの思い出し笑いだから!」
「えー、絶対なんかエッチな妄想してるときの顔だったけどなー! あ、エッチな妄想するのは良いけど私でするのはノーサンキューよ!」
「やらないよ……」
そういうと阿部さんはケラケラと笑った。
☆
「で、お前はさっきなに考えてたわけ? また黒田さんの事? それとも⋯⋯?」
「しー、声がでかいよ、真斗……まあそんなとこだけど」
昼休み、意外と大きな声で僕をからかってきた真斗を注意しながら卵焼きを口に運ぶ……やっぱり今日のやつ母さんが味付け失敗した様にしか思えない。
そんなこんなで今日は教室でお昼ご飯を食べてのんびりしていると「おーい、伊織お客さんだぜ」とさっちんの呼ぶ声が聞こえる。
お客さん、ってことなのでそっちの方へ行ってみる。
「ねえさっちん、お客さまってだれ?」
「誰ってもう、お前もすみに置けねえよな! 可愛い可愛いお前にお似合いのお客さんだぜ!」
そう言ってニヤニヤ笑顔のさっちんに肩をポーンと押される。
ちょ、え、何!
「先輩、大丈夫ですか!?」
体勢を崩して、こけそうになった手を香菜ちゃんがとってくれた。
なんだ、香菜ちゃんか……もっと普通に言えばいいものを。
「いやはや、お恥ずかしい……それで香菜ちゃんどうしたの?」
「はい! 少しお話したいなあ、なんて思いまして! ダメですか?」
「……僕ご飯食べてるし」
「もう食べ終わった、ってお顔に書いてありますよ」
「ぎくっ……わかった、いいよ。でもここはあれだから中庭かどっか行こ?」
「はい、先輩の仰せのままに!」
そう言って敬礼をする香菜ちゃん。
その笑顔には逆らえそうになかったので、そのまま中庭に行くことにした。
……伊織君、後輩ちゃんと一緒にどっか行っちゃたな。
もしかして私との……ううん、大丈夫大丈夫、忘れてるはずないもん。絶対昨日約束したもん!
自分に気合を入れるために顔をポンポンたたく。
「それでね、また湊さんがね……あれ、あーちゃんどうしたの? 顔ちょっと赤いよ?」
前に座るみーちゃんが聞いてくる。優しい。
「大丈夫、大丈夫。 ……そうだ、みーちゃん今日一緒に帰らない? 美味しい……」
「ごめん、今日わたし湊さんとデートなんだ!」
「……そっか」
「うん! あ、そうだ、それで湊さんがね……」
「……うん、そうだね」
帰ってくると口笛を吹いた真斗がお迎えしてくれた。
「伊織、やっぱりお熱いねー、お似合いだねー! 後輩ちゃんに直々に呼ばれるなんて俺も憧れるわ!」
「……そんなんじゃないって。それにお前も昔はよくあったじゃん」
「またまたー、照れなくていいよ」
「だから本当に違うんだって……」
本当は星月さんと付き合ってるから、って言う言葉が出そうになったけど、止められているのでぐっとこらえた。
……というか目も合わせてくれないの普通に悲しいな。
いつもなら話しかけてきてくれるのに……僕から話しかけに行った方がいいかな?
でも、黒田さんいるし……なんだか恥ずかしいな。
☆
「みーちゃん、伊織君と付き合うことが出来ました! ……怖かったから、みーちゃんの名前出しちゃったけど。偽装って言っちゃったけど」
「本当! あーちゃん勇気出したね、えらい! ここから本物になれるよ!名前使ったのは……許す!」
「ありがとう、みーちゃん……でも付き合ってるってまだ周りには言えない気がして。伊織君の迷惑になる気がするんだ……」
「……確かに伊織君結構イケイケ系の友達多いし! あーちゃんが彼女だとなんかふさわしくないって言うか、もっといい人いるって言うか、伊織君の邪魔して迷惑だ、って言う人もいるかも! それに後輩ちゃんってすごい可愛いくてお似合いな子もいるし!」
「そうだよね、伊織君には後輩ちゃんみたいなキラキラした根っこから明るい子の方がいいと思うし……でもねでもね、それの対策に日曜日デートに誘ったんだ!」
「そうなんだ! どこに誘ったの?」
「……それがね、私ちょっと勇気出なかったからみーちゃんのデートに付き添うって形にしたんだ。本当は地球館に誘いたかったけど……ごめんね、また巻き込むような形になって。でもみーちゃんの事もしっかり見たいから!」
「ふふふ、無問題よ、あーちゃん! じゃあ実質ダブルデートだね! よし、楽しもうね、あーちゃん!」
「うん! 楽しめたらいいね!」
パンと手を打つとパタンとみーちゃんの写真立てがコケる。
「あ、ごめんみーちゃん、今直すから!」
こけた写真立てを直して私は再び話し始める。
「大丈夫だよ、あーちゃん気にしなくて!」
「ありがとう、みーちゃんでもね……」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
【6/5完結】バンドマンと学園クイーンはいつまでもジレジレしてないでさっさとくっつけばいいと思うよ
星加のん
青春
モブキャラ気取ってるくせにバンドをやってる時は輝いてる楠木君。そんな彼と仲良くなりたいと何かと絡んでくる学園一の美少女羽深さんは、知れば知るほど残念感が漂う女の子。楠木君は羽深さんのことが大好きなのにそこはプロのDT力のなせるワザ。二人の仲をそうそう簡単には進展させてくれません。チョロいくせに卑屈で自信のないプロのDT楠木君と、スクールカーストのトップに君臨するクイーンなのにどこか残念感漂う羽深さん。そんな二人のじれったい恋路を描く青春ラブコメ、ここに爆誕!?
私の王子様~アイリス姫と8人の王子~【ルカ編】
風雅ありす
恋愛
<レヴァンヌ国>の第一王女【アイリス】姫は、
16歳を迎えると同時に、政略結婚として他国の王子たちと婚約する予定であった。
それを明日に控えた前夜、アイリス姫は、一人城を抜け出します。
「私の王子様は、私が見つける!」
しかし、招待した5人の王子達を前に、国王陛下は嘘をつく。
「姫が何者かに誘拐された。姫を見つけてくれた者を姫の婚約者とする」
かくして王子達のお姫様探しが始まります。
そんな状況とはつゆ知らず、
城下町で出会った8人の男性を相手に運命を感じたアイリス姫は、
身分を隠して彼らの旅に同行する。
若き近衛隊長として幼い頃から自分を守ってくれた【ルカ】。※本作品です。
最年少だが、賢者に並ぶほどの頭脳を持つ天才少年【琳 楊賢】。
天使と悪魔の顔を使い分ける、俺様王子【リアード】。
どこか儚い美貌と聖者の心を持つ兄王子【リュグド】。
娯楽好き、楽天家で豪胆な怪力王子【アラン】。
人間嫌いの魔法使い【オーレン】。
※他、隠しキャラ2名あり。
アイリス姫は、運命の王子様を見つけることができるのか――?
これは、全ての「王子様を夢見る乙女」へと捧げる夢物語。
―――あなたの王子様は、誰ですか?
************************************************************
※これは、オリジナル乙女ゲーム『私の王子様』(未完)のシナリオを元に作成した小説です。
攻略対象キャラクターは全部で8人。
各キャラクター毎のストーリーを別作品として、順次UPしていきます。
読む順番は特にありませんが、
まずは、【プロローグ】から読んで頂き、
その上で、気になるキャラクターの章から読み進めてみてください。
※他のキャラクター作品の【プロローグ】は全て同じ内容です。
ただし、隠しキャラ(2名)のストーリーは、他のストーリーに絡むため、
5人の章が完結してから、掲載する予定です。
※【ルカ編】のみ独立&完結させました。
他キャラのストーリーは、別作品(同タイトル)で公開とします。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる