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ざまぁは既に
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「このあほんだらがあぁぁっ」
「ぎゃああああっ」
伯爵家の警備を陛下たちは軽々と振り払い、伯爵を罰するために向かった先では罰するはずの伯爵を投げ飛ばしてる年配の女性がいた。すでに伯爵はボロボロで涙も鼻水も出ていて………がくがくぶるぶる震えながら逃げようと必死なのがわかる。
あの私を襲ってきた人とはまるで別人だ。
「ごほんっ」
誰もが唖然とする中、陛下がいち早く咳払いで女性の意識をこちらに向けようとしたのがわかる。
「誰だい!?今は誰もいれるなと…………………………………」
「「「「………………」」」」
陛下や私たちを見てしばらくぽかーんとした女性はその間に逃げようとする伯爵の首根っこを片手で掴みあげながらそれはそれは何もなかったかのように優雅な礼をする。
「お見苦しいところをお見せしてしまい申し訳ありません」
「ぐる……ぐるし………っじぬ………っ」
片手で人一人をよく持ち上げられるなと感心して、あまりの出来事に正直何をしにきたのか忘れそうになった。
「い、いや………寧ろそれを罰しに来ただけだ。先んじてしていてくれていたならまあ………」
さすがの陛下も意気込んでいただけに予想外の現状に動揺があるのがなんとなくわかる。
「あらあらあら、暴君とも言われる陛下が、これくらいで罰したと判断なさるのですか?私はこの害虫に関しては殺しても罰したとは思えませんわ!このロリコンじじいはいくら殴り殺そうとまるでゴキブリみたいな生命力を発揮しては復活し、同じ罪ばかり重ねる。こんなのが伯爵の身分を持つなど貴族の恥!家の恥でございます!少しばかり私が家に離れている間に地下に閉じ込めていたというのに隙をついて逃げ出したあげく、身分を笠にしてやりたい放題………。私がいないからって戻る家はここなのだから後にどうなるかはバカじゃなければわかると思うのですが、これはバカの中のバカなのです。穢れた欲望に一直線、もはや人間ではなく考えなしの獣。私がこんなので手を汚したくないと思ったばかりに情けをかけたのが間違いだったようです。いっそ捕まってでも殺しておくべきでしたわ!小便こぼしてんじゃねぇぞ!このくそじじい!」
凄い早口な上、怒りを抑えられたのは少しの間だけらしい。女性の声で伯爵の股辺りが濡れているのがわかる。色々恐怖を感じたが故だろう。この女性が誰だかはわからないけど庇う気にはなれない。
何にしても家の恥というからには伯爵家の関係者なんだろうとは思うし………。
「はな、はなじで…………っ」
「ああ!?いいよ!いいよ!離してやろうじゃないか!屋根からねぇ!?」
「ぐえぇぇっ」
「え?待ちなさい!だ、誰でも構いません!とりあえずその女性を止めなさい!」
女性はびゅんっと風のように扉の側にいた私たちを伯爵の首根っこを掴んだまま走り去り、狂ったように怒ってるのかよくわからない笑いをあげながらあきらかに上を目指していて、ようやく現状を掴めたとばかりにはっとして指示を叫んだ宰相様を筆頭にして女性を追いかけることに。
「ちっあれを殺すのは俺だ…………!」
陛下、目的が変わってます。
そう言いたいけど短い足で着いていくのに必死な私は何も言えなかった。それにしてもあの女性の方、伯爵を片手で持ちながら速すぎじゃないだろうか?
「ぎゃああああっ」
伯爵家の警備を陛下たちは軽々と振り払い、伯爵を罰するために向かった先では罰するはずの伯爵を投げ飛ばしてる年配の女性がいた。すでに伯爵はボロボロで涙も鼻水も出ていて………がくがくぶるぶる震えながら逃げようと必死なのがわかる。
あの私を襲ってきた人とはまるで別人だ。
「ごほんっ」
誰もが唖然とする中、陛下がいち早く咳払いで女性の意識をこちらに向けようとしたのがわかる。
「誰だい!?今は誰もいれるなと…………………………………」
「「「「………………」」」」
陛下や私たちを見てしばらくぽかーんとした女性はその間に逃げようとする伯爵の首根っこを片手で掴みあげながらそれはそれは何もなかったかのように優雅な礼をする。
「お見苦しいところをお見せしてしまい申し訳ありません」
「ぐる……ぐるし………っじぬ………っ」
片手で人一人をよく持ち上げられるなと感心して、あまりの出来事に正直何をしにきたのか忘れそうになった。
「い、いや………寧ろそれを罰しに来ただけだ。先んじてしていてくれていたならまあ………」
さすがの陛下も意気込んでいただけに予想外の現状に動揺があるのがなんとなくわかる。
「あらあらあら、暴君とも言われる陛下が、これくらいで罰したと判断なさるのですか?私はこの害虫に関しては殺しても罰したとは思えませんわ!このロリコンじじいはいくら殴り殺そうとまるでゴキブリみたいな生命力を発揮しては復活し、同じ罪ばかり重ねる。こんなのが伯爵の身分を持つなど貴族の恥!家の恥でございます!少しばかり私が家に離れている間に地下に閉じ込めていたというのに隙をついて逃げ出したあげく、身分を笠にしてやりたい放題………。私がいないからって戻る家はここなのだから後にどうなるかはバカじゃなければわかると思うのですが、これはバカの中のバカなのです。穢れた欲望に一直線、もはや人間ではなく考えなしの獣。私がこんなので手を汚したくないと思ったばかりに情けをかけたのが間違いだったようです。いっそ捕まってでも殺しておくべきでしたわ!小便こぼしてんじゃねぇぞ!このくそじじい!」
凄い早口な上、怒りを抑えられたのは少しの間だけらしい。女性の声で伯爵の股辺りが濡れているのがわかる。色々恐怖を感じたが故だろう。この女性が誰だかはわからないけど庇う気にはなれない。
何にしても家の恥というからには伯爵家の関係者なんだろうとは思うし………。
「はな、はなじで…………っ」
「ああ!?いいよ!いいよ!離してやろうじゃないか!屋根からねぇ!?」
「ぐえぇぇっ」
「え?待ちなさい!だ、誰でも構いません!とりあえずその女性を止めなさい!」
女性はびゅんっと風のように扉の側にいた私たちを伯爵の首根っこを掴んだまま走り去り、狂ったように怒ってるのかよくわからない笑いをあげながらあきらかに上を目指していて、ようやく現状を掴めたとばかりにはっとして指示を叫んだ宰相様を筆頭にして女性を追いかけることに。
「ちっあれを殺すのは俺だ…………!」
陛下、目的が変わってます。
そう言いたいけど短い足で着いていくのに必死な私は何も言えなかった。それにしてもあの女性の方、伯爵を片手で持ちながら速すぎじゃないだろうか?
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