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エンド後ストーリー~病み狂いエンド~【完結】

君がいない世界など~元婚約者視点~

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物語のように語られたマリア少女の真実。

処刑なんてなくてもマリアは死ぬ運命にあった?誰よりも生きたかっただろうマリアを殺したのは誰だ?

………僕だ。

「僕は……僕は僕は僕は!」

自分に頼ってほしいなんて甘えた考えで……そんな考えでいたからマリアは自分を隠し続けた。こんな僕だから……。

「王太子殿下……」

「僕が、マリアを………殺した」

最後の最後まで何故隠そうとする?罪から改心しようとしない?なんてマリアを悪者にして。

あんな優しかったマリアを信じていなかった証拠だ。マリアは最後まで優しい少女のままだったというのに。

『死にたくない!』

その言葉は本当に本心だった。その叫びを聞いて僕は………どうした?

『何故私が死ななくてはならないの!?』

病などなりたくてなる人などいない。それも治らない命を削るだけの病など。マリアのために知らなかったとはいえ、僕は何をした?

『もういい……やれ』

処刑の合図をした。僕が、僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕がボクがボクガ

「あああぁああぁぁぁっ」

顔をかきむしる。爪に皮膚の皮が、指に血がついたような気がしたがそんなものどうでもいい。

首を落とされるほどの痛み、病の痛み、それに比べられたらこれくらいひそかの痛み。頭がおかしくなりそうなくらいに何度も何度もマリアが死ぬ瞬間が頭に浮かぶ。

「うあうああう」

「……叫ぶことしかできないくらいに、大切にされていたなら………いえ、私が言えたことではありませんね」

「うぐうう」

頭に繰り返される悲劇に、涙が、鼻水が、止まらない。決して戻ってこない過去。

マリア、マリア、マリア、何度叫ぼうと想おうとも戻りはしない大切な人。

それから僕は何度も何度もマリアの処刑の日を夢見た。

『なんで殺したの?』

『死にたくないって言ったのに』

『なんで私は死ななくちゃいけなかったの?』

夢の中でマリアが泣きながら僕に悲痛の声で訴えてくる。

「ごめん………ごめん………」

涙が枯れるまで僕は泣き続けるだろう。毎日毎日僕は自ら罰を求めるように自傷行為を繰り返し、僕の顔も身体も傷だらけ、包帯が外れることはない。

最近では現実でも無表情のマリアが自らの首を持って立つ姿がみられる。

「マリア……マリア……」

『殿下のせいで、私は少ない命がさらに短くなりました』

「マリア、まり、あ」

『私が死んで幸せですか?』

「まり……」

『殿下に……人殺しに私は必要ありませんね。さようなら』

「いや、だ……消えないで、マリアマリアマリアまりああああああ」

いるはずもないマリアが消えて今日も僕は生き狂う。亡くなったマリアを探して。

END










あとがき
病み狂いエンドはこちらが以上です。いや、なんかもう………暗い!

廃人エンドとどっちがバッドでしょう?

今のところバッドエンドしか想い描けないんですよね………ハッピーエンド要望もありますが……

主人公生き返らせられないし、ファンタジーにでもしないと難しいですね………?

ちなみにまだ考えているエンドはいくつかあります。
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