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6章
夫婦生活は本物になる5~妻の母親視点~
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私は榎本佳子。てっきり今まで存在を忘れられていたかと思ったわ。まあ、きっとみーちゃんのことだから夫を振り回したに違いないのでしょう。
私?私はもう夫と共に落ち着いているわ。さすがに結婚してしまえば私たちではどうしようもないのだし。それに今、時雨さんの親からいい連絡が来たの。
『息子たちが両想いになったようで、二度目の結婚式をあげたいそうなんです。私は是非協力してあげたいと思うのですが』
とね?いつの間に連絡先を交換したか?これまたびっくりの夫の働いている会社の経営者だから直接夫に渡したみたい。さすがの夫も仕事中にどえらい上司が自分に用があると来て、その日は疲れた様子だったわ。
結婚式で知っていたとはいえ、それっきり会わなかったのだから緊張するわよね。あの人の疲れた表情とはいえ、あそこまで顔が崩れるのは本当に珍しかったんだから。
とまぁ、余談はともかく、両想い報告が何故あちらにあって私たちにないのか。どこかで反対されるなんて思ってでもいるのかしらね?
どうしようもない娘でも私たちの可愛い娘だというのに。これは私たちの愛を伝えるチャンスね!
「もちろん、私たちも加えてください!」
これ以外の返事はなかった。その日の夜、夫が帰宅して話そうと思えば、もう知っていた。
「二度目の結婚式まで有給扱いらしい」
「まあっ」
そこまでするの?と驚きはあったものの、お互いの息子、娘になる者たちのために、存分に結婚式に尽くせということなのでしょう。
「明後日の昼、星影家に招待された」
明後日、結婚式について話し合うと言うことね。明日は私と夫が考える時間をくれるということかしら?
「場所は?」
「迎えが・・・来るらしい」
「迎えが・・・」
ありがたいけれど、夫の会社の経営者となると・・・少し怖いわね。
「しっかりおもてなしをしてくれるそうだ」
迎えより緊張しそうだわ・・・。
「私、おしゃれなドレスなんてないわよ?」
「気にするようならこのカードを使ってこの店で選んでくればいいと」
疲れた表情で夫が見せてくれたのはブラックカード。書かれた地図の場所には覚えもあった。どう見ても高級店の・・・。
「随分、信用されているのね」
「いくら使われても困ることはないらしい」
「そう」
私たちは果たして、あの子たちの結婚式に貢献できるのかしら?なんて思う。
でも世の中、金より愛と言うしね!私の中は既にキャパオーバー。でも、みーちゃんのために負けないんだから!何に?なんて質問はなしよ?
私?私はもう夫と共に落ち着いているわ。さすがに結婚してしまえば私たちではどうしようもないのだし。それに今、時雨さんの親からいい連絡が来たの。
『息子たちが両想いになったようで、二度目の結婚式をあげたいそうなんです。私は是非協力してあげたいと思うのですが』
とね?いつの間に連絡先を交換したか?これまたびっくりの夫の働いている会社の経営者だから直接夫に渡したみたい。さすがの夫も仕事中にどえらい上司が自分に用があると来て、その日は疲れた様子だったわ。
結婚式で知っていたとはいえ、それっきり会わなかったのだから緊張するわよね。あの人の疲れた表情とはいえ、あそこまで顔が崩れるのは本当に珍しかったんだから。
とまぁ、余談はともかく、両想い報告が何故あちらにあって私たちにないのか。どこかで反対されるなんて思ってでもいるのかしらね?
どうしようもない娘でも私たちの可愛い娘だというのに。これは私たちの愛を伝えるチャンスね!
「もちろん、私たちも加えてください!」
これ以外の返事はなかった。その日の夜、夫が帰宅して話そうと思えば、もう知っていた。
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「まあっ」
そこまでするの?と驚きはあったものの、お互いの息子、娘になる者たちのために、存分に結婚式に尽くせということなのでしょう。
「明後日の昼、星影家に招待された」
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「場所は?」
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「迎えが・・・」
ありがたいけれど、夫の会社の経営者となると・・・少し怖いわね。
「しっかりおもてなしをしてくれるそうだ」
迎えより緊張しそうだわ・・・。
「私、おしゃれなドレスなんてないわよ?」
「気にするようならこのカードを使ってこの店で選んでくればいいと」
疲れた表情で夫が見せてくれたのはブラックカード。書かれた地図の場所には覚えもあった。どう見ても高級店の・・・。
「随分、信用されているのね」
「いくら使われても困ることはないらしい」
「そう」
私たちは果たして、あの子たちの結婚式に貢献できるのかしら?なんて思う。
でも世の中、金より愛と言うしね!私の中は既にキャパオーバー。でも、みーちゃんのために負けないんだから!何に?なんて質問はなしよ?
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