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4章
夫婦生活の恋模様?5
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次に目を覚ました時には一度目とは違い、スッキリとした目覚めだった。時雨も落ち着いているようでにこりといつもの微笑みが私を見る。
「おはよう、美世」
「ええ、おはよう」
「調子はどう?」
「お腹が空いたわ」
「食欲があるならよかった。おかゆ用意しておいたんだ」
「さすがね」
時雨が手に持つ、湯気が見えるおかゆを見て言った言葉。まるで目覚める時をわかっていたような行動、起きてそれが目に見えたとはいえ、お腹が確かに空いている私の言葉に嘘はない。
「食べさせてあげる」
「え、ええ」
なんとなくむず痒さを感じならも、スプーンで掬ったおかゆに、息を吹き付け冷まされたそれを目の前に口を開ければゆっくりと食べさせられる。
口を閉じて味わい、飲み込む。空いたお腹が満たされ、満足感を得る。次もと口を開ければ、既に時雨により程よく冷まされたおかゆが私の口に届く。それを何度と繰り返して完食。思っていた以上にお腹が空いていたようだ。
「美味しかったわ」
「それはよかった。美世、今はどんな気分?」
「? そうね、ぽかぽかと温かい気分だわ。とても気持ちがいい、気分。身体はまだだるいのに変ね」
何故急にそんなことを?と思いながらも素直に答える。お腹が満たされたからか、寝てスッキリしたせいか、時雨にご飯を食べさせてもらった辺りからとても気分がいい。それは食べ終わった後にも続いている。
「変じゃないよ。僕の願望もあるかもしれないけど、それは美世の幸せな気持ちじゃないかな?」
「幸せな気持ち?」
このぽかぽかと温かいそれが?
「うん、僕は美世といるとき、よくなる気持ちだよ」
「そう、なの・・・」
幸せな気持ち。時雨は私といるとこんなにいい気分・・・幸せな気分になるということ?そう思うとよりぽかぽかと胸が温かくなる気がした。
「きっと今以外にも感じたことがあるんじゃないかな?」
「・・・どうかしら」
なんて言いながらも思い浮かべるのは、瑠璃や両親の姿と過去。瑠璃が私を友達だと言った日や両親に褒められた時、確かに似たような気分になったかもしれない。
「恐らくまだ日が短い僕ではあまりどころか全くないかもしれないけど、僕は誰よりも美世を幸せで包んであげたいと思うよ。毎日幸せだと君が笑えるくらいに」
「それは、いいわね」
こんな気持ちが毎日続くのなら、毎日熱でもいいかもしれない。楽しいとは少し違う温かい気持ち、それが幸せな気持ち。
「楽しいも幸せなことなのかしら・・・とても似た気持ちだわ」
「うん、楽しいも幸せのひとつだよ。幸せじゃなければ楽しめないんだから」
「そう・・・幸せは他にもあるの?」
「楽しい以外にも幸せはたくさんあるよ。」
「知りたいわ」
「教えるよ。焦るばかりで僕は肝心なことを君に教え忘れていたから。ゆっくり覚えていこうね」
「ええ」
寝ている間に何か思うことでもあったのかしら?でもそれを聞く気はない。
今はただ、教えてもらった幸せな気持ちを大事にしたい。この幸せな気持ちを私は昔から知っていて理解できていなかったと気づいたから。他にも私は気持ちを知りながら理解できてないことがあるのかもしれない。
それも時雨が教えてくれるだろうか?
「おはよう、美世」
「ええ、おはよう」
「調子はどう?」
「お腹が空いたわ」
「食欲があるならよかった。おかゆ用意しておいたんだ」
「さすがね」
時雨が手に持つ、湯気が見えるおかゆを見て言った言葉。まるで目覚める時をわかっていたような行動、起きてそれが目に見えたとはいえ、お腹が確かに空いている私の言葉に嘘はない。
「食べさせてあげる」
「え、ええ」
なんとなくむず痒さを感じならも、スプーンで掬ったおかゆに、息を吹き付け冷まされたそれを目の前に口を開ければゆっくりと食べさせられる。
口を閉じて味わい、飲み込む。空いたお腹が満たされ、満足感を得る。次もと口を開ければ、既に時雨により程よく冷まされたおかゆが私の口に届く。それを何度と繰り返して完食。思っていた以上にお腹が空いていたようだ。
「美味しかったわ」
「それはよかった。美世、今はどんな気分?」
「? そうね、ぽかぽかと温かい気分だわ。とても気持ちがいい、気分。身体はまだだるいのに変ね」
何故急にそんなことを?と思いながらも素直に答える。お腹が満たされたからか、寝てスッキリしたせいか、時雨にご飯を食べさせてもらった辺りからとても気分がいい。それは食べ終わった後にも続いている。
「変じゃないよ。僕の願望もあるかもしれないけど、それは美世の幸せな気持ちじゃないかな?」
「幸せな気持ち?」
このぽかぽかと温かいそれが?
「うん、僕は美世といるとき、よくなる気持ちだよ」
「そう、なの・・・」
幸せな気持ち。時雨は私といるとこんなにいい気分・・・幸せな気分になるということ?そう思うとよりぽかぽかと胸が温かくなる気がした。
「きっと今以外にも感じたことがあるんじゃないかな?」
「・・・どうかしら」
なんて言いながらも思い浮かべるのは、瑠璃や両親の姿と過去。瑠璃が私を友達だと言った日や両親に褒められた時、確かに似たような気分になったかもしれない。
「恐らくまだ日が短い僕ではあまりどころか全くないかもしれないけど、僕は誰よりも美世を幸せで包んであげたいと思うよ。毎日幸せだと君が笑えるくらいに」
「それは、いいわね」
こんな気持ちが毎日続くのなら、毎日熱でもいいかもしれない。楽しいとは少し違う温かい気持ち、それが幸せな気持ち。
「楽しいも幸せなことなのかしら・・・とても似た気持ちだわ」
「うん、楽しいも幸せのひとつだよ。幸せじゃなければ楽しめないんだから」
「そう・・・幸せは他にもあるの?」
「楽しい以外にも幸せはたくさんあるよ。」
「知りたいわ」
「教えるよ。焦るばかりで僕は肝心なことを君に教え忘れていたから。ゆっくり覚えていこうね」
「ええ」
寝ている間に何か思うことでもあったのかしら?でもそれを聞く気はない。
今はただ、教えてもらった幸せな気持ちを大事にしたい。この幸せな気持ちを私は昔から知っていて理解できていなかったと気づいたから。他にも私は気持ちを知りながら理解できてないことがあるのかもしれない。
それも時雨が教えてくれるだろうか?
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