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二月限定公開バレンタイン編~限定理由はあいつが出るからです~
2月29日まで公開
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これはネコと出会って学園に行き始め学年があがる少し前のある理由により世界から消えた話。
「まおうは、ついてきちゃだめ!」
「………っ!」
いつも通りどこであろうとミーアの傍を離れることがない魔王はもはやそれが習慣化していた。特に屋敷ではトイレすら扉の前で待つほどに。理由は既にご存じの通り離れるとミーアが泣くことから気がつけばそれが当たり前になっていたわけである。
ミーアと契約も交わし、もはやミーア第一にありつつある魔王は学園の休日にミーアがやりたいことをさせてやろうと思っていたところとんでもない言葉をぶつけられ一瞬声が出なくなる。これは夢か?と現実を受け入れられないほどにショックを受けていた。
何せ涙目になりながら言われたのだから。
「お、俺が、な、なな何か……した、か?」
特に思い付く事柄もないというのにミーアの涙目に理由もなく罪悪感が沸き上がる。もはや魔王らしさが消えるほどの動揺加減。さらに言えば嫌われ……いや、これは魔王にとって考えたくないことだろうからあえて言わないでおくべきだろう。きっとそうなった瞬間世界が滅ぶ。
「ち、ちがうけど……きょ、きょうはまおうといたくないのっ!」
「……いたく、ない……だと」
動揺しきった魔王は今日はという肝心な部分が聞こえておらず顔色が真っ青になっていく。
「ごめんなさい……っ!」
そんな魔王に心を痛めながらミーアが去る。魔王から離れていく。一歩一歩遠ざかって………。
しかし、こればかりはミーアが涙目で頼んだこととはいえ魔王が許せるはずもないことだった。もう一度確認させていただくが今日だけのことである。もはやミーアから離れられないのは魔王の方かもしれない。
「許す……ものか!」
「ラフィン!足止めよ!明日までね!」
「もちろんです!ミーア様のためならば!」
「貴様らの差し金かぁあぁぁ!」
ミーアを追いかけようとした魔王の行動を察してかタイミングよく現れたのはネコと大天使。明らかに何か知っている様子に自分だけ知らないことへの怒りとミーアに一緒にいたくないという大きな誤解によるショックで魔王の理性は崩壊していく。
魔王らしく黒い翼と何やら黒いもやのようなものを出しながら大天使と魔王の戦いが始まる。
その一方でネコはミーアを追いかけ向かった先は厨房。そう章タイトルにてお気づきだろうが今日はバレンタイン!ミーアはこっそり……とは作れないため決死の覚悟で今日だけ魔王と離れることを頑張ったのだ。
全ては魔王に喜んでもらうため。そのために世界が犠牲にされかけているが。
「今、ラフィンが足止めしてくれてるから早くつくりましょう」
「なんかすごいおとが……」
「きにしにゃい、きにしにゃい」
………とそんなこんなでガトーショコラ作りが始まった。
板チョコ4枚を湯煎で溶かし、卵黄4個を溶かして3回に分け入れ混ぜ、卵白4個をメレンゲにした中に入れ混ぜ、電子レンジで40分チンすれば完成(らしい)です。
ここは料理番組ではないので3分どころか3秒で出来上がります。さっさと魔王にミーアをプレゼント……おっと間違えた!ガトーショコラをプレゼントして世界滅亡を阻止しましょう。
「できた!」
「さあ、世界が滅ぶ前に……」
《ぐふっ》
「あれ……いま、なんか」
「ミーア……っ俺から離れるなど許さない!」
「すみませんっ!魔王の力が思いの外強くて!」
たかが3秒間も足止めできなかった大天使は既にぼろぼろ。魔王と同等の力を本当に持っているのか謎だ。肝心の魔王はミーアを見つけるなり訴えかけるように言い放つ。
本来のミーアならそんな魔王を怖いと泣くだろうが、今回ばかりは魔王がまるでいつもの自分のようで怖いという気持ちはなかった。
「まおう、ごめんなさい。これ、あげたかったの」
「これ、は……」
「まおうにないしょであげたくて……き、きょうは……ば、ばれんたいんでね、すきなひとにあげるんだよ」
「好きな……そうか、好きか」
ミーアマジック!というべきか、ぷしゅーっと黒い何かが消えていきいつもの魔王に戻っていく。ミーア自身はほっとした様子で改めてガトーショコラを魔王に手渡した。
好きと伝えられた魔王は内心デレデレでさっきまでのことなど忘れ去るほどにミーアの言葉に機嫌がよくなっていく。もちろんミーアの作ったガトーショコラを食べない選択肢はなくその日魔王はほろ苦いガトーショコラを喜んで食べ尽くしたのだった。
こうしてふたりの犠牲と共にミーアと魔王のバレンタインはハッピーな終わりとなったわけだが……途中久々出たあれによりこの話は永久に出せず期間限定に。
《え、ちょ!せっかく本編に出れたのに!一年ぶりなのに挨拶くら………》
本来本編に出してはならない汚物を出してしまい申し訳ありませんでした。強制終了にてバレンタイン話はこれにて完!
「まおうは、ついてきちゃだめ!」
「………っ!」
いつも通りどこであろうとミーアの傍を離れることがない魔王はもはやそれが習慣化していた。特に屋敷ではトイレすら扉の前で待つほどに。理由は既にご存じの通り離れるとミーアが泣くことから気がつけばそれが当たり前になっていたわけである。
ミーアと契約も交わし、もはやミーア第一にありつつある魔王は学園の休日にミーアがやりたいことをさせてやろうと思っていたところとんでもない言葉をぶつけられ一瞬声が出なくなる。これは夢か?と現実を受け入れられないほどにショックを受けていた。
何せ涙目になりながら言われたのだから。
「お、俺が、な、なな何か……した、か?」
特に思い付く事柄もないというのにミーアの涙目に理由もなく罪悪感が沸き上がる。もはや魔王らしさが消えるほどの動揺加減。さらに言えば嫌われ……いや、これは魔王にとって考えたくないことだろうからあえて言わないでおくべきだろう。きっとそうなった瞬間世界が滅ぶ。
「ち、ちがうけど……きょ、きょうはまおうといたくないのっ!」
「……いたく、ない……だと」
動揺しきった魔王は今日はという肝心な部分が聞こえておらず顔色が真っ青になっていく。
「ごめんなさい……っ!」
そんな魔王に心を痛めながらミーアが去る。魔王から離れていく。一歩一歩遠ざかって………。
しかし、こればかりはミーアが涙目で頼んだこととはいえ魔王が許せるはずもないことだった。もう一度確認させていただくが今日だけのことである。もはやミーアから離れられないのは魔王の方かもしれない。
「許す……ものか!」
「ラフィン!足止めよ!明日までね!」
「もちろんです!ミーア様のためならば!」
「貴様らの差し金かぁあぁぁ!」
ミーアを追いかけようとした魔王の行動を察してかタイミングよく現れたのはネコと大天使。明らかに何か知っている様子に自分だけ知らないことへの怒りとミーアに一緒にいたくないという大きな誤解によるショックで魔王の理性は崩壊していく。
魔王らしく黒い翼と何やら黒いもやのようなものを出しながら大天使と魔王の戦いが始まる。
その一方でネコはミーアを追いかけ向かった先は厨房。そう章タイトルにてお気づきだろうが今日はバレンタイン!ミーアはこっそり……とは作れないため決死の覚悟で今日だけ魔王と離れることを頑張ったのだ。
全ては魔王に喜んでもらうため。そのために世界が犠牲にされかけているが。
「今、ラフィンが足止めしてくれてるから早くつくりましょう」
「なんかすごいおとが……」
「きにしにゃい、きにしにゃい」
………とそんなこんなでガトーショコラ作りが始まった。
板チョコ4枚を湯煎で溶かし、卵黄4個を溶かして3回に分け入れ混ぜ、卵白4個をメレンゲにした中に入れ混ぜ、電子レンジで40分チンすれば完成(らしい)です。
ここは料理番組ではないので3分どころか3秒で出来上がります。さっさと魔王にミーアをプレゼント……おっと間違えた!ガトーショコラをプレゼントして世界滅亡を阻止しましょう。
「できた!」
「さあ、世界が滅ぶ前に……」
《ぐふっ》
「あれ……いま、なんか」
「ミーア……っ俺から離れるなど許さない!」
「すみませんっ!魔王の力が思いの外強くて!」
たかが3秒間も足止めできなかった大天使は既にぼろぼろ。魔王と同等の力を本当に持っているのか謎だ。肝心の魔王はミーアを見つけるなり訴えかけるように言い放つ。
本来のミーアならそんな魔王を怖いと泣くだろうが、今回ばかりは魔王がまるでいつもの自分のようで怖いという気持ちはなかった。
「まおう、ごめんなさい。これ、あげたかったの」
「これ、は……」
「まおうにないしょであげたくて……き、きょうは……ば、ばれんたいんでね、すきなひとにあげるんだよ」
「好きな……そうか、好きか」
ミーアマジック!というべきか、ぷしゅーっと黒い何かが消えていきいつもの魔王に戻っていく。ミーア自身はほっとした様子で改めてガトーショコラを魔王に手渡した。
好きと伝えられた魔王は内心デレデレでさっきまでのことなど忘れ去るほどにミーアの言葉に機嫌がよくなっていく。もちろんミーアの作ったガトーショコラを食べない選択肢はなくその日魔王はほろ苦いガトーショコラを喜んで食べ尽くしたのだった。
こうしてふたりの犠牲と共にミーアと魔王のバレンタインはハッピーな終わりとなったわけだが……途中久々出たあれによりこの話は永久に出せず期間限定に。
《え、ちょ!せっかく本編に出れたのに!一年ぶりなのに挨拶くら………》
本来本編に出してはならない汚物を出してしまい申し訳ありませんでした。強制終了にてバレンタイン話はこれにて完!
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