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2章

転生は赤ちゃんから急成長へ

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目を覚ますと俺は俺の意識のまま、身体も満足に動かせない赤ちゃんになっていた。しかも、俺を抱えているのは神様だ。

「ばぅあ?」

なにこれ?話すことすらできない。赤ちゃんだからだろうか。

「目が覚めたんだね」

「うあぅ」

神様ここはどこなの。

「ここは君で言う異世界。君は転生したばかりだからまだ赤ん坊さ。転生させてすぐここでの君の親から君を拐ってきた。ちゃんと君の記憶は消してきたよ」

「うーあ?」

そんなことしても大丈夫なの?

「僕、神様だから。なんでもありだし」

でもこれじゃ俺迷惑かけちゃうんじゃ・・・

「神様はなんでもありなんだよ。さあ、始めようか」

「うう!?」

急に身体が光出して身体が成長し出すのがわかる。次第に身体に痛みが走ってきて踞れば、身体の光は消え、俺は赤ちゃんから10歳までの成長を遂げた。なぜ、10歳とわかるのかって?なぜか、そう認識できたとしか言えない。

「元の17歳までには戻せないか。10歳が限度だね。できるにはできるけど、君の身体と精神がもたない」

「じ、十分・・・だよ」

「ちゃんと言葉話せるじゃないか」

「う、うん」

褒められて頭を撫でられる。なんか友達というより、神様お兄さんみたいだ。

「僕とは友達だよ。今は友達より、お兄さんとしていた方が都合はいいかもしれないけど。さて、名前はどうする?ここは異世界だから漢字の名はないよ。名字はいらない。貴族以外は名字のない世界だからね」

「名前・・・ユージン」

「友人からかな?どれだけ友達に未練があるの・・・今は僕と友達なのに。神様と友達なんて君・・・ユージンだけだよ?」

「神様と、ともだち、なった・・・記念」

「そう。僕はカミサマのままでいいかな。まあ神だし?」

「うん」

言葉は詰まるけど、神様に対してならちゃんと話せる。さっきまで全く話せなかったのに、なんでだろう?

「ああ、それは転生したから前の記憶が薄れてるせいかもね。転生したことで、人に対して緊張感が薄れたんだろう。ここで人慣れすれば普通に話せるさ。僕もサポートする」

「神様、ありがとう」

ちゃんと、言えた!

「一々、可愛いなあ」

「?」

「なんでもないよ。それよりも、まずはギルドへ行こうか」

「ギルド?」

「この異世界は君の世界と違って魔法があったり、魔物がいたりするんだ。こういった世界なら神としての僕もやりやすいからね。ただ、貴族とか面倒ごともあるけど、僕がいるから心配はない。まあそんなわけで、ギルドはこんな世界でやっていくための働き場所のようなもの。魔物を狩ったり、薬草を集めたりと色んな依頼をこなしてお金をもらうわけだ」

「お、俺、戦えない・・・」

「僕がいたら大丈夫。せっかくだから戦い方もちゃんと教えるよ。まあ10歳だから仮登録しかできないけど」

「か、仮登録?」

「ギルドで働くにはギルド登録が必要なんだけど、正式な登録は成人してから。仮登録者は正式登録者付き添いなしには依頼を受けれない。まあ、僕は神としては何万年と生きているけど、ここでは25歳で通すから僕がいれば問題ないよ」

とりあえず、神様がいれば何も心配いらないってことかな?

「そういうこと」

「友達、テレパシー、使っちゃった」

「あーうん、駄々漏れ。」

「神様、嫌な思い、しない?」

「全然?」

(というか僕が勝手に心を・・・)

「神様?」

「え、あ、何でもないよ。ギルド行こうか」

友達テレパシーでなんか聞こえてきた気がしたけど気のせいかな?

でも魔物はともかく魔法は興味がある。俺にも使えるのかな?せっかく異世界にいるなら使ってみたい。
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