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1章
神様と友達になりました
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は?の後に神様は困惑したように言葉が止まった。なんでも叶うと言う言葉に興奮して言えた普段コミュ障の俺は、それ以上言葉など出るはずもない。
やはり俺なんかと友達は無理なのだろうか。
「・・・」
「そんな泣きそうな目で見ないで。と、友達になるからさ」
「うう・・・っ」
「ちょ、なんで大泣き!?」
初めての、初めての友達ができた!もう死んでもいい。あ、俺死んでるんだっけ?
「お、俺・・・ぐずっ」
「友達、僕が初めてなの?」
「な、な・・・」
なんでわかるの?その言葉すら出てこない。
「なんでわかるも何も、僕が読もうとすれば心くらい読めるからね。」
「!」
友達の力なのかな?友達ってすごい!俺がコミュ障でも言葉が通じるんだ!
「え、いや、僕神様だから・・・」
「お、俺も・・・」
友達だから心くらいわかってあげないと!
「いや、無理だって」
「う・・・ううっ」
友達なのにわからない。こんな俺、神様にすら友達やめてって言われちゃう。
「だから話を聞こうね。友達やめないから、落ち着こう」
「やさ、やさ・・・ううっ」
神様、優しい。
「ほら、泣かないでってば。もう、しょうがない、特別だよ」
「?」
(聞こえる?)
え、何?神様喋ってないのに、頭の中で神様の声が!
「これも神の・・・あー友達テレパシーね」
「てれ・・・」
テレパシー!なら、俺も無意識に神様に友達テレパシーしてたから神様俺の心がわかったんだ!
(うん、そうそう)
わあ、また声が!
「感動のところ、悪いんだけど、願い事本当に友達になるだけでいいの?」
やっぱり神様、俺と友達になりたくない・・・?
「ぐずっ」
「あー泣かないで!そうじゃないから!ただ、転生できる権利はあるから、転生先に望むものとして願いを叶えるつもりだった分、僕と友達になる願いでよかったのかなって」
「て・・・かみ・・・っ」
転生って神様と離れるってこと?せっかく友達ができたのに離ればなれ?それなら死んだままがいい。友達と離れるくらいなら転生なんてしたくない!
「もう、そんな泣いたら目腫れちゃうってば」
死んでるのに?
「そうだけど、ここでは生きた人間と変わらないから」
「はな、れ・・・たく、ないっ」
「・・・あーもう、仕方ないなあ。特別の特別だからね!」
「?」
「僕も転生先で君が死ぬまで一緒にいてあげる。」
それは最高だ!
「・・・初めての笑顔だね」
「かみ、さま?」
その言葉を最後に俺の意識は途切れた。
やはり俺なんかと友達は無理なのだろうか。
「・・・」
「そんな泣きそうな目で見ないで。と、友達になるからさ」
「うう・・・っ」
「ちょ、なんで大泣き!?」
初めての、初めての友達ができた!もう死んでもいい。あ、俺死んでるんだっけ?
「お、俺・・・ぐずっ」
「友達、僕が初めてなの?」
「な、な・・・」
なんでわかるの?その言葉すら出てこない。
「なんでわかるも何も、僕が読もうとすれば心くらい読めるからね。」
「!」
友達の力なのかな?友達ってすごい!俺がコミュ障でも言葉が通じるんだ!
「え、いや、僕神様だから・・・」
「お、俺も・・・」
友達だから心くらいわかってあげないと!
「いや、無理だって」
「う・・・ううっ」
友達なのにわからない。こんな俺、神様にすら友達やめてって言われちゃう。
「だから話を聞こうね。友達やめないから、落ち着こう」
「やさ、やさ・・・ううっ」
神様、優しい。
「ほら、泣かないでってば。もう、しょうがない、特別だよ」
「?」
(聞こえる?)
え、何?神様喋ってないのに、頭の中で神様の声が!
「これも神の・・・あー友達テレパシーね」
「てれ・・・」
テレパシー!なら、俺も無意識に神様に友達テレパシーしてたから神様俺の心がわかったんだ!
(うん、そうそう)
わあ、また声が!
「感動のところ、悪いんだけど、願い事本当に友達になるだけでいいの?」
やっぱり神様、俺と友達になりたくない・・・?
「ぐずっ」
「あー泣かないで!そうじゃないから!ただ、転生できる権利はあるから、転生先に望むものとして願いを叶えるつもりだった分、僕と友達になる願いでよかったのかなって」
「て・・・かみ・・・っ」
転生って神様と離れるってこと?せっかく友達ができたのに離ればなれ?それなら死んだままがいい。友達と離れるくらいなら転生なんてしたくない!
「もう、そんな泣いたら目腫れちゃうってば」
死んでるのに?
「そうだけど、ここでは生きた人間と変わらないから」
「はな、れ・・・たく、ないっ」
「・・・あーもう、仕方ないなあ。特別の特別だからね!」
「?」
「僕も転生先で君が死ぬまで一緒にいてあげる。」
それは最高だ!
「・・・初めての笑顔だね」
「かみ、さま?」
その言葉を最後に俺の意識は途切れた。
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